「1年間日本一周、作品制作の旅」016 ステージ01青森秋田その7
鯵ヶ沢海水浴場を後にして、もう一度、岩木山神社に向かう。
昨日行ったばかりなのに、なぜまた行くのかと聞かれれば、水がおいしかったからと答える。
あの水が飲みたいのだ。
地方に行くと、水道水だって結構おいしいところは多い。
ただ、今回の宿泊先の水道水はちょっと飲めたものではなかった。
メタケイ酸の温泉成分が入り込んでいるのか、井戸水のくみ上げをしているのか、すごく石油っぽい臭いがするのである。
水道がそうだから、部屋の蛇口から出る水だけでなく、食堂で出されるお茶も、みんなその風味がする。
さすがに朝食のコーヒーまで行くと石油っぽさは分からなくなるのだけれど、みそ汁についてはまだ微妙なラインだ。
それでも、特に具合が悪くなる人はいないし、これまでも営業を続けているのを見ると、それほど、人体に悪影響があるというわけでないのだろう。
そんなわけで、とくさんたちは岩木山神社の冷たい湧水が恋しくなったわけである。
コンビニでおいしい水を買えばいいのだが、それはちょっと違う感じがするのだ。
二度目の岩木山神社へは、最短コースではなく、まだ通っていない山深そうな西側ルートを回ってみることにした。
こちらは、山の東側と比べると、多少は山道なのだけれど、意外とDemioが頑張って、アクセルをベタ踏みにするようなこともなく、快適に上ることができた。
そういえば、旅は二日目も終了に近づいているというのに、ここまで猫カウンターは0001。
その1というのも、車のずっと前を横切った黒い猫さん。
今回は、期待を込めて4桁にしたのに。
加藤さんととくさんが訪問した街を『良い街認定』するには、街猫との出会いが必須であるため、青森県のためにも、そろそろ何とかしなくてはならない。
二日目終了で0001のままではあまりに寂しいため、次からクロネコさんのトラックに会ったら、こっそりカウントしちゃおうかという不正な談合まで始まる始末。
窓は全開にもかかわらず、車内の空気が重くなり始める。
するといきなり、山道の道路わきに1匹の猫さん登場。
とくさんは、バックミラーを確認してウインカーを出し、ブレーキを踏み込む。
「あれ?」
2匹目、3匹目、いや、もっとだ。見たことないくらい、すんごいいる。
先ほどまで、0001か、0002だった猫カウンターが、音を立ててぐるんぐるん回り始めた。
ここは交通量なんてほとんどないのだけれど、見通しのいいところに車を寄せて、とくさんは車内で待機。
加藤さんには「降りて猫さんに会っておいで。ただ、ちょうちょの時みたいにならないようにね」と重々お願いをして送り出す。
農家のおばあちゃん姿が遠くに見えたのだけれど、恐らく飼い主さんだったのだと思う。
状況としては、家の中から猫があふれ出ちゃった感じ。
もう、何十匹いるんだ?という状況、猫の人ごみ。
普通、こんな景色を見るには、「猫島」的なところに足を運ぶほかはなさそうで、もし、これが猫カフェならば、経営者が即逮捕されるレベル。
とにかく、すんごい居るんだけれど、すんごい広い山の中の敷地だから、すんごい猫たち自由。
おばあちゃんは、少し離れたところにある母屋に住んでいて、こちらの家を猫用に開放しているのだと想像する。
猫さんたちの健康状態は悪くなさそうだし、なつっこいしで、もう好きな人には極楽浄土。
シャムネコ風の子が一匹、加藤さんの足元にまとわりついて離れない。
結局、とくさんは車からは降りられなかったんだけれど、見ているだけでも十分楽しかったです。
ただ、こんなにたくさんいると、どうしても道路に寝転がっちゃったりするので、それが心配は心配なんですがね。
あ、加藤さんじゃないですよ。猫さんの方です。
さて、一通り、写真を撮らせてもらい、モフらせてもらった加藤さんは満足して「猫三昧」のポーズをこちらに見せる。
そして、充実の猫アレルギーを発症。
再度出発。
そのあと、少し離れたところでも猫さんの姿を見るようになり、恐らく、そこの群れから外れた子なのだろうなと勝手に想像する。
目的地の岩木山神社についたのは、16:50分ころ。
山門辺りまで来たところで、ちょうど社殿を閉めるタイミング、17:00になった。
岩木山神社の神様も、関係各位も、今日も一日、お疲れさまでした。
湧水はおいしくいただきました。
ありがとうございました。
動画もご覧ください→YouTube:SunnydayCats
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