「1年間日本一周、作品制作の旅」006 旅の予約
旅の開始はまだまだ先になるのだけれど、今のうちにやらなくてはならないことが無数にある。
無数にあるのだが、その種類は一つである。
どこ行くの?何するの?でもって、どこに泊って、どのルートで行くの?などなど、ほぼ無限、無数にあるのだが、その根っこは同じ、すなわちそれは旅の準備だ。
えっと、普通過ぎて、逆に何言ってるか分かりません。
まず、旅程を決めるためには、航空券の確保が基本。
そうそう、航空券の確保ね、確保。
今回は、ANAを使って、秋田の大館能代空港から、青森方面にレンタカーで北上する予定。
大館能代空港には、午前と夕方のANA2便が就航している。
諸事情あって、スターアライアンスグループのユナイテッド航空のHPから、ANAのチケットを取得。
月曜日の午前に立ち、土曜日の夕方に戻る便を選んだ。
「飛行機は、最近、便数が減っているみたいけれど、大丈夫?」
「でも、さすがに7月になれば、移動の制限も解除になるし、大丈夫でしょ」
ユナイテッドのHPで何の問題もなく予定した航空券を取得できたので、次は宿泊先の予約。
東北も奥地になると、普段使っている予約サイトにある情報が、かなり薄い。
コロナ禍で飛んでしまった4月の青森の旅において予約をしていた加藤家の常宿に改めて電話予約。
前回は予約を取り消してしまい本当に申し訳ありませんでした。
ということで、初日と二日目の宿泊先は、そこで決定。
それ以降は、ルートと宿泊先を決めるために、まずは青森で行ってみたいポイントをGoogle MyPlaceにピンを打っていく。
次に一筆書きできそうなルートを考えて、移動の限界ポイント周辺で『旅館』を探す。
うん、いや、下北半島に『旅館』なんてないから。
多少はあるかもだけれど、『民宿』がほとんどだから。
名前を聞いたことがある弘前市や黒石市でさえも電話予約なのに、東北の最北にある下北半島の、さらに奥にある民宿で電話が使えるんだろうかと、そこがちょっと不安になる。
そう言えば、アフリカでは固定電話よりも先に携帯が普及したという話を思い出し、逆に携帯が使えるんじゃないかと勝手な妄想をしてみた。
結局、この地域での民宿の予約の方法は、まず、役場のHPにある「民宿の紹介」を見る。
そして、そこにあるおかみの顔写真だけで決断し、直接電話を掛けるというものだった。
なんだかんだで、下北半島での1件目の民宿予約は、それで完了。
2件目は、民宿よりも少し旅館に近いようで、わりと今風な独自のHPを持っていた。
ただし、そこには、予約機能もなければ、予約サイトへの接続もない。
その宿の予約の方法については、こんな感じだった。
1.HPを見て一通りの内容を確認する。
2.決心したら、宿の固定電話に電話をかける
3.でも、出ない。
4.仕方ないので、記載の携帯番号へ電話をかける。
5.出る。
6.予約したいと申し出る。
7.連絡先と名前、希望日をメールではなく、携帯メッセージで送れと指示される。
8.返信が来て、「お待ちしております」と書かれている。
斬新だ。
センセーショナルである。
あまりこれまでに味わったことがない感覚で、腹が立つわけでもなく、なんか、ルールが違う、驚きというか、感心というか、例えば、エベレストに上るのに『この洞窟から頂上に繋がってるよ』と言われて行ってみたら、確かに到着しちゃった感じ。
もしくは、会社で使っていたサイボウズを、突然、Googleカレンダーに変更されて困惑したけど、結果、何とかなったくらいの衝撃。
自分でもよく分からない例えなのだけれど。
で、決めたルートはこんな感じ。
◆1日目の月曜日は、空港から岩木山方面に向かって、黒石市での宿泊、2日目火曜日も黒石市に宿泊を予定して、弘前方面から少し北上の旅。
◆3日目の水曜日は、下北半島、恐山方面へ方面に移動して、ホトケガウラ付近で宿泊。
◆4日目の木曜日は、下北半島を北上してぐるっと回り下りてきて、下風呂温泉郷に宿泊。
◆5日目の金曜日は、十和田市までの移動、奥入瀬渓谷まで一時間ほどのところの民宿に宿泊。
◆6日目、最終日の土曜日は、奥入瀬渓谷と十和田湖あたりをじっくり散策して、夕刻までに秋田の大館能代空港へ移動。
うん、大体できた。
実は、結構、手こずったんだけれど、何とか計画は完成した。
移動する距離は、最大でも一日230キロくらいなので、下道のみでゆっくり回っても、丸一日かければ、まあ、何とかなりそう。
よし、まずは一安心。
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