「1年間日本一周、作品制作の旅」044 ステージ02秋田岩手その15

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宿泊をした八幡平ライジングサンホテルと今夜宿泊を予定している宿との距離はわずか。

どのくらいわずかかというと、距離にして6.4キロ、車で走ると10分ほど。

確かにわずか。

ということで、次の宿のチェックインまでの6時間に、何を詰め込むかというところなのだけれど、正直なところ、この辺は、とくさんたちにとって、あまり、色々あるところではない。

したがって、事前に「これ!」という予定は立てていない。

つまり、この辺が、加藤さんの言う、「旅の伸びしろ」というやつらしい。

ただ、ドライブをするには景色がいいようなので、遠回りをしながら何か探してみる一日とする。

この辺のルートは、うまいことに、ちょうど円を描くようにできている。

時計の針で言うと、6時の位置から7時の位置に行くのだけれど、逆回りをして7時の位置に行く感じ。

そして、そちら側に回ることで、想定外の一日を楽しめるのではないかと考えている。

ただ、この辺は、どこに行ってもかなり森に入る感じになっているので、熊の出没が心配。

数日前にも、八幡平では男性が熊に襲われ亡くなったというニュースが報道されたばかりだったし。


この日、周ったのは、湧水、駅舎、遺跡のようなアパート群と御在所沼。


美しい湧水は、サンライズホテルから、遠くないところにある。

そして、その前には、湧水を利用したイワナの養殖場があるということで、イワナの塩焼きが食べたい加藤さんはテンションが上がる。

ただ、残念なことに、イワナはそのまま渡されるか、地方発送されるかのどちらかで、この場で焼いてなどいなかった。

それはそうだ、どう見てもここは観光地じゃないし、焼かれる方のイワナの立場になったら、人も来ないのに、一日中、焙られっぱなしというわけにもいかないだろうから。


昨日に引き続き無人駅に立ち寄って、その後、八幡平アスピーテラインに入る。

アスピーテラインに何があるのかは、あまり把握していなかったのだけれど、どうやら景色は良さそうだという程度の知識はあった。

いや、それは知識とは言わないが。


なだらかな山道の綺麗な景色の中に、違和感のある古い煙突が2本見えた。

ちょっとした遺跡に近い、古い施設のようだと、道を戻り、ちょっと見えるところまで行ってみることにした。

昔、硫黄を採る松尾鉱山というのがあったそうで、そこの住民のためのアパートが廃墟となって残っていた。

10年位前、熱海辺りも廃墟旅館だらけだったけれど、ここは、そんなレベルじゃない。

長崎の軍艦島みたいなものが、高原の気持ちのいい場所に残っているというのは、ちょっと薄気味悪さも伴ったジブリっぽさも漂う、何とも不思議な風景だった。

敷地の中には入らずに、車の中からその風景をGoProで録画しようとしたのだけれど、途中で暴走、ファイルエラーになってデータが破損。

こんなことは後にも先にも一度きり。

「お止めなさい」と言われた気がしたので、このあたりのデータは、カメラの方からも消しておいた。


少し先に進み、雪避けのトンネルを抜けると、『御在所沼』という看板をみつけた。

駐車場とは言えないような、回避スペースに車を止める。

「行ってみようか」ということになった。

うん、ちょっとこの判断が正しいのかどうかは迷う。

もちろん、熊のこと。

動物園以外では、まだ会ったことないし、もし会ったらどう対応するべきなのか、何よりここは、数日前に地元の人も亡くなった八幡平、さあどうするべきか。

う~ん、もしも、時間を巻き戻せるのなら、小学生の頃に戻って空手を習っておこうと思う!いや、それより午前中まで遡って、ホームセンターで熊よけスプレーを買う方がずっとましなんじゃないか?などと、とくさんの頭の中は、とりとめなく混乱している。

そんな風に『もしも時間を巻き戻せるならどうする?』話で一通り盛り上がり、『現実的に今できることは、ただ騒ぐことだけだろう』という無難なところに落としどころを見つけた我々は、車から降り、熊よけのために、iPhoneのボリュームを最大にして歩き始めた。

言い忘れたけれど、この際、絶対に間違ってはいけない重要ことが一つだけある。

「ボリューム最大にする」のは、あくまで本体のスピーカーであって、耳に装着したヘッドホンではないといこと。

ここを間違えると、逆にひどいことになりますので、ご注意を。


そんなわけで、Maroon5の古い曲を流しながら、茂みの中やら湿原の中を歩くこと20分、ようやく「沼」に到着。

沼って言うと、何か少し濁っていそう。

でも違うのよ。

すんごい綺麗で。

御在所沼の隣の五色沼なんか特にそう。

加藤さんのコメントなんて、「バスクリン入れたみたい!」なんだから、もう、どんだけ綺麗なのかって話。

「え?どのバスクリン?」

って聞きたくなったんだけれど、もう、どっちでもいいかなって。

もう、それくらい綺麗。

うん、熊も大丈夫でしたし、行って良かったです。

>>この時の動画はこちら

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