「1年間日本一周、作品制作の旅」018 ステージ01青森秋田その9
旅は、3日目。
今日は、ここまでの旅で最も長い233kmを移動することになる。
GoogleMap上での計算では、4時間45分。
下道であることを考えると、時間は、もう少し伸びる可能性もある。
毎日、目いっぱい遊んでいるので、確かに体力的には楽ではないのだけれど、バイクと異なり、自動車であればこれくらいの運転は何という事はない。
むしろ心配なのは、加藤さんの腰だ。
このところ、ジムでのトレーニングを積んでいるとは言え、腰痛はもう長いお付き合いとなっている彼女の持病だ。
腰痛に限らず、ぎっくり腰になるのも得意なのだが、それでも、このところの1年に2~3回くらいの割合というのは、さすがに多すぎる気がしているので、MRIを撮った方がいいのではないかと、とくさんは真剣に心配をしている。
で、その予兆になるのは、第一段階の「腰が突っ張る」という加藤さんのセリフで、それが進むと第2形態?の妖怪腰曲がりに変身する。
もし、そこで止められないと、超本格ぎっくり腰の発生となり、ほとんど起きられなくなる第3形態、通称「コクーン」となる。
改めて言っておくけれど、とくさんは、真剣に心配をしている。
さて、昨夜あたりから、腰の突っ張りを気にしているので、この状況においては、移動中の休憩をこまめに取り、しっかりとストレッチなり、可動域を確保する運動をしなくてはならない。
これを怠ると、第2形態を飛び越し、一気に第3形態に突入することも、経験上、十分に考えられる。
第3形態となった場合は、ほぼ完全に身動きが取れないので、どこかのお宿に長期滞在することになる。
なるべくであれば、避けたい状況だ。
もう一度言っておくけれど、とくさんは、真剣に心配している。
この日は、午前8時前に黒石市の宿をあとにして、一路、恐山を目指す。
ルートは、ちょっと遠回りではあるのだけれど、八甲田山のブナ林の中を通る国道103ルートをえらんだ。
とにかく景色がきれい。
きれいな景色と言っても遠くが見渡せるわけではなくて、ブナ林に囲まれて走っている状態が、とても心地よい。
すごく目に来る。
いい方の、目に来る。
うん。
最近、生きててあんまりなかったな。
さて、このルートを行く途中、酸ヶ湯温泉があった。
とても有名な温泉なので、行ってみたい気がしていたのだけれど、駐車場にたくさんの車が止まっている状況を見たら「いや、たぶん、来ないだろうな」と思った。
そこから少し先のあったパーキングに車を止めて、加藤さんのストレッチタイムを設定。
ちょっと曲がってきているらしい。
またしばらく先のところでも、同様にストレッチタイムを設定してみたのだけれど、ちょっとずつ悪くなっているようだ。
昨日の夕刻の無理な姿勢での「ゾーン撮影」のダメージが、翌日になって顕在化してきているらしい。
まるで試合翌日のボクサーのようだ、いや、全然違うな。
100km以上走った横浜町の道の駅で車を降りた時には、加藤さんは完全な第2形態に変身していた。
ここから元に戻るのかどうかは、微妙なラインなのだけれど、加藤さんを人気のない階段に誘い出し、一番効果のあるエアウォーク運動をさせてみた。
「・・・治んないね」とひとこと。
とりあえず、そこからは、助手席に乗せることを止め、後部座席で寝てるようにお願い。
**道路交通法において、後部座席でもシートベルトが必要となっていますが、これについては、但し書きがあり、ケガや障害でそれができない場合、または、それをすることで悪化させる場合、現状、ドライブではなく搬送で、まさにその通りという事で寝かせて走ることにしました。つまり、法令上、問題はありません。
まだしばらく先の恐山を目指す。
動画もご覧ください→YouTube:SunnydayCats
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