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『一年間日本一周、作品制作の旅』改め、『日本一周、旅カメラ』

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  >>Youtube お世話になっております。 SunnydayCatsでございます。 表題の通り、シリーズタイトルを丸ごと変更させていただきました。 『日本一周、旅カメラ』 何と言いますか、自分で言いますが、いい感じです。 「変更をした理由は?」と言いますと、より多くの方にご覧いただきたいということにつきます。 『一年間日本一周、作品制作の旅』で始め、ちょっと長すぎるかなと『日本一周の旅』に濃い目のサブタイトルをつけるという手法を試し、今度は、『日本一周、旅カメラ』のタイトルと控えめの大きさにしたサブタイトルとしたわけですが、この辺で落ち着くといいんですけれど…。 まずは、動画ファイルのタイトル(文字列)の登録を変更して、これから順に上のようにサムネール画像を変更していきます。 ちょっとかかるかもしれませんが、コツコツ、改善改善、コツコツやります。 (^^♪ (^_-)-☆

「1年間日本一周、作品制作の旅」044 ステージ02秋田岩手その15

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    >>YouTube 宿泊をした八幡平ライジングサンホテルと今夜宿泊を予定している宿との距離はわずか。 どのくらいわずかかというと、距離にして6.4キロ、車で走ると10分ほど。 確かにわずか。 ということで、次の宿のチェックインまでの6時間に、何を詰め込むかというところなのだけれど、正直なところ、この辺は、とくさんたちにとって、あまり、色々あるところではない。 したがって、事前に「これ!」という予定は立てていない。 つまり、この辺が、加藤さんの言う、「旅の伸びしろ」というやつらしい。 ただ、ドライブをするには景色がいいようなので、遠回りをしながら何か探してみる一日とする。 この辺のルートは、うまいことに、ちょうど円を描くようにできている。 時計の針で言うと、6時の位置から7時の位置に行くのだけれど、逆回りをして7時の位置に行く感じ。 そして、そちら側に回ることで、想定外の一日を楽しめるのではないかと考えている。 ただ、この辺は、どこに行ってもかなり森に入る感じになっているので、熊の出没が心配。 数日前にも、八幡平では男性が熊に襲われ亡くなったというニュースが報道されたばかりだったし。 この日、周ったのは、湧水、駅舎、遺跡のようなアパート群と御在所沼。 美しい湧水は、サンライズホテルから、遠くないところにある。 そして、その前には、湧水を利用したイワナの養殖場があるということで、イワナの塩焼きが食べたい加藤さんはテンションが上がる。 ただ、残念なことに、イワナはそのまま渡されるか、地方発送されるかのどちらかで、この場で焼いてなどいなかった。 それはそうだ、どう見てもここは観光地じゃないし、焼かれる方のイワナの立場になったら、人も来ないのに、一日中、焙られっぱなしというわけにもいかないだろうから。 昨日に引き続き無人駅に立ち寄って、その後、八幡平アスピーテラインに入る。 アスピーテラインに何があるのかは、あまり把握していなかったのだけれど、どうやら景色は良さそうだという程度の知識はあった。 いや、それは知識とは言わないが。 なだらかな山道の綺麗な景色の中に、違和感のある古い煙突が2本見えた。 ちょっとした遺跡に近い、古い施設のようだと、道を戻り、ちょっと見えるところまで行ってみることにした。 昔、硫黄を採る松尾鉱山というのがあったそうで、そこの住民のためのアパート

「1年間日本一周、作品制作の旅」028 ステージ01青森秋田その19 Final

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YouTube:SunnydayCats さて、「1年間日本一周、作品制作の旅」1stステージ青森秋田、ちょっと長いタイトルでしたが、本日で終了となります。 行程の最終日は、午前8時前には十和田荘を出発し、大館能代空港を目指します。 大館能代空港、飛行機の出発は、10時50分。 当初のスケジュールでは、最終の宿泊は、十和田市の民宿旅館を予定していたのですが、それを十和田荘にしたことで、空港への移動にはずいぶんと余裕ができました。 おかげさまで、問題なく、大館能代空港、羽田空港に到着、無事、自宅に戻りました。 今回の旅は、1stステージということで、まだ始まったばかりですので、ここで特にまとめのようなお話はありません。 うん、すんごく忙しかったですが、楽しかったです。 二人とも今まで通り写真の撮影をして、お互いの被写体にもなり、その上今回は、動画を交互に撮ってという状況なので、本来の作品制作に集中できないことになりやしないかと、多少懸念をしていたのですが、その辺は大丈夫だったみたいです。 普段の撮影旅行であれば、帰って数日の間に撮影したものを整理し、画像処理を完了するのですが、今回は、帰ってから2週間掛かりっきりでした。 写真の方の作業については、少し枚数が増えるくらいですので、作業に掛かる時間はそれほど変わらなかったのですが、むしろ、大変だったのは、動画の制作とブログの原稿書き。 動画については、まったくの素人なものですから、何となく撮影していたものを何度も何度も見直しながら、面白かったところをつないでみて、失敗してやり直しと、まあ、これ大変な作業なわけです。 おまけにブログの方もやっていますと、ほんと大変。 この内容で1週間の撮影に行くと、あとの作業に丸2週間はかかる状況。 ああ、疲れちゃって同じこと二度言ってる。 フルタイム以上に、大体、毎日15時間くらいの作業をこなして、それくらいの日数が掛かるので、うん、完全に専業でないとできないですね。 大変だ~。 いずれにしても、また次の旅もこんな感じで進むのだと思います。 動画については、もう少し効率よくできるようになるかもしれませんが、「作り物」にならないように気を付けたいなと思います。 加藤さんの人柄を知ってもらいたくて始めたことですが、思いのほか、面白い人だったので、自分も絡みながら無理なくウソなく、ちょっと深堀

「1年間日本一周、作品制作の旅」027 ステージ01青森秋田その18

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YouTube:SunnydayCats 部屋からは駐車場が見えるだけ、宿のどこからも湖畔は見えないけれど、少し歩けばすぐに遊覧船の乗船場に到着する。 3つある湖畔の乗船場の一つで、ここは先ほど最初に到着した乗船場とは異なる。 この辺りは、旅館も多く、お店もたくさん。 乗船場には、双胴船が3艇係留され、今日の遊覧はすでに終了しているらしい。 夕食をどうしようかと思っていたところで、乗船上の横にある喫茶店が目に入った。 いわゆる喫茶店で、確かに営業中なのだけれど、お客さんも店員さんの姿も見えない。 メニューの内容は、コーヒー、コーラ、カレーライス、ミックスピザ、ミックスサンド。 このメニューを出すお店って、どうだろうね。 結論としては、回避。 この先には、「乙女の像」があるというので、そこまでお散歩してみることにした。 乙女の像、これが、なかなか遠い。 思ったよりずっと遠い。 途中、加藤さんにいくつか写真を撮りたい状況が発生したりして、そのあたりは動画の方が分かりやすそう。 「休屋」という名前の地区には、すごくたくさんのお宿や、おみやげ物、食堂なんかがあるのだけれど、これが、まさに!というその状況も、動画でご覧くださいませ。 まあ、「金曜日の夕方なのに!」と、びっくりしますので。   >>その時の動画はこちら そんなわけで、夕暮れ時まで湖畔を散策し、宿に戻る。 結局、食事は、宿のお食事処でラーメン。 うん、これは、結構おいしかった。 このお食事処、スタッフが、女性が一人しかいないのでとても大変そう。 1人しかいないって、「フロアにかな?」って思うでしょ。 違うのよ。 調理と、フロアと、会計と、全部を合わせて1人。 その時点でお客は、6人。 でもって、最後に来た夫婦が空気が読めない人たちで、メニューにないものまでお願いし始めるから、もう大変。 相当ガラ悪かったしね。 お会計をしに行くと、忙しそうに目の前を通過するスタッフの方が、申し訳なさそうにしていたので、「待ってますので、大丈夫ですよ」と軽く声を掛けると、結果、レジの前の10分以上待つことになった。 奥で料理を始めちゃうと手が離せないから、どこかのオーダーした料理を全部出し終わらないと、会計してもらいない状況。 まあ、自分で待ってると言ったからね。 これは、仕方ない。 ここには、建物の中の2Fとの吹き抜けに、大きな音

「1年間日本一周、作品制作の旅」026 ステージ01青森秋田その17

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YouTube:SunnydayCats 5日目の朝。 朝食の時間から女将さんと話し込む。 結局、1時間半かけて朝食をいただいていた感じ。 昨日の話に出てきた作品のタイトルにしたい言葉というのは、夕飯の時でなく、この時いただいた言葉だっただろうか。 何の話だろうと思うだろうから、少しだけお話させていただくと、昨年亡くなったご主人が、私たちと同じお仕事をしていて、というか、私たちの世界の大先輩で。 話し込んだのはそういうことなので、変な宗教的なのとか、セミナーっぽいやつとか、啓発してくれるやつとかではありませんので、大丈夫です。 ここまでお会いできて良かったと思った方は、なかなかいらっしゃらなかった気がします。 松本さんご夫妻とか、う~ん、数えるほどだなぁ。 もしも、日本一周をするこの旅が、「誰かに会うため」であるとすれば、スタートして、いきなりゴールしちゃった感じです。 まあ、そういう意味では微妙ですが…。 いずれにしても、ゴールの報告をするために、また伺うことにしようかと思ったりしています。 *このくだりだけは、ですます調にさせてくださいね。 そんなわけで、つる屋さつき荘さんを後にして、我々は十和田湖を目指して南下。 地図で見てもらうと分かるのだけれど、ほとんど純粋な南下、この世にこれ以上の南下はなかなかないだろうという感じ。 多分、十和田湖までにウインカー3回くらい出すか出さないかくらい。 さて、この日の行程は、一昨日の230kmに次ぐ、180km。 予定している時間は、3時間半くらいなので、一旦は、ほぼまっすぐに伸びたとは言え、加藤さんの腰の状況が心配なのは変わらない。 道すがら、ドラッグストアを探す。 見つけたドラッグストアで、応急処置として腰痛ベルトを購入してみたのだけれど、結果、これじゃないロボだった。 女将からお借りしたフランス製のやつとあんまり変わらないくらい高価なこれじゃないロボ。 ちなみに、これがいいんじゃないかと勧めたのは、私。 だって、いままでのコルセット全部黒かったから、フランス製のと同じ白い方が効果あるかと思ったんだもの。 (/_;) さて、この日の目的地の十和田湖に向かうと、そこに到着するすこし前に有名な奥入瀬渓流がある。 ここまで長い道のりだったのだけれど、コルセット以外に特に話をするほどのイベントはなかった。 ハプニングもなかった、

「1年間日本一周、作品制作の旅」025 ステージ01青森秋田その16

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(写真は石野卓球さんのものまね) YouTube:SunnydayCats 今日の移動行程は、65kmと、平均120kmのいつもの移動と比較する半分程度。 ただし、午前中には、仏ヶ浦の高低差100m、実質、30階のマンションを上り下りした加藤さんは、大間崎を終えたくらいでかなりつらくなっている様子。 予定している今日のお宿は、 つる屋さつき荘さん で、チェックインは16時。 こちらは、先だって予約の際にメッセージでやり取りをしたあのお宿。 途中のパーキングなどで時間をつぶしたりしながら、3時半ごろまで粘り、なんとか旅館の前に到着。 暖簾をくぐって声をかけると、女将さんらしき方が対応してくれた。 和服で出てくるようないわゆる女将、若女将の世界観ではなく、威勢が良くてお神輿を担ぎそうな雰囲気。 時間は早かったのだけれど、「もうお部屋の準備はできているから」と言って快く対応してくれた。 「腰の具合が悪くなってしまって」という会話の中で、部屋に案内しながら、いろいろとアドバイスをしてくれる。 以前、看護師さんをしていらっしゃって、そのころから、ご自身もかなり腰を痛めたりしているとのこと。 加藤さんに、ご自身が使っていたコルセットを貸してくれて、おかげで翌日には嘘のように腰がまっすぐになった。 どうやら加藤さんも、このコルセットをすっかり気に入ったようで、帰ってからネットで購入した。 ちなみに、おフランス製でちょっとお高かったんだけれど、女将さんがかなり使い込んでいる様子を見ると、合わない合わないといくつも買い替えるよりはずっといい感じ。 さてさて、今宵のお宿も宿泊客は、私たちだけ。 ラッキー。 そんなわけで、真っ白な濁り湯のお風呂も独占状態。 一旦、腰を休ませた加藤さんも、お風呂をもらいに行く。 これで昨日の恐山に続き二日続けての硫黄泉。 最初はちょっと辛いかなと思っていたのだけれど、どうやら、慣れてくるとたまらないやつらしい。 もっとも、慣れるのはこちらだけで、すれ違う人々にはすごく驚かれるかもしれないけれど。 そういえば、温泉好きの友人が言っていた福島の硫黄泉で革ジャンについたにおいが消えなくてえらい困ったという話、うん、全然、大げさじゃなさそうだ。 そんなわけで、それ以降、なるべくいろんな服に移らないように注意をして過ごす。 ただ、服よりも体の方に染み付いちゃっている

「1年間日本一周、作品制作の旅」024 ステージ01青森秋田その15

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YouTube:SunnydayCats 大間崎まで行く途中に、願掛け岩という巨大な岩の崖を発見した! 発見したといっても、通りすがりの人は、みんなその存在を確認しているのだから、自慢するほどのものではないのだが、想定外のイベントが発生したという意味では、ある意味、「発見!」と言っても差し支えないだろう。 で、その岩、でかい!とにかく、でかい!!でかい!でかい!! 世界中のマッチョが羨むその姿は、まるで雲見の千貫門あたりの景色のようだ。 この願掛け岩というのは、男岩と女岩というので構成されていて、度を越したマッチョっぷりを発揮しているのは、男岩の方。 男岩と女岩の間には、駐車場があって、「ちょっと休憩ね」ということで車から降りると、道の脇にはちょっとした池があった。 目の前は大間に通じる一本道なので車の通り自体は多いのだけれど、わざわざ車を止めて、見に来る人もいなさそう。 その池は、鳥の声やカエルの声、耳をすませば、トンボの声もまでも聞こえてくるのではないかというくらいの見事なサンクチュアリを形成していた。 池の脇には、松が何本か立っているのだけれど、その下には大量のマツタケが生えていて、すでに傘を開き巨大化しているものから、「これって、もしかして、いい感じに売れちゃうんじゃないですか?」というものまで、すんごいたくさん生えている。 それが本当にマツタケなのかどうなのか確かめるために、這いつくばってにおいを嗅いでみようかと思ったのだけれど、この辺をワンコを連れてお散歩している人がいないとも限らないので、いったん、思いとどまってみた。 よく考えてみたら、そもそも、調理されていないマツタケのにおいって、今まで嗅いだことなかった。 まあ、どちらにしても、それは危険な賭けだったわけだ。 周囲100メートルほどの池を一回りして、マツタケと睡蓮、ヤゴの抜け殻の写真を撮って車に戻る。 大間まではまだしばらく走るのだけれど、順に景色が開けてくる。 高度も下がり海岸沿いに出てくると、家並があまり見たことのない作りになっていることに気が付く。 海風に強いという事なのか、寒さに強いのか、この辺の事情はよく分からないのだけれど、新しい家であっても昔風な板張りの外壁を持った家が多い。 多いというか、ほとんどがそういう住宅だ。 調べてみると、多分、板倉づくりというようなんだけれど、詳しいことは

「1年間日本一周、作品制作の旅」023 ステージ01青森秋田その14

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YouTube:SunnydayCats 翌朝、「親戚のうち」を後にしたとくさんたちは、仏ヶ浦の展望台へ。 展望台では、先に一組のご夫婦が景色を眺めていて、とくさんが近づくと、ご夫婦が連れていた黒い柴犬が飛び掛かってきた。 その表情からしたら、「背後に近づくな!」というものではなく、「遊んで~!!」の方だったので快く受け止める。 とくさんの替えを持ってきていないジーパンにしがみついてる柴犬を見た奥さんの方が、「すみませ~ん」とおっしゃるのだけれど、「犬を飼ってたので大丈夫ですよ」と感じよく返事をしながら、少し会話。 加藤さんが曲がった腰でやってきた。 柴犬は、今度は加藤さんになつきまくる。  『ねえ、加藤さん、すんごい顔舐められてますが、大丈夫ですか?』と心の声。 ご夫婦との話の中で、  「仏ヶ浦に行きたかったんですけれど、大変そうなので…」と話すと、  「大丈夫ですよ、私たち今行ってきましたらから。お二人は若いから…」と。 この奥さんの方の一押しで、展望台から見るだけにしようと話していた仏ヶ浦は、その高低差100mを下り上りする決心をした。 100mだと30階建ての高層マンションを上って下りる(下りて上る)高さ。 とくさんは、多分、大丈夫だとして、今の加藤さんには、かなり大変なはず。 というか、誰に言わせても、止めておいた方がいいはず。 とりあえず、下りるだけ下りてみて、難しかったら下の船着き場にとまる定期船で他の港に連れて行ってもらい、とくさんがそこに車で迎えに行くという手段も執れる。 この場合だが、定期船には、加藤さんが一人で乗ることが重要だ。 もしも間違って、二人で乗ってしまった場合、とくさん一人でもう一度、仏ヶ浦に定期船で戻り、階段を上るという意味の分からない事態が発生する。 状況によって執るべき手段が明確になったところで、行くだけ行ってみることにした。  >> その辺の話はこちらの動画 熊注意の看板を横目に山道の遊歩道を歩く、長いこと歩いた。 途中で、後ろからやってきたライダーに道を譲る。 プロテクターもしっかり入った黒のライディングスーツで、MonsterEnergy の帽子には、ロッシの46が入っている。 YAMAHAのR-1か、R-6に乗ってるのは確実で、ちょっとうらやましい気分。 どうぞお先に。 海岸までもう少しというところに、簡素な神社がみえる

「1年間日本一周、作品制作の旅」022 ステージ01青森秋田その13

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YouTube:SunnydayCats 到着した福浦の民宿は、旅館のような民宿でも、民宿のような旅館でもなく、親戚の「お宅」のような民宿。 このあたりには、漁師兼民宿という民宿がいくつもあるのだけれど、このあたりには観光名所として、仏ヶ浦があるくらいで、海水浴ができるわけでもないから、連休以外にはまとまったお客さんというのはいないのではないかと思ったりしたのだけれど、そのあたりについては、お部屋に入れてもらって、およそ納得がいった。 とりあえず、民宿前に道路に車を止めて、裏口のような玄関のドアを開ける。 網戸とスライドドアという構成なのだけれど、錆びついて、うまいこと開かない。 女将さんを呼ぶ声を出す必要もないくらいのかなりの軋みの音を発しながら、ようやく開けると、女将さんが出てくる。 名前を言って挨拶をして、車を置く場所を尋ねる。 指定された場所は、どう見ても通りを挟んだ隣の家の敷地で、そこにどう止めるのか分からない。  「どっち向きに止めるんですか?」  「どっちでも」 荒々しい北の海を漁場とする漁師の奥さんでもある女将さんからしたら、車をどっち向きで止めるのかなどと細かいことを気にするちっさい男だと思われているのかも知れないが、どう見てもそこは他人の敷地、一見さんのとくさんとしては、なるべく、人の迷惑にならないようにはしたいのである。 ひとまず車を正しく止めて、荷物を持って、裏口のような玄関に向かう。 後から分かったことだけれど、どうやら、そこは確かに玄関らしく、裏口は確かに裏口として存在していた。 玄関は、とても狭い。 とても狭いところにいろいろあって、壁にもいろいろ貼ってあるから、視覚的にもさらに狭くなっている。 玄関で靴を脱いだら、そのまま右わきにある階段で上に上がる。 急な階段。 小型のスーツケースを2つ持って、カメラが2台入ったナップサックを背負ってだとちょっと危ない。 今回は大丈夫だったが、何度かやってみると、そのうち、一度や二度は転げ落ちることになるのだろうと思う。 階段を上がった先には、3メートルほどの廊下が伸びていて、両側に2部屋ずつ振り分けられ、合計4室。 それぞれ、6畳程度なのだけれど、隣の部屋とはふすま一枚の関係なので、基本的には4部屋で使うというよりは、廊下を挟んで2部屋として使っているのだろう。 上がった部屋は、うん、ムッとする。

「1年間日本一周、作品制作の旅」021 ステージ01青森秋田その12

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YouTube:SunnydayCats 恐山を後にして、今度は、福浦の民宿を目指す。 距離は、まだ78キロも残っている。 時間にして、1時間半以上はかかる計算。 加藤さんは、いったん助手席に座る。 車は湖畔を抜け、上ってきた山道を下っていく。 結構なくねくねの坂道だったようで、恐山を上るときに後部座席で寝ていた加藤さんは、眠りながらも相当にゴロンゴロンしていたのだろうと思う。 上りと違い、下りはブレーキも加わってくるので、後部座席で寝ていたら、それこそコントのようだっただろう。 とても面白い動画は撮れるかも知れないが、こんなに腰の具合が悪いのに、そこまで、体を張って笑いをとってもらう必要はない。 うん、確かに止めておいて正解だと思う。 もっとも、加藤さん本人には、体を張ることを止めて隣に座ったのだという意識はないだろうけれど。 しばらく走って、山道から再び、むつ市の市街へ。 このあたりがコンビニの最後だといういう事だったので、見つけたら、とにかく入ろうと決心していた。 そういえば、青森に入ってから目にするコンビニと言えば、ローソンばかりだ。 そう、ローソンがほとんどで、7割方。 3割くらいがファミマで、セブンイレブンが0。 うん、関東に住んでいるとちょっと考えられない比率。 これは、車で走っていての感覚値。 あくまで感覚値なんだけれど、実際に走ったルートにおいては現実。 そう、それは、あまりに厳しい現実。 だってさ、やっぱりセブンイレブンがないとすごい困るじゃん、う~ん、なんとなくだけど。 セブンは、もう、入るとか、入らないでもなくて、セブンが存在することによる安心感ってのがあるのよ。 なんか、こう、うん、うまい例えが浮かばない。 話を戻そう。 で、やはり、ここでもローソンに入るしかなくて、入ったのだけれど、昼過ぎでもうお食事系はほとんど売り切れ。 何というか、ここ数日のスーパーでの夕食を見てみてもそうなのだけれど、「青森は、食糧危機なのか!?」と言いたくなるほど、お弁当などが手に入りにくい。 それでも、わずかに残っていたサンドイッチとローソン版ブリトーのようなものを食べてお昼を片付けた。 これだけだと、ちょっと満足とは言い難い状況。 とは言え、今夜の民宿のご飯はすんごいことになるはずなので、このタイミングでは足りないくらいでちょうどいいのかも知れない。 下北半島

「1年間日本一周、作品制作の旅」020 ステージ01青森秋田その11

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YouTube:SunnydayCats 恐山の駐車場はとても空いていて、数えても10台も止まっていない状況。 かなり空いている。 最初の湖の脇にあった駐車場は、第二駐車場のようなので、ここが満車になることを考えると、やはりかなり空いているはず。 これならば、加藤さんがゆっくりと歩いても後ろから急かされることはないだろうと思うし、ここにある温泉をいただくのも腰痛には効果があるのかもしれないという事で、無理ない程度に参拝させていただいた。 広々とした駐車場からは、先ほどの湖も眺めることができ、周りには、食事処や売店、トイレなど、ドライブインのような雰囲気さえもある、山門が目の前にあることを除けば。 山門わきの入山券売り場で支払いを済ませ山門をくぐると、広々とした恐山菩提寺のお寺としての風景が広がる。 硫黄のにおいはするものの、宇曽利湖畔で最初に感じたほどのにおいではない。 実際ににおいが弱いのか、すでに二人の鼻がバカになってしまっているのかは分からないのだけれど、いずれにしても、都合よく慣れてしまうものらしい。 あると聞いていた温泉は、参道の両脇にあって、ちょっと覗いてみたのだけれど、誰も使っていない。 当然だけれど、強力な硫黄泉。 硫黄泉は初めてなので、「これ、大丈夫なのかなぁ」というにおいではあるのだけれど、こんなところで温泉をいただけるという、これはまさに有難い。 この温泉は、本来は先にいただいてから参拝するものなのかも知れないのだけれど、その辺の詳しいことはよくわからない。 ひとまず、お風呂に入るのは後にして、まず、恐山の恐山らしい岩と砂利の荒れ地を進むことにした。 両側の祠や地蔵菩薩に、手を合わせながら歩く。 なるべくちゃんとお参りしたいと思っていたのだけれど、すべてのルートをお参りすることは諦めた。 「ざっと」になってしまうのだけれど、一回りさせていただいて、ちょっと冷えていたので温泉をいただく。 温泉は、参道の両側に男性用、女性用、季節か何かで変化する用とある。 お堂に向かって右側が男性用、左側が女性用になっていた。 調べてみたら離れたところに、あともう一つね。 男性用は、ちょうど人がいなくなったところだったので、「のんびりと浸かることができた 」と言いたいところなのだけれど、「強い硫黄泉なので入浴は3分から10分程度にするように」という張り紙があり、初

「1年間日本一周、作品制作の旅」019 ステージ01青森秋田その10

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YouTube:SunnydayCats あ、そうそう、今日は、最初に少しお話をさせてくださいね。 今日と明日の分のブログについては、そんなに面白くありません。 こういう場所ですので、こういうときくらいは、まじめにしときますね。 なものですから、読んでもつまらないと思いますので、先に謝りますね。 ごめんなさい。 ここから二日、ほんとに流れの報告、動画の補足だけになります。 --------------------------------------------------------------------------------- 後部座席で寝転がって、面白いことやら、そうでもないことをいろいろと話してくれる加藤さんも、そろそろ疲れが出てきたようだ。 加藤さんが少し静かになった。 うとうとしているらしい。 恐山まではまだしばらくあるので、少し眠ってくれているのは、それはそれでありがたい。 とくさんは、助手席に座ってるなら起きてろ派でも、俺が運転してんのに何寝てんだよ党でもない。 なので、眠くなったら寝ちゃってくれた方がいいし、具合が悪いのだから横になってもらって、それで寝ちゃえるならそうするべきだと思う。 でもって、起きたときにちょっとでも楽になっていてくれれば、それに越したことはない。 こちらは、帯状疱疹になって以降、あまり無理をしないことを心掛けているし、早めに寝るようにしているので、体調は万全。 心掛けているというよりは、毎日、泥のように寝ちゃってるのかもしれないのだけれど。 いずれにしても、調子の悪いところはどこにもない。 なので、加藤さんの腰のゆがみを半分もらってあげたいくらいなのだけれど、半分もらっちゃうと、もはや、運転手も荷物持ちも存在しなくなるので、そういうわけにはいかない。 なので、ちょっとでも寝て、自分で治してもらうしかない。 さて、横浜町という青森県下北半島の首の部分を後にして、むつ市の山道に入った。 山道に入ってからも、まだ結構な距離を走る。 すれ違う車もほとんどない。 やがて、ひと山超えたと感じたところで、外輪山に囲まれた火口湖が見えた。 恐山に湖があるという事も知らずに来たので、その神秘的な風景には驚いた。 ここは、宇曽利山湖とか、宇曽利湖と呼ばれているらしい。 湖が最初に見える駐車場に車を止め、眠っていた加藤さんを起こした。 水際に近

「1年間日本一周、作品制作の旅」018 ステージ01青森秋田その9

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YouTube:SunnydayCats 旅は、3日目。 今日は、ここまでの旅で最も長い233kmを移動することになる。 GoogleMap上での計算では、4時間45分。 下道であることを考えると、時間は、もう少し伸びる可能性もある。 毎日、目いっぱい遊んでいるので、確かに体力的には楽ではないのだけれど、バイクと異なり、自動車であればこれくらいの運転は何という事はない。 むしろ心配なのは、加藤さんの腰だ。 このところ、ジムでのトレーニングを積んでいるとは言え、腰痛はもう長いお付き合いとなっている彼女の持病だ。 腰痛に限らず、ぎっくり腰になるのも得意なのだが、それでも、このところの1年に2~3回くらいの割合というのは、さすがに多すぎる気がしているので、MRIを撮った方がいいのではないかと、とくさんは真剣に心配をしている。 で、その予兆になるのは、第一段階の「腰が突っ張る」という加藤さんのセリフで、それが進むと第2形態?の妖怪腰曲がりに変身する。 もし、そこで止められないと、超本格ぎっくり腰の発生となり、ほとんど起きられなくなる第3形態、通称「コクーン」となる。 改めて言っておくけれど、とくさんは、真剣に心配をしている。 さて、昨夜あたりから、腰の突っ張りを気にしているので、この状況においては、移動中の休憩をこまめに取り、しっかりとストレッチなり、可動域を確保する運動をしなくてはならない。 これを怠ると、第2形態を飛び越し、一気に第3形態に突入することも、経験上、十分に考えられる。 第3形態となった場合は、ほぼ完全に身動きが取れないので、どこかのお宿に長期滞在することになる。 なるべくであれば、避けたい状況だ。 もう一度言っておくけれど、とくさんは、真剣に心配している。 この日は、午前8時前に黒石市の宿をあとにして、一路、恐山を目指す。 ルートは、ちょっと遠回りではあるのだけれど、八甲田山のブナ林の中を通る国道103ルートをえらんだ。 とにかく景色がきれい。 きれいな景色と言っても遠くが見渡せるわけではなくて、ブナ林に囲まれて走っている状態が、とても心地よい。 すごく目に来る。 いい方の、目に来る。 うん。 最近、生きててあんまりなかったな。 さて、このルートを行く途中、酸ヶ湯温泉があった。 とても有名な温泉なので、行ってみたい気がしていたのだけれど、駐車場にたくさんの

「1年間日本一周、作品制作の旅」017 ステージ01青森秋田その8

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YouTube:SunnydayCats この時期は、17時過ぎでは、まだまだ明るい。 昨日の大きくて真っ赤な夕日は、19時過ぎだった。 今日はこれから、その重要な時間をどう迎えるのかという話をしながら、旅館方面に向かう。 昨日の夕日は、旅館からスーパーに向かう土手の上、車の中から見たものだった。 同じ状況を作って、しっかりと準備をして、さらに精度を上げるのか、それとも、全然違うところに行ってみるのか。 その結論は、一旦保留とし、まずは、『さとちょう』で夕食の確保をすることになった。 『さとちょう』とは、このあたりにいくつもあるスーパーのチェーン。 店舗の大きさで言うと、昨日のイオンのような『ベニーマート』と比べれば、ずっと小さいのだけれど、数はこちらの方が多いようだ。 帰り道にも店舗があったので、名前が気になっていたこのスーパーに入ってみた。 時間は、まだ18時の手前。 昨日の19時過ぎとは違い、きっとまだ、お弁当にしてもお惣菜にしても、いろいろと残ってい、ない。 いない、いないんだ。 もう、みんな売れちゃってる。 青森のスーパーは、やっぱり勝負が早いんだ。 明日、明後日は、夕食ありのお宿なので、とりあえず、お腹を満たせれば、今日の夕食にこだわる必要はない。 結局二人とも、どっちでもいいなと思うものを、どっちでもいいなと言いながら購入し、車に戻った。 引き続き、車を旅館方面に走らせているとあることを思い出した。 旅館の東側に少し行った農園からは、岩木山方面がよく見渡せるという話。 これは、加藤さんのお父様が仰っていたことなのだけれど、それを思い出して、そこに行く提案をしてみた。 やたらと記憶力がいい加藤さんにしては珍しくなのか、知っていてあえて良い提案だとほめてくれたのかは分からないが、いずれにしても、それに賛同してくれて、夕日をお迎えする場所が決定。 昨日の土手ではなく、山道を登ることになった、車でね。 夕焼けは順に迫ってくるが、まだ18:30前なので、焦る必要はない。 時間は十分にあるのだが、ただ、実際には、それがどんな場所なのかはまったくの未知数。 ただ、結論から言ってしまえば、岩木山の右側に落ちる、素晴らしい夕陽を見ることができた。 農園の車を止めるスペースに失礼させていただき、外に出る。 外は急に肌寒くなっている。 夕陽が落ちていくところをGoProとフ

「1年間日本一周、作品制作の旅」016 ステージ01青森秋田その7

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YouTube:SunnydayCats 鯵ヶ沢海水浴場を後にして、もう一度、岩木山神社に向かう。 昨日行ったばかりなのに、なぜまた行くのかと聞かれれば、水がおいしかったからと答える。 あの水が飲みたいのだ。 地方に行くと、水道水だって結構おいしいところは多い。 ただ、今回の宿泊先の水道水はちょっと飲めたものではなかった。 メタケイ酸の温泉成分が入り込んでいるのか、井戸水のくみ上げをしているのか、すごく石油っぽい臭いがするのである。 水道がそうだから、部屋の蛇口から出る水だけでなく、食堂で出されるお茶も、みんなその風味がする。 さすがに朝食のコーヒーまで行くと石油っぽさは分からなくなるのだけれど、みそ汁についてはまだ微妙なラインだ。 それでも、特に具合が悪くなる人はいないし、これまでも営業を続けているのを見ると、それほど、人体に悪影響があるというわけでないのだろう。 そんなわけで、とくさんたちは岩木山神社の冷たい湧水が恋しくなったわけである。 コンビニでおいしい水を買えばいいのだが、それはちょっと違う感じがするのだ。 二度目の岩木山神社へは、最短コースではなく、まだ通っていない山深そうな西側ルートを回ってみることにした。 こちらは、山の東側と比べると、多少は山道なのだけれど、意外とDemioが頑張って、アクセルをベタ踏みにするようなこともなく、快適に上ることができた。 そういえば、旅は二日目も終了に近づいているというのに、ここまで猫カウンターは0001。 その1というのも、車のずっと前を横切った黒い猫さん。 今回は、期待を込めて4桁にしたのに。 加藤さんととくさんが訪問した街を『良い街認定』するには、街猫との出会いが必須であるため、青森県のためにも、そろそろ何とかしなくてはならない。 二日目終了で0001のままではあまりに寂しいため、次からクロネコさんのトラックに会ったら、こっそりカウントしちゃおうかという不正な談合まで始まる始末。 窓は全開にもかかわらず、車内の空気が重くなり始める。 するといきなり、山道の道路わきに1匹の猫さん登場。 とくさんは、バックミラーを確認してウインカーを出し、ブレーキを踏み込む。  「あれ?」 2匹目、3匹目、いや、もっとだ。見たことないくらい、すんごいいる。 先ほどまで、0001か、0002だった猫カウンターが、音を立ててぐるんぐるん

「1年間日本一周、作品制作の旅」015 ステージ01青森秋田その6

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YouTube:SunnydayCats 立佞武多の館を後にして、次は、土偶デザインの木造駅を目指す。 GoPro撮影用に次の木造駅についての簡単な説明が欲しい。 何度となく加藤さんに、その話をしてもらおうとお願いをするも、気づくと立佞武多の話に変わっている。 動画を止めるようにお願いをして、状況を説明しても、気づけばまた立佞武多の話になってしまう。 相当気に入ったのだろう。  「じゃあ、しょうがないか」 どじょうのご主人もあきれ顔である。 とくさんは、設定したナビの指示通りに車を走らせる。 ナビの通りにその付近には来ているのだけれど、どうも、なんか違う。 舗装されてはいるものの、ここ、あぜ道なんだが・・・。 目的地付近に到着しましたと言われても、駅は、線路の反対側だ。 ここはただの草むらだ。  「わ~、すんごい遠回り」 ぐるっと一回りして、本当の駅前に到着。 あったあった、土偶の駅。 構内の駐車場に車を止めて、駅の中に入ってみる。  「なんもないね」  「うん、行こうか」 でも、せっかくだから駅前少し歩く。  「なんもないね」  「うん、行こうか」 さて、次の予定は・・・もう特にない。 そういえば、数日前にニュースになっていたある海岸に「ワニが出現!?」というやつがあったのだが、ここから割と近いらしい。  「今が旬の海岸のワニを見に行こう」  「ワニ?」 実際にそれがニュースになっていたのは、東京にいたタイミングだったので、もう数日たっているはず。 まして、これを人が読んでいるころには、誰も覚えていないだろう。 さて、海岸の砂で作ったワニが今でも元気でいるのかは定かではないが、とにかく、行くだけ行ってみることにした。 そんなわけで、次の目的地は、鯵ヶ沢海水浴場に決定。 途中で小さな、浸水した親水公園に立ち寄ったりしながらも、鯵ヶ沢の駐車場に到着。 どれだけ遠くまで見渡しても、7月中旬の平日には誰も泳いでない。 とくさんは、早速、ワニの状態をチェックしに行きたいのだけれど、加藤さんが、すでにアジサイに捕まってしまっていて、ちっとも動いてくれない。 しばらくして満足したらしく、少しだけ移動。 何とか海岸まではもう少しの芝生公園までは来たのだけれど、今度は、黄色と白の二匹のちょうちょが一緒に飛んでいるのを見つけ、カメラを持った加藤さんも、完全にちょうちょみたいになってる

「1年間日本一周、作品制作の旅」014 ステージ01青森秋田その5

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YouTube:SunnydayCats 昨夜は、よく眠れた。 風呂もよかったし、布団も枕もいい感じだった。 全部がちょうどよくて、疲れも取れた。 「さて、今日も頑張ろう」と、1stステージ青森秋田2日目の朝。 今日はまず、太宰治の生家である斜陽館に向かう。 今日の予定にしていた弘前城が、昨日のうちに片付いたので、スケジュールにちょっと余裕ができた。 斜陽館は、旅館から距離にして40kmほど、時間にして1時間というところ。 通りを挟んだところにある物産館に車を止めて斜陽館に入る。 入口のチケット売り場で、検温のためにおでこを出せと言われ、何度も、ぱちぱちやるのだがどうもうまくいかない。 失敗も、一度、二度まではいいけれど、五度も六度も失敗されると「おのれ、毎朝早出して自分で練習せえや!!」と優しくアドバイスをしてあげたくなります。 あ、そうそう、ここの入館料は、600円。 これは人によるのだと思いますが、文学好きの加藤さんにとっては500円の価値だったそうで、とくさんにとっては、う~ん、外で待っていたかったかも。 小作人向けの消費者金融で稼いでいた太宰の父親が建てた豪華な自宅兼店舗、太宰自身も否定しているこの実家の価値というのは、正直、良く分かりませんでした。 文豪にゆかりがある建物としては、熱海の起雲閣とか、伊東の東海館の方がずっと好き。 だって、そういうところは、文豪の彼らが執筆のためにと、自分で選択した場所ですから。 生家はさ、自分では選べないじゃん。 さて、北上してきた国道339号線を南下し、次に向かったのは「立佞武多の館」 まったく知らなかったのだけれど、『立佞武多(タチネプタ)』というのがあるんですな。 五所川原市の夏の祭りでは、この立佞武多という高さ20mを超える山車が出るんだそうで。 この立佞武多の館、ずいぶんと立派な外観をしているのだけれど、何故か、外にはローマの真実の口みたいなのが置かれている。 今回の旅では、作品の制作もするし、勉強も兼ねて「見るべきものは見る」というスタンスで臨んでいるので、加藤さんが見たいと思うものは、すべて見るつもりで動いている。 ただ、先ほど回った斜陽館に入った後のとくさんの心の斜陽っぷりたるや、太宰の「斜陽」にもぜんぜん負けていない状況であり、その上でこの張りぼての真実の口を見せられたわけで、「ああ、きっとまたなんだろ

「1年間日本一周、作品制作の旅」013 ステージ01青森秋田その4

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YouTube:SunnydayCats 夕刻になって旅館に到着。 スーツケースとカメラの入ったナップサックを持って、チェックインをする。 晩御飯は付けずに、朝食のみで一人4200円。  「や、安い…」 二人2泊分での料金を先に払う。 この旅館、すごいんです。 いや違う、すんごいんです。 何がすんごいかって、部屋(和室部分)の広さと風呂の広さがほとんど変わらないこと。 部屋の風呂なのに、じゃあじゃあかけ流し。 部屋は、明るいけれど景色はなく、窓を開けても駐車場にひっきりなく出入りするお客さんと目が合うだけ。 でもですよ、風呂がね、広いんだ。 でもって、泉質もいいんだ。 少し色のついたメタケイ酸のお湯でとろっと感。 入った感じだと、北海道の川湯温泉にあるホテルパークウェイの泉質とよく似ている。 温度も、調整しなくても入れるちょい高めの温度というところで、すんごい沁みる。 皮膚はしっとりするのだけれど、つい入りすぎて、指先なんかはかさついちゃうので、ハンドクリームは必須。 日帰り入浴客もいるのだけれど、そちらは22時で営業は終了なので、宿泊客が眠る頃にはすっかり静かになる。 さて、ひとっ風呂浴びてしまったのだけれど、まだ、晩御飯なり、食事先なりの確保ができていない。 加藤さんのサジェストで、近くのスーパーに買い物に行くことにした。 近くといっても、距離は2kmほどあるので、車で向かうことにする。  「すごい夕日が大きいよ」 土手の上を走る車のフロントガラス中央には、沈みかけの真っ赤な夕日が映えている。  「うわ~、大きいね」 青森の夕日は、太陽との距離の関係か、関東のそれと比べて、とても大きい。 恐らく、夕日がすごく赤いのも、その関係かも知れない。 どの関係だよ! 小ボケですからね、ちゃんとついてきてくださいよ。 ただ、感覚では、間違いなくずっと大きな夕陽を見ていると感じるのは確かです。 さて、夕日を追いかけて行き過ぎた道をしばらく戻り、到着したスーパーの名前は、ベニーマート。 ここが加藤さんのお勧めなのだけれど、あんまり聞いたことがない類のマートだ。 とくさんが知っているマートと言えば、ファミリーマートとファミリーマートンくらい。 古っ! このベニーマートというのは、青森県内には何店舗かある比較的大型のスーパーマーケットらしい。 広々して、とてもきれいで、品揃えも豊富

「1年間日本一周、作品制作の旅」012 ステージ01青森秋田その3

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YouTube:SunnydayCats 車に戻り、今度は本当に岩木山神社を目指す。 岩木山神社は、780年に岩木山頂に造営された社殿を起源に持ち、いろいろあって、麓に下したもの。 (この辺は、Wikiを読んだ方が早いかもなので、そちらをご覧ください) 岩木山は、弘前や黒石、五所川原などの津軽地方の町々からはその裾までよく見えるので、岩木山神社も麓下の方にあるのかと思っていたのだけれど、思ったよりは高度を稼いでいた。 到着した駐車場は広々としていて、特に線引きもしていない砂利の地面。 何台かが好きなように止めているのだが、あまりに数が少なすぎるので秩序が形成されておらず、アウェイの自分には、弘前ナンバーの車のように真ん中に止める勇気はなかった。 仕方ないから隅の方に寄せて、どうやっても注意されないような置き方をした。 カメラを持って、鳥居の正面に回る。 ここにも九ノ一のアイス屋がいて、屋台からこちらを伺っている。  「いやいや、ここはすごい」 すごいのは、アイス屋ではない。 岩木山神社の参道は、緩やかな上り坂を形成していてる。  >> 動画でいうと、この辺です 急な階段ではないので、最初の鳥居の手前から、奥の山門まで、それから社殿も少し見通すことができる、ズドーンという感じで。 広い石畳の参道に架けられた三つの鳥居と一つの山門をくぐる間にすれ違ったのは、わずか2組の参拝者。 やはりここも空いている方なのだろうか。 参道の両側には、大きな杉の木が並ぶ。 その中の一本の木にできたこぶが、まるで顔をのぞかせた妖怪に見えるのだが、ぞわっとするわけではない。 どうやら、悪い気を持っているものではなさそうだ。 とにかくここは、居心地がいい。 水音のせせらぎも、その場所を居心地よくしている要因の一つ。 水音が一番大きくなるのは、山門の手前をわきに入った手水舎。 白竜の口から大量に流れ出るご神水。 さすがに、ここまで来てしまうと水音を楽しむには大きすぎる音量になるのだけれど、その水は、とてもきれいで冷たい。 手を洗って、のどを潤す。 山門を改めてくぐると社殿。 派手に彩られた彫刻と黒く塗られた背景は、東照宮っぽい。 特に久能山東照宮っぽい。 後で神主さんに聞いた話では、徳川家とのゆかりもあるということで、そのあたりも合点がいった内容になった。 あ、そうそう、神主さん、進んで自分から

「1年間日本一周、作品制作の旅」011 ステージ01青森秋田その2

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YouTube:SunnydayCats さて、今日初日、最初の目的地は、青森県黒石市の宝温泉黒石!! パチパチパチパチ。 いや、実際は、最終目的地という方が正しいのかも知れない。 どういうことかというと、「まだお昼だし、旅館は、すぐにチェックインできるわけではないのだけれど、その辺は岩木山方面への通り道でもあることだし、こちらは2泊を予定しているので、一度、先に、外からでも様子を眺めておきたいなぁ、できればでいいんで」という、何もないのに「いや、いろいろありまして」な小市民的心理。 宝温泉黒石は、ビジネスホテルと旅館の中間のような施設で、同時に旅館と日帰り温泉との中間のような施設でもある。 ここに宿を取ることにしたのは、加藤さんのお父様の出身地であることと、今でも、こちらに何かしらの用事がある際には、みんなでお泊りになるということで、自分もちょっと見てみたいと思ったから。 おっと、部屋の話を詳しくするのは、チェックインしてからにしよう。 まずは、駐車場の様子を見て、加藤さんのご先祖様のお墓参りをして、岩木山神社に向かう。 岩木山神社に向かう道すがら、案内看板に「弘前城」の文字が出てきた。 どうやらすぐ近くをかすめるルートだったようで、ならば入ってみようということになった。 実は、4月下旬に青森への旅を予定していたのだが、コロナ禍により、それがキャンセルになってしまってこの時期になっているという側面もある。 言うまでもなく、全国有数の桜の名所である弘前城は、一度はその時期に足を運んでみたい場所だったのだけれど、残念ながら今回は桜を見ることは叶わなかった。 さて、程なくして、弘前城に到着。 このエリアは、城跡の堀を中心としたよくある普通の地方都市の様相だ。 三の丸追手門の前にある観光センターの地下駐車場に車を止めて、この城を攻めていくことにした。 外堀にはアイス屋がいるのだが、それが忍の変装であることなどは、すでにお見通しだ。 門は大きく開かれ、アイス屋以外に、敵の姿は見えない。 桝形の前でも、弓矢、鉄砲、投石の類に至るまで、敵からは何の攻撃もない。 これが空城の計であることは、もはや明白で、とくさんは、一気に本丸、天守を攻め落とすことにした。 時間にして1時間半ほどだったのだが、その内、ほとんどは、加藤さんの顔はめパネルでのお遊びに付き合う時間だった。 一方で、実際