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「1年間日本一周、作品制作の旅」046 ステージ02秋田岩手その17

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>>YouTube 2ndステージ最終日となる6日目の朝、またもやの土砂降りで、この旅のメインイベントの実現に暗雲が立ち込めていた。 秘湯めぐりをコンセプトに置いてはいたが、実は、この旅のメインイベントは、田沢湖。 そう、『田沢湖で泳ごう!』だった。 内緒にしていて申し訳なかったのだけれどね。 いや、そんなこと誰も気にしていないか。 ということで、雨の山小屋を後にし、八幡平をぐるっと回り、秋田県側に降りてくる。 途中、ダム湖で遊んだりして、順に高度を下げていくと、日差しも出てきて結構な暑さになってきた。 移動の車の中だったり、夜の間は、ひどい雨になったりするのだけれど、何かしようと思っているところでの雨はなく、どちらかというと天候に恵まれていると言っていい。 駐車場に車を止めて、大荷物を持って道を渡る。 いつものカメラ類に、水着やらタオルやら、ビーチ用の簡易テントと、その中にはビーチボールも入っている。 田沢湖は、遊泳場を持っていて、日本で一番深い湖なのに、遠浅の白いビーチがあるというとても不思議な湖。 9月の平日では、すでに水泳をする人などどこにもおらず、ちょっとおかしな二人のための完全なるプライベートビーチ。 水温はかなり低いのかと思いきや、指を入れてみると、意外なほどにあったかい。 そして、言うまでもなく、水はすんごい綺麗。 そんなわけで、水が苦手な加藤さんも、一緒にじゃぶじゃぶ。 少し離れたところでは、観光客が泳いでいるこちらを見て、「えっ?ここ泳げるの?それともバカなの?」と、ひどく驚いた様子。 そんな彼らもしばらくすると、ズボンやスカートの裾をまくり上げて水に入り始める。 『いやあ、どうぞ、どうぞ、ご遠慮なく。ここは、我々のビーチではあるんですが、皆さんに入っていただいても、別に、構いませんよ』的な、ちょっと上からの心持ちになるのはなぜだろう。 あ、あと、「別に」って入れると、実はすんごい気にしちゃってる感じになるのはなぜだろう。 それはいいとして、まあとにかく楽しい。 今回の旅、最大の目的は、無事に達成できた。 さてと、適当な時間になってきたから、この旅も終わりにして、空港へと向かおう。 あ、もうこのあと特にハプニングとか無いです。 疲れすぎてて、レンタカーをガリガリやっちゃったとか、そういうネタはありません。 >>この時の動画はこちら

「1年間日本一周、作品制作の旅」045 ステージ02秋田岩手その16

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>>YouTube この日の宿泊は、『松川温泉松楓荘』。 うん、何かこう、プロが選ぶ日本の旅館100選か何かで、毎年上位に食い込んで、加賀屋さんあたりと、いい勝負をしていそうな雰囲気が漂う名前。 いいや、ここは山小屋、山小屋なんです。 もし、これが「旅館」だとすると、いろいろとがっかりしたり、腹立たしく思ったりすることが出てくるので、ここはかけ流し、にごり湯の温泉にも入れる「山小屋」、山小屋なのに水も使い放題、しかも、個室でもってプライバシーも保たれるという素晴らしい山小屋なんですと考えると、ほらね、ほぼすべての問題はなかったことになる。 はい、そんな感じ。 とにかく、秘湯のコンセプトで、旅に来ちゃってるものだから、まあ、そうなります。 ここの温泉、名物は、つり橋を渡った崖の下に半洞窟の小さい露天風呂。 でもってここ、にごり湯の硫黄泉が出ている。 混浴ではあるのだけれど、小さいので実質、貸切風呂。 貸切風呂どころか、そもそも、この日のお客さんは、とくさんと加藤さん、あとおじさん一人なので、宿自体が、ほぼ貸し切り状態。 お風呂は、そのほかにも内湯も男女二つずつあって、当然かけ流し。 とにかくここ、湯舟は充実している。 まあ、それ以外のところのお話をすると非常にいろいろとあるのだけれど、そこが山小屋であることを前提とすることで、不都合も収まる。 収まる、収まるんだ、大概は。 けれど、寝れないんだ、この部屋は、この部屋では。 やっぱり寝れないとくさん、旅最終夜のこの日も、何かしらの理由で寝れない。 ちょっと説明しよう。 この部屋、とにかく、すんごい蒸し暑い。 サウナみたい。 理由は、この部屋の真下が内湯だから。 畳もダメになり、床もべこべこになっちゃうくらいの蒸し暑さ。 ならば窓を開けて換気をしようと言っても、開けた窓のすぐ下には高温の温泉を適温まで冷ますための水路が張り巡らされている。 そんなわけで、窓を開けても、閉めてもすんごい湿気が入ってくるだけ。 外、ほんとはすんごい涼しいはずなのに、ここだけ、ジャングルみたいなのよ、行ったことないけど。 でもって、寝れない原因は、もう一つあるんだ。 トイレの問題なんだ。 あまり詳しく言っても誰得なので詳細は端折るけれど、ここで唯一のまともなトイレは、内湯のお風呂にあるトイレだけ。 そして、そのトイレに行くには、薄暗い薄気味悪い廊

「1年間日本一周、作品制作の旅」043 ステージ02秋田岩手その14

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         >>YouTube 『八幡平ライジングサンホテル』、ライジングサンなんて名前のリゾートホテル、きっと新しくて豪華に違いない。 えっと、もう結論から言っちゃうと、きっと、バブルの頃には、「行った」と言えば、みんなに羨まれた高級スキーリゾートホテルだったんじゃないだろうかという感じ。 間違いなく豪華、だった。 まず、どう豪華だったのかというと、煉瓦とウッド調の広々ロビーラウンジの真ん中に、見たことない皿のような形の暖炉が置かれ、で、それがもう大きいのなんのって。 多分、三上博史と原田知世の間でも、『いつかは、八幡平ライジングサンに行きたいね』なんて話が出たはずで、ただ、いろいろすれ違いやら、お邪魔虫などが大量発生して、結局は、いつまでたっても宿泊できなかったに違いない。 うん、例えは、確かに古いんだが、実際に古いんだ。 とにかく、贅沢な作りで、古くなったものを丁寧に使っているので、一部はさらにいい感じになってきている。 もちろん、良いところばかりではない。 メンテナンス予算が足りない中で、スタッフみんなが、それぞれ、何とかしようと意見を出し合い、工夫をしたことで、全体としてのコンセプトがあいまいになり、若干ながら、迷走をしている、そんな感じ。 会社でもよくあるやつ。 で、迷走と豪華さをバランスで言えば、8:2で、迷走。 うん、こりゃダメだね。 おしゃれなラウンジの筋向いには、お土産物屋さんスペースがあるのだけれど、商品はほとんどなく、スナック菓子やらカップ麺を全面押し、スーパーと変わらない値段、うん、とにかく、良心的なのは分かった。 きっとすごくいい人たちなんだ。 一方で、お風呂、とても良かったです。 これ、最高に良かったです。 リゾートホテルなのに、かけ流しって素晴らしい。 泉質は、わずかに硫黄の臭いと鉄っぽい感じ。 このくらいなら、硫黄の臭いは、体にほとんど残らない。 かけ流しは、ちゃんとほんとのかけ流しです。 とてもいいです。 これについては、「持ち上げておいて、落とす」みたいな部分もないですね。 結局、3回も入りに行きました。 さて、ゆっくりと温泉にも浸かったし、今夜こそは、ゆっくりと眠りたい。 もう眠らないと、もう大変。 だって、そろそろ、ほんとに大変でまずいんだもん。 何言ってる分からないくらいなので、こりゃ、相当大変そうだ。 館内は空いて

「1年間日本一周、作品制作の旅」042 ステージ02秋田岩手その13

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        >>YouTube 旅も4日目になる。 この日は、宿の庭園を散歩し、猫神社を神社の中に持つ、遠野郷八幡宮をお参りし、八幡平へ向かう。 体力など色々限界で、とりあえず、コンビニで滋養強壮剤を購入。 これが、思いのほか効果あり。 眠気に襲われることもなく、八幡平方面へと向かう。 途中、食べ損ねていた加藤さんのリクエストの冷麺を食べるために、このあたりの焼肉チェーン店に立ち寄る。 昼過ぎで、結構な込み合い具合。 加藤さんとしては、それなりにおいしく食べられたようなのだけれど、とくさんとしては、「これはどうなんだろう」という結果。 おそらく、このお店がどうのという事ではなくて、体質的になのか、育ちの問題なのか、この『冷麺』というものをおいしいと感じない体のだと思う。 ひとまず、そういうことにしておこう。 う~ん、でも、みんなほんとにこれ好きなの?だってさぁ。 もうやめておこう、ほんとに叱られる。 この日がほとんど移動だけになってしまうのがもったいなかったので、昼食の後、当初予定になかった小岩井農場に行ってみることにした。 車の中で加藤さんのPPAP的なものを聞かされながら、ため息交じりの到着。 小岩井農場は、駐車場を挟んだ園内入り口の反対側に場外の売店がある。 皆さん、園内よりも、そちらの方が目当てで来るのではないかというくらい。 とくさんたちにしても、特に乳しぼりがしたいわけでも、馬車に乗りたかったわけでもなかったので、その売店で小岩井農場牛乳を購入し、脇の森のベンチでそれをいただく程度に留めた。 さて、昨日の体調を崩すほどのスケジュールに比べると、今日は、あまりに薄っぺら。 何となくなのだけれど、宿泊先とは全く関係ない方向の無人駅にでも行ってみることにした。 到着した駅の名前は、東大更。 読めましたか?オオサラではないです。オオブケと読みます。 ああ、言われてみれば、そうも読むよね、なのですが、言われないと読めません。 すんごい暑いのだけれど、あまりにもいい景色だったので駅舎と待合室を兼ねた場所でちょっと空を見ながらごろっとさせていただいた。 加藤さんも写真は撮れたみたいだけれど、何があったという一日ではなかったな。 うん、何にもなかった。 さてと、今夜のお宿、八幡平ライジングサンホテルに移動します。 >>この時の動画はこちら

「1年間日本一周、作品制作の旅」041 ステージ02秋田岩手その12

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>>YouTube その後、山崎のコンセイサマの社殿のお掃除をしたり、もう一つの河童淵に行ってみたりして、この日の宿泊先である水光園に到着。 辺りはすっかり暗くなってきた。 こちらは、健康ランド的要素もあるらしく、いや、むしろ、部屋数から言ったら、仕事帰りの日帰り入浴の人がメインの準温泉施設ようだ。 以前も、そんな感じのところに泊まったとこがあったのだけれど、そういう場所にはスリッパがない。 それから、靴箱やふろ場のロッカーが完全に指定されるなど、人の出入りに関する管理がとても厳しいというのも特徴だったりする。 さて、受付でチェックインの書類記入を済ませて、非常にややこしいルールの説明を受けると、ここを含めて遠野のお店やタクシーで使用できるという1000円分の金券を1枚手渡された。 それが何なのか、どのように使うのかなどよく分からなかったので、この金券に関するルールを順に尋ねていくと、その説明を聞く中で、「あ、もう一枚ね」と言いながら、追加(不足分)の一枚を手渡してきた。 後になって思えば、このスタッフは、今日だって昨日だって宿泊客一人に対して1枚ずつを配っているはずで、その金券に不慣れなわけはなく、もしも、こちらが細かく聞かなかったら、残りの一枚はどうするつもりだったのかなと、ちょっとした疑問が湧いた。 さてさて、そんな話はよしとして。 この日も結構な蒸し暑さの中、相当にアクティブだったので、相当な汗をかいた。 すぐにでも風呂に入りたいと思っていたのだけれど、先に食事をとりに街に戻らなければ、すぐに閉まってしまうのが、地方のお店。 部屋に荷物をおいて、エアコンの設定をリモコンで確認し、地元の名物ジンギスカンを食べにもう一度出かけることにした。 街までは、真っ暗な道を20分以上走る。 奇しくも、到着したジンギスカン屋さんは、お昼ご飯を食べたラーメン屋さんの隣。 結論としては、うん、こちらも間違いなくおいしい。 感じもよく、とても誠実な仕事をしている。 食事を終え、同じ道のりを戻り、部屋に入る。 「あれ?冷えてない」 全然、冷えてない。 エアコンの温度を19℃にしてみても、まったく冷たい空気が出てこない。 二人とも、限界まで疲れているので、今夜は、早めに眠りたかったのだけれど、そうは問屋が卸してくれないらしい。 受付カウンターに行くと、ラッキーなことに、100キロくら

「1年間日本一周、作品制作の旅」040 ステージ02秋田岩手その11

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     >>YouTube 早池峰神社からの帰り道、来るときに通った道の脇に変わった橋が架かっていた。 欄干やらアーチ部分が木製で、なのに地面は舗装されていて普通に車も走るような橋。 大きくはない。 それに惹かれて車を駐車したのだけれど、その先に『重湍渓』という看板を掲げた駐車場があるのを見つけた。 それが何なのかはよく分からないのだけれど、その先に何かありそうだということで少し車で走ってみる。 最初は見逃してしまったのだけれど、戻りがてら降り口の看板を見つけたので、車を止めて河原に降りてみる。 河原と言っても、渓流なので岩。 もっと正確に言うと、岩と言うよりも、下の岩盤が露出している感じ。 まあ綺麗なこと。 景色に見とれているとくさんのずいぶんと後ろで、加藤さんは川沿いの草むらをのぞき込んでいる。  「どうしたの?」  「いる!」 何が「いる」なのかは、我々の間で確認をする必要はない。 言わずとも、それがブヨであることは間違いない。 そう、加藤さんのブヨに対する敵対心は、並大抵、生半可なものではないのだ。 「ブヨ」・・・普通は、何かハエか何かみたいなやつと思うだろうし、一般的に、アブとブヨは頭の中で十分に整理をされることなく、何となく、ごちゃまぜにされたままだろう。 とくさんたちも、何年か前までは、そんな感じだった。 あれは、6月だったか、7月の初めだったか、伊豆の湯ヶ島という温泉地に出かけた時の事だった。 そこには、とてもきれいな川が流れていて、その川から引いた水路が歩道よりも高いところを流れているというちょっと不思議な場所がある。 その事件は、そのあたりを散歩しながら写真を撮っていた時に起きた。 気が付くと、スカートをはいていた加藤さんの両脚の膝から下あたりから、少なくない数の血が流れている。 その時は、トゲのある植物か何かに引っ掛けたのかと思っていたのだけれど、まさかそれがブヨに噛まれた痕で、傷からの出血だったとは、二人とも思わなかった。 水路をまたいで、花の写真を撮影している加藤さんだったのだけれど、どうやら、その間にやられたらしい。 蚊と違って刺すのではなく、皮膚をあごの力で食いちぎるということなので、やられたところが傷になり、出血まですることになるらしい。 加藤さんの両脚を何本もの鮮血が細い痕を作っていた。 色々と知らべ、「もしかしたらブヨなのかも」

「1年間日本一周、作品制作の旅」039 ステージ02秋田岩手その10

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     >>YouTube こういう旅で宿泊を素泊まりを選択するメリットは、コストの面だけではない。 メリットはいくつかあるのだけれど、まず、みんなが食事をしている時間は、確実にお風呂が空いている。 それからもう一つ、予定したスケジュールがずれ込んでも、夕食の時間に合わせてスケジュールを切り上げたりしなくていいという事だ。 むしろ、これは素泊まりのメリットというよりも、夕食付きのデメリットと言った方がいいのかもしれない。 さて、この日の遠野のスケジュールは、かなり詰まっている。 すでに、夏油温泉から70キロ程を移動をしてきて、遠野の街中歩き、食事をし、カッパ淵周辺のお散歩などをしている。 そして、この後もいくつ盛り込めるか検討し、時間はいくらあっても足りなさそうな遠野の旅路である。 次に向かうのは、座敷童で有名なのだという早池峰神社。 この神社は、結構な山の中にあり、カッパ淵の散策のために車を止めさせてもらった伝承園から、ほぼ真北に位置する。 途中、とてつもない味わい深いというか、昭和の初めじゃないかというとても古い建物の酒屋さんを発見。 目に留まったどころではなく、目がくぎ付けになったので、あえて飲み物を買い、休憩をしてみた。 古いといっても観光地の移築された日本家屋でよく見るようなかやぶき屋根ではなく、瓦屋根。 民家というよりは、人里を少し離れたところにありそうな神社仏閣に近く、むしろ、屋根瓦にされた汚い銀閣寺と言っていい。 ほぼ意味不明だけれど。 ただ、今でも普通に使われている建物という意味では、「それは、極めて貴重なものである」と、勝手に決めつけて、こうして眺めている。 そんなところには、普通なら古いオロナミンCやらキンチョールの看板が打ち付けられているべきだと思うのだけれど、ここでは、逆に真っ赤でピカピカのコカ・コーラの自販機が置かれているそのギャップがすごい。 「Ifeel Coke.」もしくは、「Yes Coke Yes」な感じだ。 加藤さんと一緒に外観の撮影をしているところで、お店の中から60代後半くらいの男性が出てきて、GoProで撮影をしていることに気づく。 おじさんも、「いやぁ、俺も映っちゃったなぁ」などと笑いながら画面に入ってくれたのだけれど、本気何だかジョークなんだか分からないコメントが相次いだため、カットした。 いずれにても、撮影の許可

「1年間日本一周、作品制作の旅」038 ステージ02秋田岩手その9

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   >>YouTube 旅は早くも中盤戦の3日目に突入。 まあ、人生と同じで、始まりはすごく長く感じるのだけれど、中盤からはあっという間に時間が流れる、らしい。 なので、この旅も、あっという間に過ぎ去るのろうけれど、今日のスケジュールは、中身がぎっしり詰まっているから、今日一日だけで言えば、とてもとても長い一日だ。 さて、この日は、雨の夏油温泉を後にして遠野に向かう。 基本的には、偶然性とコストの面から下道を走りたいのだけれど、北上市を過ぎてしばらく走った後、高速道路の入り口に入るようにと、ナビが指示をする。 どうやら、復興に絡んだ無料区間ということらしく、スケジュールも詰まっていることだしと、「今回くらいは」と、一気に遠野まで移動することにした。 「うん、これはこれでちょっと助かる」 予定よりも早くに到着した遠野は、まだ、11時を過ぎたところ。 駅前の駐車場に車を止めて、初めての遠野を散歩してみることにした。 うん、くそ暑い。 昨日も、一昨日も、夜は落ち着くものの、昼間は雨であっても、かなり蒸し暑かった。 で、今日はすっかりいい天気で・・・普通にくそ暑い。 天気がいいから蒸し暑くないのかと言えばそんなことはなく、今日は今日で、「暑さ」に負けじと「蒸し」の方も、これまで以上に頑張っている。 東北はうすら寒いんじゃないかと長袖を持ってきたのだけれど、結局、確実にTシャツが足りなくなるという、アホみたいなことになった。 さて、遠野駅前の通りを左方向に抜けると、昭和の飲み屋街が続いている。 飲み屋街といっても、焼き鳥屋、焼き鳥屋、隣にラーメン屋と焼き肉屋を挟んで、焼き鳥屋とかではなく、女性のお名前が付いた、いわゆるスナック、パブが並ぶ。 蘭、夕子、みゆき、エリカ、愛などが、ずらっと並ぶ、そんな感じ。 「スナック」、「パブ」・・・・。 これまでも、これからも、恐らく、一生足を踏み入れることのないだろう世界。 その未知の世界との境界は、わずかに、木製のドア一枚で仕切られているだけ。 遠野の駅前裏通りは、そんな別の世界に通じるドアが無数に並んでいる、そういう場所。 もっとも、その中には、どこにも通じなくなったドアも、少なからずありそうだったけれど。 さて、街で食事を済ませて、次は、遠野で悪さをしていると伝え効く、河童を捕獲するためにカッパ淵へと向かう。 近くの「伝承園」の駐車

「1年間日本一周、作品制作の旅」037 ステージ02秋田岩手その8

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>>YouTube 昨日の到着よりも少し遅くなったのだけれど、まだ明るいうちには、旅館に戻ることができた。 駐車場の車は、昨日に比べると幾分、数が多く、少し客が増えたことを感じさせた。 カウンターで鍵をもらい、2階の自分たちの部屋に入る。 そうそう、部屋の鍵では、一つエピソードがあったのだった。 この旅館の部屋の鍵は、よくあるのタイプの部屋番号や部屋の名前を彫った透明プラスティックの棒とチェーンでつながれている。 で、部屋のカギを開錠するには、棒ではなく、鍵の方を鍵穴に差し込んで回す。 説明するまでもない、ごく普通のタイプ。 一方で施錠する場合は、ドアノブのボタンを押して、そのまま閉める。 テーブルの上に鍵を置いたままでインロックをしやすい、そして、二人のどちらが不注意だったのかでケンカもを発生させ、旅行自体を台無しにしかねない、ちょっと危険なタイプ。 危険だけれど、使い方は、本来、使うには一番簡単。 そう、操作自体は、本来は一番簡単な鍵であるはずなのだが、このドアの場合はなかなか難しい。 このドアの場合、普通の動作で静かにドアを施錠することができない。 ここで問題なのは、「静か」に施錠できるかかどうかという点。 もう一度言う、普通にやったのでは、静かにドアを閉めることはできない。 何故ならば、ドアも、枠も適当に歪んでいるから。 そう、そのため、ドアを閉じるには、勢いよく閉じるか、もしくは、軽くドアを持ち上げながら、すんごい丁寧に親指でドアの縁を指圧するかのように、ゆっくりと体重をかけていくかどちらか。 そして、このドア、ただ歪んでいるだけでなく、真ん中には明り取りのすりガラスが埋められている。 このタイプのドアは、閉めた時に「どすっ」というような重低音の振動は来ない代わりに、バタン、ガシャンとけたたましい音がする。 そのタイプのドアが、普通の動作では、到底、閉まらない状態だというのだ。 さあ、何か起きそうな気がする。 とくさんたちが部屋に戻ってしばらくすると、すでにチェックインをし、湯舟を堪能してきたご老人のグループが、大騒ぎで階段を上ってきた。 すんごく訛っているので、地元の人たちなのだろう。 ドアを開ける、そして、閉める。 「ブワタ~ン!ギュアッシャ~ン!!」 そして、部屋に入ると、「ぎゅあはははははは」と、盛り上がっている。 もし、トイレを含む「水回り」が部

「1年間日本一周、作品制作の旅」036 ステージ02秋田岩手その7

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>>YouTube 何だかとても楽しかった宮沢賢治童話村を後にして、『イギリス海岸』に向かう。 イギリス海岸については、先だってのお話をさせていただいたので、気になる方は調べてみてください。 で、このイギリス海岸、北上川とそれに合流する瀬川の水位が低いときに、それっぽくなるという側面もあるようで、今日は、昨日からの大雨で水量は増えているし、濁流というほどではないけれど、確かに濁りもある。 結局、どの辺がイギリスなのかは現地に到着してもチンプンカンプンだった。 ここについては、大して面白い話もないので、特に書くことはないかな。 この後は、花巻の街の中にある焼肉屋さんに冷麺セットの食事をいただきに向かうのだけれど、前を通ると、「あれ?やってない?」という事になり、冷麺は先延ばしにすることになった。 次に向かうのは、そこからほど近い、『マルカンビル』というところにある大食堂。 ここは、とくさんが、ぜひ行ってみたかった場所で、その目的はソフトクリーム。 本当は、加藤さんに内緒にしておいて、「受け取ってみて、びっくり!」な感じにしたかったのだけれど、ご飯が飛んでしまったので、そういうわけにはいかなくなってしまった。 ここのソフトクリーム、何とも巨大で、税込み230円。 「スガキヤのラーメンって安すぎませんか?あんなにおいしいのに!」的な驚きで、B級好きには、ちょっと有名なお店らしい。 なんか、もう、どこのお店の話をしているのか分からなくなりそうなので、話を戻します。 さて、時間は、すでに午後2時を過ぎ、お腹も空いている。 本来は、軽く冷麺でも食べた後に、デザートをいただくつもりでの訪問を予定していた。 しかしながら、お昼ご飯を食べ損ねてしまったわけで、空かせたお腹で大食堂。 お腹が空いていれば、まずは、ご飯が食べたいと思うのは、人のサガ。 そんなわけで、ソフトクリームの予定が、急遽、カツカレーに変更。 一方、すでにソフトクリームの正体を知ってしまった加藤さんの方は、まだ幾らかの可能性を残すためか、ラーメンを選択。 ただし、この瞬間、マルカンビル大食堂でのメインであったはずのソフトクリームは、やはり、食べれたら食べる「デザート」に格下げされてしまった。 このマルカンビル、一度は、閉店閉館されたものが、ファンからの寄付を募ることで見事この大食堂を復活させたというものらしい。 寄付

「1年間日本一周、作品制作の旅」035 ステージ02秋田岩手その6

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>>YouTube 旅の二日目、今日の予定は、花巻方面。 宮沢賢治の墓所にお参りすること、冷麺を食べること、マルカンビルの大食堂に行くこと、あとは、「イギリス海岸」という北上川のほとりをお散歩すること。 で、それがが終わるとまた同じ道を上って、『元湯夏油温泉』まで戻ることになる。 さてと、出発。 昨日の大雨、とりあえず、建物が流されることはなかったけれど、崖崩れで道がふさがれたりしていないだろうか、走っているところで、ちょうどがけ崩れが起きたりしないだろうかと、ちょっと心配。 最初の270度カーブを超えた先の工事中の法面のあたりが少し崩れたようで、作業員の方が、スコップで黄土色の土と砂利を崖の下に落としていた。 一人の作業員の方の周りには車などなく、途中に車を止める場所などない。 6キロの区間を歩きながら確認して、作業をしているのだろうか。 いやいや、頭が下がる。 結局、6キロ区間の下でも、いくらかの崩れがあったようで、作業が行われている箇所が二つくらいあった。 さて、そんなわけで、この日の最初に到着したのは、宮沢賢治の墓所。 車を止めて少し歩き、墓所までは数分。 少し階段を上ると、見事な枝垂桜が何本も。 それぞれ、満開の緑の葉をたらしいる。 「春はすごそうだね」 よく手入れがされている。 お墓は、本堂の裏側にあって、そちらに回る。 ところどころに、宮沢賢治の墓という案内の立て札もあり、とても分かりやすくしてくれている。 普通、お墓の通路は、土のままだったり、場合によっては、粗目のコンクリートを敷いていたりするけれども、ここは芝生。 外国みたい。 墓地自体の規模は、決して大きくはなく、むしろ、小さいのだけれど、それぞれのお墓をぎゅうぎゅうに詰めるようなことはしていないので、なんとも、快適に休んでいるだろうと思われる、ちょっと羨ましい墓地、お墓だった。 車に戻り、イギリス海岸に向かう。 このイギリス海岸は、もちろんイギリスにあるわけではなく、花巻市を流れる北上川にある。 宮沢賢治が、 「イギリスあたりの白亜の海岸を歩いているような気がする~ん」と言ったとか言わなかったとか。 もう少し具体的に言うと、ドーバー海峡に面したホワイトクリフというところがその対象らしいのだけれど、う~ん、どうでしょう、彼は妄想癖があるからな。 「あ!」 「え?」 今のところを曲がる必要があった

「1年間日本一周、作品制作の旅」034 ステージ02秋田岩手その5

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>>YouTube 先程までは曇りだったのだけれど、急に土砂降りになった。 これから、すんごい山道を上っていくことになるのに、すんごい土砂降りになっている。 50ミリを軽く超えるゲリラ豪雨のような状況。 最速にしても、ワイパーがまるで効かない。 いや、効いている。 無いよりは、ずっと効いているのだけれど、それでもまだ全然足りない。 あと2、3本、いや、もし、贅沢を言っていいのなら、追加で、5、6本のワイパーが欲しい。 ふと思ったのだけれど、このワイパーというやつは、ずっと昔から進化しない。 ちっとも進化しない。 到底、完成形だとは思えないのだけれど、進化しないのは何故だろう。 使用頻度は少なくないのに。 いずれにしても、このまま山道に入ってしまうとかなり危険なので、誰か、今すぐに新しいワイパーを発明してくれ。 時間は、10分程度で。 あと、予算ならない。 もう、思ってることを鍵括弧でくくるのを忘れるほどの半べそで走っていると、突然、雨が弱くなった。 ゲリラ豪雨の境目だ。 「助かった」 ただ、一旦弱くはなったのだけれど、山の天気は分からない。 今のうちに、少しでも夏油温泉に近づきたい。 夏油温泉に続く道は、手前の夏油温泉スキー場入口までは、走りやすくて安全な2車線。 そこから先、最後の6キロは、車線の無い、タイミグが悪いとどちらかがバックで戻るタイプの山道。 初めての道なので、晴れていてもちょっと嫌なのに、もしも、さっきみたいな土砂降りならば、すんごく嫌だ。 嫌っていうか、もう、無理だろう。 とりあえず、タイミングの悪いところで対向車と出会わないことを祈るしかない。 昼間でもライトの点灯が必要な山道を進み、ようやく慣れてきたころ、夏油温泉の建物と駐車場が見えてきた。 「温泉場としては、とても古いらしいのだけれど、昔の人は、どうやってここまで来ていたのだろうか」 他人の事を考えられるようになったのは、良くも悪くも、少し余裕が出てきた証拠。 そして、なんとか、『元湯夏油温泉』に到着。 時間は、午後4時。 午後3時で日帰り入浴は終了しているはずなので、ここにいるのは宿泊客とスタッフのみのはず。 駐車場に置かれた車の数もそう多くないので、これくらいなら、窮屈に感じるようなこともないだろう。 ただ、週末以外の旅だと時々発生する、「完全貸し切り状態」ではないのは、ちょっと残念なの

「1年間日本一周、作品制作の旅」033 ステージ02秋田岩手その4

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>>YouTube しばらく走る。 走り出して、まだ間もないのだけれど、最初に出てきた道の駅に車を止めて、体を動かす。 前回の旅であったように、加藤さんの腰痛の発生は、本人にも、旅全体にも多大なダメージを与えるので、今回の旅では、腰痛の発生を防ぐことを優先し、早め早めに休憩をとることにした。 そんなわけで、空港から一番目の道の駅、『道の駅 かみおか茶屋っこ一里塚』で休憩。 ん?何か、長いな。 「みちのえきかみおかちゃやっこいちりづか」 うん、確実に長い。 「えっとですね、みちのえきのかみおかちゃやっこいちりづかの手前を右に入ったすぐです」 タクシーで行き先を伝えるにも、やっぱり前置きが長い。 もうちょっと何とかならんかな。 『道の駅 神岡』もしくは、百歩譲って『道の駅 かみおか』 うん、これで十分だ。 こっちの方が、潔いし、すっきりしていて覚えやすい。 何かこう、今のは、デンツー入りました、物事ややこしくしました、お客さんの判断力低下させました、成功です!!的な臭いがして嫌だな。 まあ、感じ悪くなるので、これくらいにしておこうかな。 この後、Googleを使って事前に想定していた山沿いのルートを、ナビが外れてしまったので、ならば、いっそ毒までということで、横手城へ。 ここは、コンクリート製の模擬天守だし、歴史的には何ということはないのだけれど、天守閣に上れるというのは、やはり嬉しい。 駐車場では、車から降りる時に、自宅から持ってきた医薬品扱いの強力な虫よけスプレーを加藤さんの両脚にに散布(?)し、ムラの無いように伸ばして差し上げた。 さっそく、天守に上ろうと近づくと、手前に綺麗なおトイレ。 天守閣をゆっくり堪能させてもらうのに、「まずは、ちょっと」と、寄らせていただく。 そして、しばらく。 「うん、何だろう」 股間が、ひりひりと熱い。 困惑している間に、結構、痛くなってきた。 「あ、イタタタタタ。あ、あまさか!!」 水曜どうでしょう、ユーコン編の虫よけスプレーの件を思い出し、顔面蒼白。 「あかーん!!」 似非大阪弁が、股間から飛び出した。(意味不明) その後どうなったかは、ここには書けませんが、しばらくの間、大変でした。 こんなものを読まされた皆様にも、何か、すんませんでした。 さて、その後、落ち着きを取り戻したとくさんたちは、車を走らせ、北上市に向かう。 すぐに宿

「1年間日本一周、作品制作の旅」032 ステージ02秋田岩手その3

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>>YouTube 空港に到着すると、まずは、スーツケースの受け取り。 正直なところ、スーツケースの受け取りについては、ちょっと緊張する。 これまでに国内線で荷物を預けたという記憶がなく、そのため、どうしても、荷物受取には国際線のイメージが付いて回る。 -何故か、自分のスーツケースは、なかなか出てこない。 -ようやく出てきても、壊されている。 -で、壊された上に中身が盗まれている。 うん、過去4回の積み重なったトラウマ。 暗いな。 「今回は大丈夫なのか?ああ、国内だから大丈夫だろう。ただ、コロナもあるし、ストレスも溜まっているだろうから、スーツケースとか、ぶん投げたり、蹴飛ばして運んでいたりしないだろうか。う~ん、だったら、中身はくれてやる。だから、せめてスーツケースのガワだけは、無事に・・・」と、あろうはずもない妄想を繰り広げている。 だが、手荷物受取所では、すでにスーツケースの方が先に到着し、こちらの到着を待っている。 スーツケースたちは元気に手を振っているじゃないか。 やはり、取り越し苦労だったようだ。 地方の空港は小さいから荷物運搬車両の移動距離が短く、おまけに便あたりの乗客も少ないから、当然、荷物の数だって少ない。 理由はいろいろあるのだろうけれど、とにかく、出てくるのが早い。 うん、とにかく早い。 まさか荷物の方が、「もうぉ、遅いよぉ~!」なんて、待っててくれるとは思ってもみなかった。 もう次からは、積極的に預けていこう。 身軽になれて、こっちの方がはるかに圧倒的に楽だ。 そんなわけで、荷物を受け取ってゲートを出たら、次はレンタカーを借りる作業。 空港のレンタカー受付カウンターで名前を言うと、敷地の外にあるレンタカー会社まで、スタッフの車に乗せられて移動し、そこで正式な受付をすることになる。 事務所も狭いので、先に到着していたお客さんの受付をしている間は、ドアの外で、星空のソーシャルディスタンス。 うん、言わなくていい、それは、本人が一番よく分かっている。 すでにみんなうんざりしているだろうし、確かに、すごく古い。 で、ドアの外で待っていると、上から何かが、カサカサするものがドサッと落ちてきた。 巨大なオニヤンマ。 ちなみに、オニヤンマが壁にぶつかって落ちてくると、それぞれ、ドスッ、ドサッという音がする。 動かなくなったオニヤンマを心配した加藤さんが、持

「1年間日本一周、作品制作の旅」031 ステージ02秋田岩手その2

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>>YouTube 今回、第2ステージの旅、第1ステージ同様の5泊6日のスケジュール。 ただし、前回はフライトが午前中だったこともあり、最終日は移動のみ。 一方で、今回はフライトが夜8時になったことで、実質、一日得をしたと言っていいのか、それとも、一日分、余計に体が辛くなるのか、さてさて、それは始まってみてのお楽しみ。 さて、今回の旅のコンセプトは、秘湯三昧。 北東北ですからね。 南東北だと、また少し違うかもしれないのだけれど、北東北だとやはり秘湯。 いや待てよ、やはり、南東北も秘湯。 福島県も、北の方とか、南の方とか、すごいらしいものね。 ああ、北とか南とか東とか、もうひたすらややこしい・・・。 つまり、東北は、ほぼ『秘湯』ということなんですな。 というか、それ以外に興味がないんですな、多分。 はい、そんなわけで、今回の旅のコンセプトは、『秘湯めぐり』にしたのだけれど、加藤さんの好みで、もう一つのコンセプトは『文学散歩』。 こちらも採用することにしました。 うん、何だろうな、この『秘湯めぐり』、『文学散歩』という文字列。 良い悪いではなくて、何だか、すんごい『るるぶ』っぽい。 うん、すんごい、ぽいなぁ。 で、ちょっと文学の話をすると、前回の旅、青森の時は、太宰治。 そして、今回の旅は、花巻周辺での宮沢賢治と遠野での柳田国男関連というところ。 ちなみにとくさんは、日本文学には、まったく疎い、めっぽう弱い。 そんなとくさんの中では、夏目漱石と寺山修司は同じ時代の人だし、『遠野物語』というのは宮沢賢治の代表作だということになっている。 もう少し話を進めると、夏目漱石と野口英世は、同じ人の別人格だと思っている節もあり、もはや、この話は文学とは関係なくなりつつある。 ただ、そんなとくさんのいいところとしては、「どうやら、それらは違うらしい」ということに、最近では、少しづつ気づき始めていることだ。 さて、8月も終わりに差し掛かったこの日、第2ステージの始まりは、日曜日。 駅まで、加藤さんとスーツケースをガラガラし、無事に乗車。 今回は、日曜日の朝6時過ぎのスタートということもあって、電車の中は、比較的空いている。 途中の乗り換えにも、時間的余裕があり、問題なく羽田空港に到着。 羽田空港へのアクセスでは、必ず京急を使う。 その車内では、何となくなのだけれど、同じ車両にCAさんが

「1年間日本一周、作品制作の旅」030 ステージ02秋田岩手その1

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>>YouTube さて、今回、第2ステージの旅先は、秋田岩手。 第1ステージの旅は、『青森、秋田』とは言ったものの、ほとんど空港の離着陸と通過するだけだった秋田県。 何だか、秋田さんのことを利用してしまったみたいで、申し訳ない気がする。 秋田さんは、きっと辛い思いをしていたに違いない。 いや待て、ちょっと落ち着け。 空港というものは、大概、利用をするわけで、むしろ、利用せずに「遠くから見守ります」だの、「心からの応援します」だのをされても、みんな困るだろうから、結局、空港は利用しないよりも、利用した方がいいはずだ。 そうだ、そうに決まっている。 少しだけ罪悪感が薄れた。 とは言え、このままの関係は良くない。 もう子供ではないので、そろそろちゃんとしなくてはならない。 そのためには、まず、秋田さんとの間に何かしらのイベントを発生させなければならないのだが、正直なところ、さほどの魅力を感じていないのも、事実だ。 いや、知らないからだ。 もう少し、ちゃんと知るべきだ。少なくとも、知ろうとするべきだ。 きっと、鬼の形相で包丁片手に人を追い回す乱暴な人たち以外にも、秋田さんにもいい所はあるはずだ。 例えば、ロシア人のVIPを喜ばせるようなモフモフした何かがあるのかも知れない。 そのあたりをしっかりと調べてみなくてはならない、まだ遅くない。 うん、そうしよう。 延べ2週間に渡るの大規模調査の結果、数少ない候補の中から、一つに絞った。 すっきりした。 ただし、一つに絞ったということは、代替案など何処にも存在しないということだ。 言い換えれば、何かちょっとしたトラブルがあったら、もう、まるで対応できないということでもある。 いやいや、せっかくすっきりしたので、それはさて置こう。 日程的には、最終日に発生するイベントなのだけれど、このステージ最後を飾るにふさわしい十分なものだ、条件が合いさえすれば。 ただ、それを実行するためには、ちょっとばかり荷物が増える。 まあ、それが何なのかは、いずれ、お話しさせていただくとして、ここでは最終選考まで残ったもう一つの候補をお知らせするとしよう。 その最終候補者の名前は、『乳頭温泉』 言わずと知れた、東北随一、全国でも指折りの有名温泉場。 その乳頭温泉が最終選考で落選した理由は、『だって、そんな混んでいる所に、わざわざ行きたくないじゃん!』という