「1年間日本一周、作品制作の旅」015 ステージ01青森秋田その6
YouTube:SunnydayCats
立佞武多の館を後にして、次は、土偶デザインの木造駅を目指す。
GoPro撮影用に次の木造駅についての簡単な説明が欲しい。
何度となく加藤さんに、その話をしてもらおうとお願いをするも、気づくと立佞武多の話に変わっている。
動画を止めるようにお願いをして、状況を説明しても、気づけばまた立佞武多の話になってしまう。
相当気に入ったのだろう。
「じゃあ、しょうがないか」
どじょうのご主人もあきれ顔である。
とくさんは、設定したナビの指示通りに車を走らせる。
ナビの通りにその付近には来ているのだけれど、どうも、なんか違う。
舗装されてはいるものの、ここ、あぜ道なんだが・・・。
目的地付近に到着しましたと言われても、駅は、線路の反対側だ。
ここはただの草むらだ。
「わ~、すんごい遠回り」
ぐるっと一回りして、本当の駅前に到着。
あったあった、土偶の駅。
構内の駐車場に車を止めて、駅の中に入ってみる。
「なんもないね」
「うん、行こうか」
でも、せっかくだから駅前少し歩く。
「なんもないね」
「うん、行こうか」
さて、次の予定は・・・もう特にない。
そういえば、数日前にニュースになっていたある海岸に「ワニが出現!?」というやつがあったのだが、ここから割と近いらしい。
「今が旬の海岸のワニを見に行こう」
「ワニ?」
実際にそれがニュースになっていたのは、東京にいたタイミングだったので、もう数日たっているはず。
まして、これを人が読んでいるころには、誰も覚えていないだろう。
さて、海岸の砂で作ったワニが今でも元気でいるのかは定かではないが、とにかく、行くだけ行ってみることにした。
そんなわけで、次の目的地は、鯵ヶ沢海水浴場に決定。
途中で小さな、浸水した親水公園に立ち寄ったりしながらも、鯵ヶ沢の駐車場に到着。
どれだけ遠くまで見渡しても、7月中旬の平日には誰も泳いでない。
とくさんは、早速、ワニの状態をチェックしに行きたいのだけれど、加藤さんが、すでにアジサイに捕まってしまっていて、ちっとも動いてくれない。
しばらくして満足したらしく、少しだけ移動。
何とか海岸まではもう少しの芝生公園までは来たのだけれど、今度は、黄色と白の二匹のちょうちょが一緒に飛んでいるのを見つけ、カメラを持った加藤さんも、完全にちょうちょみたいになってる。
「あ~、ずいぶん遠くまで行ってしまったなぁ、加藤さん」
頑張ったけれど、この時の写真はピントが合わなかったらしい。
そうそう、その時の加藤さんの姿は撮影しているので、どこかで見てもらおうかな。
さて、何だかんだで、駐車場からワニまで、結構な距離を歩いた。
すでに靴の中には砂がしっかり入っていて、もはや、脱げるほどに重い。
今年いっぱいは、コロナだけじゃなく、この靴の中の砂とも付き合うことになるのだろうなと想像する。
近づくにつれて、段々、ワニがその姿を現す。
「ワニは、きっとワニだったんだね」
これだけだと何だか意味が分からないが、ここまで読んでくれた賢明な読者になら、その意図は理解できるはず。
うん、微妙に崩れている。
全体としては、今でもワニなのだが、ワニがワニであるために一番重要な頭部が崩れているのである。
その場合、これは、この存在は、何なのか。
さて、ここからは、哲学の話になる。
ならない。
安心してください。なりません。
いずれにしても、その2匹のワニは、全体としては7割方の形状を維持しているも、最も重要な頭部については崩れていた。
まあ、微妙な状態だったのだが、ここから学ぶことも多い。
いや、多くない。
このワニについては、時事ネタとしてちょっと興味があっただけなので、もうここにとどまる理由はない。
ただ、昼もとうに過ぎて、ちょっとお腹は空いていた。
すると、通り沿いにたこ焼きを出している店を発見。
たこ焼き一箱と、よく居酒屋のメニューであるジャガイモを餅に練り込んで、揚げて、甘しょっぱいタレを塗ったのを串に刺したやつをオーダーしてみた。
作られてから相当な時間が経過していて、どっちも、すんごいまずかった~。(^^)/
だめだこりゃ~って。
「加藤さん、ほんとごめん」
動画もご覧ください→YouTube:SunnydayCats
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