「1年間日本一周、作品制作の旅」030 ステージ02秋田岩手その1
さて、今回、第2ステージの旅先は、秋田岩手。
第1ステージの旅は、『青森、秋田』とは言ったものの、ほとんど空港の離着陸と通過するだけだった秋田県。
何だか、秋田さんのことを利用してしまったみたいで、申し訳ない気がする。
秋田さんは、きっと辛い思いをしていたに違いない。
いや待て、ちょっと落ち着け。
空港というものは、大概、利用をするわけで、むしろ、利用せずに「遠くから見守ります」だの、「心からの応援します」だのをされても、みんな困るだろうから、結局、空港は利用しないよりも、利用した方がいいはずだ。
そうだ、そうに決まっている。
少しだけ罪悪感が薄れた。
とは言え、このままの関係は良くない。
もう子供ではないので、そろそろちゃんとしなくてはならない。
そのためには、まず、秋田さんとの間に何かしらのイベントを発生させなければならないのだが、正直なところ、さほどの魅力を感じていないのも、事実だ。
いや、知らないからだ。
もう少し、ちゃんと知るべきだ。少なくとも、知ろうとするべきだ。
きっと、鬼の形相で包丁片手に人を追い回す乱暴な人たち以外にも、秋田さんにもいい所はあるはずだ。
例えば、ロシア人のVIPを喜ばせるようなモフモフした何かがあるのかも知れない。
そのあたりをしっかりと調べてみなくてはならない、まだ遅くない。
うん、そうしよう。
延べ2週間に渡るの大規模調査の結果、数少ない候補の中から、一つに絞った。
すっきりした。
ただし、一つに絞ったということは、代替案など何処にも存在しないということだ。
言い換えれば、何かちょっとしたトラブルがあったら、もう、まるで対応できないということでもある。
いやいや、せっかくすっきりしたので、それはさて置こう。
日程的には、最終日に発生するイベントなのだけれど、このステージ最後を飾るにふさわしい十分なものだ、条件が合いさえすれば。
ただ、それを実行するためには、ちょっとばかり荷物が増える。
まあ、それが何なのかは、いずれ、お話しさせていただくとして、ここでは最終選考まで残ったもう一つの候補をお知らせするとしよう。
その最終候補者の名前は、『乳頭温泉』
言わずと知れた、東北随一、全国でも指折りの有名温泉場。
その乳頭温泉が最終選考で落選した理由は、『だって、そんな混んでいる所に、わざわざ行きたくないじゃん!』というものだ。
落選理由がそのような内容で良くも来週選考まで残ったものだと、そういう意味では、乳頭温泉の底力を認めざるを得ない。
この理由には、半分の人は怒るだろうが、まあ、半分の人は納得するだろう。
さてと、話を戻そう。
本来予定をしていた都合のいいフライトが欠航し、午後8時のフライトとなったことで、時間を持て余した結果、実現可能となったこのイベントなのだが、本当に実現できるのだろうか。
出発前の段階で、そのイベントに大きく影響のある天気、天候の状況は、とても微妙。
さてさて、どうなることやら。
そんなことを心配しながら、旅の準備を進めている。
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