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「1年間日本一周、作品制作の旅」057 ステージ04山形宮城その6

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>>YouTube 鳴子温泉。 何となく聞いたことあるのだけれど、実際のところ、よく知らない。 鳴子温泉に宿泊の予定はなかったのだけれど、時間があるのとちょうど通り道だったので、駐車場に車を止めてちょっと散歩をしていた。 「ねぇねぇ、ご飯探してるの?」 軽自動車に乗った50代も後半のおじさんが、窓から声を掛ける。 「いや、あの、お散歩しながら、写真撮ってるんです」 このおじさんは、奥さんが郵便局での用事が終わるのを待っているらしい。 何か分からないが、切れ味のいい顔で、うん、元はかなりの男前だ。 窓枠に肘を掛け、首を傾けた感じで、妙に近い感じで話し掛けてくる。 今は軽だが、きっと昔は流行りの車に乗り、こんな感じで女の子をナンパしていたに違いない。 で、その時ナンパされたのが、今、郵便局から出てきたこの人なのだろう。 「温泉入ったの?」 うんと、たった今、写真を撮りながら散歩しているって言ったはずなんだが。 「あ、いや、入ってないです」 「だめだよ、入んなきゃ。鳴子温泉は、日本一なんだよ」 「?」 「鳴子温泉はね、泉質の種類が日本一なんだよ」 あ、そうか、温泉だけとってもいろんな日本一があるもんだ。 「じゃあ、ここ入りなよ」 この郵便局の隣の黄色い建物は、早稲田の湯という共同浴場らしい。 そこから延々と、早稲田の湯についての説明が始まる。 奥さんは、そんな旦那を見守っている。 「そうだ、滝の湯は入ったの?」 いや、だから、鳴子温泉は入ってないってば。 「滝の湯、行かなきゃだめだ。その道上がって、角を右に行って、突き当りを左だから」 すごいなこの人。 こう、極端に親切というか、サービス精神が旺盛というか、いずれにしても悪気がない。 そして、このサービスを受ける方も、嫌な感じがしないんだ、まったく。 そこがすごいんだ。 これだけしつこいのに嫌な感じがしなくて、「じゃあ、ちょっと行ってみますね」って言おうとしている自分がいるんだ。 まあ、何だろう、このおじさんの年季の入ったナンパのテクニックなのだろうかと、ちょっと感心しちゃったんだ。

「1年間日本一周、作品制作の旅」056 ステージ04山形宮城その5

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  >>YouTube さて、次は、有名な銀山温泉です。 銀山温泉は、何となく見たことのある『銀山温泉』の裏側に、散歩を楽しめる場所があります。 以上です。 何だろうこのブログは、ツルハドラッグについては、あんなにしっかり書くのに銀山温泉については、ほぼ、飛ばしちゃうって言うんだから。 うん、仕方ない。 ならば、もう一回言いましょう。 銀山温泉は、裏側の散策おすすめ。 二日目の宿は、赤倉温泉最上荘。 三日目の宿は、鬼首温泉とどろき旅館。 うん、小ぢんまりとしたこの二つの宿、どちらも貸し切り状態。 そして、どちらもトラブル発生。 まず、最上荘の方はね、予約の見落とし。 到着したら、「えっ!?」と、びっくりされて、全然準備ができてないとのこと。 原因は、老眼で、6と8を間違えたんだそうで。 食事付きプランだったのだけれど、準備ができないということで、ただ、あるものでよければ、お食事代はひかせていただいて・・・というのが落としどころ。 「あるもの」だったようだけれど、内容を見ると意外と頑張っていただいたので、「割引はなしでいいです」と、こちらから申し出る。 結局、翌朝提示された明細では晩御飯の時のビールの分を割り引いてくれたという所で、お互いに気持ちのいいディール。 「そうですね。うん、これでいいです」 ただ、こちらの宿泊で加藤さんは一晩中、くしゃみやら鼻水が止まらず、ちょっと体調不良。 とくさんの方も、言われてみれば、何だか、のどが痛い。 出発の時に持ち上げたとくさんの黒いプラスティックのスーツケース、埃で真っ白になってました。 原因、これね。 うん、部屋の掃除もしてないのだったら、言ってくれれば、こっちでしたのに。 あと、お客さんの部屋の前の廊下に中身の入った灯油のポリタンクを蓋を空けたまま、二つも置かれると、ちょっとしたことでお客さんが死ぬかもしれませんので、こちらは完全に止めてもらいたいところ。 ただ、ご主人とお母さん、二人ともいい人なので嫌いじゃないですけれどね。 その翌日、三泊目は、鬼首温泉とどろき旅館。 ここも、貸切。 ここは、この日がたまたまなのか、60代の女将さんが一人で仕切っている状況。 あ、でも、もしかしたら、一人帰っていく人がいたので、食事の下準備をした板さんかも。 ここの旅館、とてもきれいにお掃除していて、そこは好感が持てます。 ただ、「カメムシ

「1年間日本一周、作品制作の旅」055 ステージ04山形宮城その4

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   >>YouTube 喜至楼の翌日は、最上荘。 距離は割と近くて、車で走れば30分と掛からない。 そのままだと、10時にチェックアウトして、10時半にチェックインしてしまうので、何かしらの方策を考えなければならない。 そして、3つ案が浮かんだ。  1.ツルハドラッグで、電子版地域クーポンを使ってみる  2.興味はないけれど、銀山温泉に行ってみる  3.山刀伐峠を車で越えてみる この三つ。 恐らく、この辺をこなしておけば、最上荘へのチェックインはちょうどいいだろう。 さて、10月になって、ちょっと問題になった使えないクーポン券、電子版地域共通クーポン。 これ、ほんと使えるところ少ない、いや、ほとんど無い。 う~ん、もう少し正確に言うと、ほとんど無いよりも、まったく無いに近い。 使うためには、片道30キロ程度の移動は覚悟しなくてはならないし、もし、事前に使えるところを把握してなければ、クーポン・クエスト状態になり、旅の目的自体がそれになることは間違いない。 通りすがりの村人に話を聞き、迷い込んだ暗い森では毒蛇やハチに襲われステイタス異常、何だかんだで気がつけば、旅の仲間が増えているはずだ。 めでたく、クエストを完了することができれば、恋の一つも始まるかも知れない。 いや、それはないだろう。 冗談はさておき、ちょっと想像してもらいたい、もし電車の一人旅だったとして、ある程度、始末をした旅でもらえる電子クーポンは1000円分、そして、30km先にあるツルハドラッグであれば使えるという状況。 移動のためにタクシーなんてもってのほかで、電車を使っても、バスを使っても、確実に赤字。 にもかかわらず、泊っている旅館では、「紙クーポンなら使えます」と言われる状況。 こりゃあちょっと、想像しただけで悲しくなるというもの。 繰り返しになるけれど、この辺で電子クーポンを使えるところはツルハドラッグくらい。 で、ここは、初日の喜至楼から少し戻った新庄市内とその南に位置する尾花沢市に5店舗以上ある。 でもって、銀山温泉、山刀伐峠ルート上にも1店舗ある。 車でよかった。 この電子クーポンって、ほんと嫌い。 使えるところが少ないだけじゃなくて、やたらとややこしい。 「クレジットカードとモバイルスイカあるのに、何で無理やり、何とかPayなんてやらなきゃならないの?」派のとくさんとしては、画面を見

「1年間日本一周、作品制作の旅」054 ステージ04山形宮城その3

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   >>YouTube 『喜至楼』うん、良い名前です。 とても古い建物で、現存する山形の旅館の建物としては最古、明治元年の建築だそう。 増築する中で、大正時代の建物だったり、昭和の部分だったりと、迷路のような通路で繋がっている構造。 あ、あ、今思ったのだけど、明治時代、大正時代は言うけれど、まだ、昭和に『時代』って付かないね。 閑話休題。 館内は、平日だけにとても空いている。 一番古い本館には、3人が泊っているのだけれど、とくさんたちの別館には、他には誰も泊まっていない。 ここの一番の名物である、タイル張りの円形大浴場は本館の方にあるのだけれど、別館の方にもタイル張りの男女別のお風呂があって、こちらは自分たちだけで好きなように使える状況。 お風呂については、本館の方が充実しているから、ざわざわこちらの棟に来る人はいない。 もう、一棟貸しの状況。 うん、幸先よし、でも、ちょっと夜怖い。 さてさて、この喜至楼の本館、まあいろいろとレトロな感じで雰囲気いっぱいなんだけれど、不思議な施設がある。 「ふかし湯」と名付けられたその施設?スペース?う~ん、なんて言ったらいいのだろう。 要は、サウナみたいなものなのよ。 なのだけれど、初見、サウナよりは、むしろ、トイレに近い。 板張りの二畳くらいのスペースに、人が二人で寝転がるのだけれど、真ん中あたりに直径4センチくらいの穴が開いていて、そこから温泉の湯気、熱が出る。 で、直接だと火傷するので、タオルでその穴をふさいで熱を分散させて、体のどこかしらを温めるの。 あまり説明用の画像を挿入することはしないのだけれど、説明しても分からな過ぎて、喜至楼さんのHPから借りてきた。 ね、ほらね、言葉で説明しても分かんないものは、画像で見ても分かんないでしょ。 これ、ちょっと薄暗くて、静かに天井見ながら寝るから、5分もすると、目というか、意識がとろんとなってくる。 ちょっと見くびってたのだけれど、これ、かなりの強者。 うん、あんまり気持ちがいいものだから、今夜、ここで寝たいです。

「1年間日本一周、作品制作の旅」053 ステージ04山形宮城その2

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  >>YouTube 10月になっても、ANAの便数削減が響き、山形庄内空港へ向かう機内はコロナの時代にしては非常に過密な状態となっている。 この減便は、機内の過密状態だけではなく、到着時刻にも影響を与えている。 いつもの旅では、朝の5時台に起き出して、6時台の電車、羽田空港への到着。 そして、7時台の便での出発、9時くらいには到着して、9時半にはレンタカーでスタートという流れだった。 しかしながら、今回の便は、11時の出発、12時過ぎの到着となっている。 つまり、これは、初日のスケジュールが3時間削られることを意味していて、この状況から、移動後にまずすることと言ったら、とにかく移動、そして移動、できれば食事となる。 そんなわけで、二人は、一路、東に向かう。 この旅、最初の宿『喜至楼』は、とても古い明治の頃のからの建物で、ここで写真を撮るためにも、何とか、十分な光があるうちには到着したい。 幸いなことに道も順調に流れ、カーナビの予定到着時刻は、午後2時10分を示している。 チェックインは午後3時なので、このままいけば、先に食事をとることもできそうだ。 ふと思い出したのが、旅館の近所にある食堂。 おばあさんがやっているらしいのだけれど、これが、なかなかおいしいらしい。 そのエリアには、もう一軒、お寿司屋さんもあって、これまた非常に評判が良いらしく、そっちを食べたさそうな加藤さんだったのだけれど、ちょっと我慢してもらうことにした。 さてさて、そのおばあちゃんの食堂、昼のみで、営業時間は11時から2時半とGoogleには書かれている。 2時半までに入れば大丈夫なのか、それとも、その時間には店を閉じたいのか、どちらか分からない。 とくさんは運転中なので、加藤さんに電話をしてもらうことにした。 「2時10分頃には到着しそうだけれど」と伝えて欲しいとお願いをして、後を託す。 電話は無事に通じたらしく、話の感じだと大丈夫そうだ。 「あのね、かわいらしい声のおばあちゃんが出て、ちょっと何言ってるのか分かんないんだけれど、待っててくれるって」 良かった。 待っててくれるかどうかが分かっただけで、十分。 待っててくれるかどうかの返事が、「ちょっと何言ってるのか分かんないんだけど」だと困るけれど、そこのところさえクリアなら、あとはもう何でもいい。 結局、予定よりも、ずいぶんと早く到着。

「1年間日本一周、作品制作の旅」052 ステージ04山形宮城その1

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>>YouTube またまた始まりました「1年間日本一周、作品制作の旅」、今回の旅先は、山形、宮城。 1stステージで青森秋田、2ndステージは秋田岩手、その流れで、「むむ、本州を北から順に攻めるつもりだな」と思わせつつ、3rdステージでは、いきなり関西に移動して、この旅の意外性をアピール。 その結果、次がどこになるのか全く予想できなくなったところで、「改めて北」で、「ああ、やっぱりね」、「いや、でも次はどうかな?」という高度なテクニックを駆使しているとくさんです。 あ、いやいや、これ、「見る人を飽きさせないように」なんてものじゃないですよ。 むしろ、このままだと本人たちが飽きちゃいそうなので、一度、大好きところに行きたかっただけです。 大阪フェチは、単に、それを我慢できなかったんです。 はい。 ということで、4thステージは、山形、宮城。 前回の「大阪・奈良・京都」とは、全然違う旅になるのは容易に想像がつくのだけれど、では、2ndステージの秋田岩手と、狙い、コンセプト、そのあたり、一体、何が違うのか。 うん、いい質問です。 結論から言いますと、さほど違いません。 つまり、『かけ流しの温泉に行こう』です。 「まるで同じじゃね~かよ!」とおっしゃる方もいるかも知れませんが、今回の場合は、『秘湯』ではないのです。 違いはそこ。 秘湯って、山の中の一軒家で、温泉名=宿名だったりすること多いでしょ。 でも、山形宮城の旅で訪れる場所・宿は、古くからある温泉場的な感じで、いくつかの、もしくは、いくつもの旅館があるそんな場所だったりします。 ね、ちょっと違うでしょ。 ということで、今回のルートをちょっと説明してみますと、まずは、日本海側の山形庄内空港から入り、各地の温泉場に泊まりながら、太平洋側の松島を目指します。 そしてまた、温泉場をたどって秋田庄内空港に戻る、5泊6日のレンタカーの旅となります。 ちょっと『松島』って観光地っぽくって、とくさんたちの旅らしくないなって思いますが、むしろ、逆に、いっその事、敢えて、行ってみることにしました。 さてさて、どうなることやらです。