「1年間日本一周、作品制作の旅」005 行き先は青森
心の準備ができてから旅の開始まで、ひと月以上間が空くことになった。
その間に、まったくできていない旅の準備をするわけだが、すでにできている心の準備の方がとっ散らからないように気を付けながら準備をしなくてはならない。
さて、記念すべき、第1回遠征、別名1stステージについては、すんなりと青森県に決定。
何故かというと、青森は、加藤さんのお父さんの出身地だからだ。
「ねぇ、青森のどこに行きたい?」
「そうだなぁ、青森はね、りんご! あと、うんと~、青森山田高校、あとはね、下北半島には猿がいるかも知れない!」
とくさんは、知ってること全部言ってみた。
我ながら、酷いもんだ。
どこに行きたいか聞かれているのに、「りんご」はないだろう。
だが、仕方ないのだ。
静岡出身のとくさんとっては、青森県は、あまりに遠い。
しかし、あえて言うならば、お正月の高校サッカーで見ることがある学校の名前くらいは出てくる。
いや、むしろ、それくらいしか出てこないのだ。
そもそも、先に出てきた「りんご」に対しても、正直なところを言えば、その存在に対して強烈な違和感がある。
「え?」
りんごの何が違和感かって、そりゃ、りんごが赤いことさ。
木に赤い実がなるというのは、西洋のおとぎ話の中だけだ。
日本ではだめだ。絶対にダメだ。
とくさんにとっては、どうしても「木になるのは、黄色いみかん」以外は考えられんのだ。
この症状は、間違いなく愛媛県民、和歌山県民にだって見られるはずだ、静岡県民だけじゃない。
その辺りの出身者ならば、これ読みながら、「あ~分かる~」、「あるあるある」と言っているはずだ。
さて、「りんご」と「みかん」の話はこれくらいにして、少し話を進めよう。
これまで、とくさんと加藤さんの作品制作に伴う国内の旅は2泊3日が基本で、飛行機を使用する遠方の旅が3泊4日となっている。
今年は、この日本一周前にも、2月に北海道、道東エリアに3泊4日の忙しい旅をしていた。
しかし、今回は、レギュラーの仕事をすべて辞めちゃったために、時間には一切囚われない。
囚われるのは、時間や予算ではなく、自分たちの体力、またはそれによる二人のメンタルだろう。
一旦、そのあたりのバランスを考慮して、今回の旅路は、ガッツリ青森&ちょこっと秋田を5泊6日で回ることにした。
空路を伴う旅程については、今後は、この形が基本になるのかなと考えている。
この旅は、楽しくなくてはならない。
ネタ的に助かるハプニングは大歓迎だが、本質的に苦行であってはならない。
だって、仏陀も仰っているよ。
「苦行ってダメじゃん?それって逆に逃げじゃね。やっぱ楽しいのが一番っすよ」と。
ほんとだよ。
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