「1年間日本一周、作品制作の旅」039 ステージ02秋田岩手その10

    

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こういう旅で宿泊を素泊まりを選択するメリットは、コストの面だけではない。

メリットはいくつかあるのだけれど、まず、みんなが食事をしている時間は、確実にお風呂が空いている。

それからもう一つ、予定したスケジュールがずれ込んでも、夕食の時間に合わせてスケジュールを切り上げたりしなくていいという事だ。

むしろ、これは素泊まりのメリットというよりも、夕食付きのデメリットと言った方がいいのかもしれない。

さて、この日の遠野のスケジュールは、かなり詰まっている。

すでに、夏油温泉から70キロ程を移動をしてきて、遠野の街中歩き、食事をし、カッパ淵周辺のお散歩などをしている。

そして、この後もいくつ盛り込めるか検討し、時間はいくらあっても足りなさそうな遠野の旅路である。

次に向かうのは、座敷童で有名なのだという早池峰神社。


この神社は、結構な山の中にあり、カッパ淵の散策のために車を止めさせてもらった伝承園から、ほぼ真北に位置する。

途中、とてつもない味わい深いというか、昭和の初めじゃないかというとても古い建物の酒屋さんを発見。

目に留まったどころではなく、目がくぎ付けになったので、あえて飲み物を買い、休憩をしてみた。

古いといっても観光地の移築された日本家屋でよく見るようなかやぶき屋根ではなく、瓦屋根。

民家というよりは、人里を少し離れたところにありそうな神社仏閣に近く、むしろ、屋根瓦にされた汚い銀閣寺と言っていい。

ほぼ意味不明だけれど。

ただ、今でも普通に使われている建物という意味では、「それは、極めて貴重なものである」と、勝手に決めつけて、こうして眺めている。

そんなところには、普通なら古いオロナミンCやらキンチョールの看板が打ち付けられているべきだと思うのだけれど、ここでは、逆に真っ赤でピカピカのコカ・コーラの自販機が置かれているそのギャップがすごい。

「Ifeel Coke.」もしくは、「Yes Coke Yes」な感じだ。

加藤さんと一緒に外観の撮影をしているところで、お店の中から60代後半くらいの男性が出てきて、GoProで撮影をしていることに気づく。

おじさんも、「いやぁ、俺も映っちゃったなぁ」などと笑いながら画面に入ってくれたのだけれど、本気何だかジョークなんだか分からないコメントが相次いだため、カットした。

いずれにても、撮影の許可は取れているので大丈夫です。


さて、早池峰神社までは、まだ半分ほどしか来ていない。

まだしばらく走らなくてはならない。

ここから先は、山道に入ってくる。

思っていたほど険しくはないのだけれど、どこからでも月の輪熊くらいなら出てきそうな気がする。


早池峰神社に到着すると、鳥居のしめ縄にぶら下がっている紙垂(しで)と呼ばれるらしい白い紙が、風で絡まっているのを見つけて、直し始める。

その後も、山門やら中の小さな鳥居やらの紙垂をひたすら直して回る。

特に山門のしめ縄の紙垂は位置が高く、どうにも手では直せないので、加藤さんは箒を探してきた。

で、彼女は、その箒の柄の方で直そうとしていた。

柄の方で直すという事は、汚れている地面を掃く方では直さないという事であり、その結果、必然的に汚い方が自分の顔の前に来る。

「こういうところに人柄って出るなぁ」と思う。

正直なところ、こちらは全然気づかなかった、というか、気にもならなかったので、ちょっと反省と同時に、尊敬しました。

さすが。


そうそう、この早池峰神社には、座敷童さんがいらっしゃるらしい。

「いらっしゃる」のは間違いないのだけれど、今日いらっしゃるか、今いらっしゃるかまでは、ちょっとよく分からない。

座敷童さんだって、何かにつけて忙しいはずだから。

加藤さんは、一通り、紙垂の絡みを直し終え、さっきから、「座敷童さ~ん!」と結構大きな声で呼びかけている。

うん、加藤さんの場合、本当に座敷童さんに会えると思っているし、もし都合が合うなら、この先、一緒に旅ができないかと提案しようと思っているらしい。

見ている限りでは、彼女の中で、会えるか会えないかの確率は、多分50%くらいなのではないだろうか。

で、会えるか会えないかは、存在自体の話ではなく、今いるのか、今は塾なのかの問題。

もし、本当に出てきてくれても、少しも驚かずに大喜びで遊ぶのだと思う・・・。

>>この時の動画はこちら

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