「1年間日本一周、作品制作の旅」021 ステージ01青森秋田その12
恐山を後にして、今度は、福浦の民宿を目指す。
距離は、まだ78キロも残っている。
時間にして、1時間半以上はかかる計算。
加藤さんは、いったん助手席に座る。
車は湖畔を抜け、上ってきた山道を下っていく。
結構なくねくねの坂道だったようで、恐山を上るときに後部座席で寝ていた加藤さんは、眠りながらも相当にゴロンゴロンしていたのだろうと思う。
上りと違い、下りはブレーキも加わってくるので、後部座席で寝ていたら、それこそコントのようだっただろう。
とても面白い動画は撮れるかも知れないが、こんなに腰の具合が悪いのに、そこまで、体を張って笑いをとってもらう必要はない。
うん、確かに止めておいて正解だと思う。
もっとも、加藤さん本人には、体を張ることを止めて隣に座ったのだという意識はないだろうけれど。
しばらく走って、山道から再び、むつ市の市街へ。
このあたりがコンビニの最後だといういう事だったので、見つけたら、とにかく入ろうと決心していた。
そういえば、青森に入ってから目にするコンビニと言えば、ローソンばかりだ。
そう、ローソンがほとんどで、7割方。
3割くらいがファミマで、セブンイレブンが0。
うん、関東に住んでいるとちょっと考えられない比率。
これは、車で走っていての感覚値。
あくまで感覚値なんだけれど、実際に走ったルートにおいては現実。
そう、それは、あまりに厳しい現実。
だってさ、やっぱりセブンイレブンがないとすごい困るじゃん、う~ん、なんとなくだけど。
セブンは、もう、入るとか、入らないでもなくて、セブンが存在することによる安心感ってのがあるのよ。
なんか、こう、うん、うまい例えが浮かばない。
話を戻そう。
で、やはり、ここでもローソンに入るしかなくて、入ったのだけれど、昼過ぎでもうお食事系はほとんど売り切れ。
何というか、ここ数日のスーパーでの夕食を見てみてもそうなのだけれど、「青森は、食糧危機なのか!?」と言いたくなるほど、お弁当などが手に入りにくい。
それでも、わずかに残っていたサンドイッチとローソン版ブリトーのようなものを食べてお昼を片付けた。
これだけだと、ちょっと満足とは言い難い状況。
とは言え、今夜の民宿のご飯はすんごいことになるはずなので、このタイミングでは足りないくらいでちょうどいいのかも知れない。
下北半島の海岸沿いを走っていた車は、やがて、川内川沿いに北上を始める。
時間の余裕があれば、海沿いの海水浴場でちょっと泳ごうかと、水着もサンダルも持ってきたのだけれど、加藤さんの体調以前に気温22度では全然無理。
スケジュール的には、海水浴ができる可能性は、これで終わった感じ。
海はとってもきれいなのに、ちょっと残念。
いや、気温やスケジュール以前に、加藤さんの体調を考えたら海水浴は無理だけれどね。
・・・あれ?
海と別れて川内川沿いに走ってしばらく、渓谷の遊歩道になっていて楽しめそうなところもあったんだけれどね、なかなか難しい。
車を止めた森の中で、歩くのは諦めて、とにかくストレッチ。
「うん、全然伸びないね」
こうなってくると、肝心な加藤さんの制作の方も進まなくなってくる。
いや、実は今、それどころじゃない。
今は、森の中でスズメバチに追われている。
刺される段階ではなさそうだけれど、そっと、刺激しないようにしながら、車に逃げ帰るところ。
とりあえず、今宵のお宿、民宿に急ぐ。
動画もご覧くださいませ→YouTube:SunnydayCats
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