池尻育志「アマビエ」紹介(昨日)→ 買っちゃった(今)
こんにちは。CatsBです。
今日は、加藤さんの作品ではなく、私たちのお勧めというか、大ファンの画家さんの紹介もしてみたいなと思います。
洋画家の池尻育志先生です。「いけじりやすし」と読みます。
東銀座の靖山画廊の画家さんで、ART FAIR TOKYOでも、これまで2回ほど画廊代表の画家として登場しています。
カラーフィルターが掛かったような写実的風景画は彼の代名詞ですが、それだけを見ていると、彼や彼の作品は何ら理解できません。
彼の面白さは、それをちゃんと抑えた上で、そこからズレて行こうとする彼の行動にあります。
まるで、いたずらをすれば叱られるのを分かってるのにやってしまう子供のようで、そして、本来なら大人も叱りたいんだけれど、それがあまりによくできているものだから、苦笑いしながら褒めてしまうみたいな状況を作り出します。
ギャラリーの社長はじめスタッフの皆さん、「先生、この次は何をやらかすつもりなのかしら」と、叱る準備をしながらも、それを楽しみにしているというある意味、非常に正しいアートの在り方を示しています。
それがどんな作品なのかというと、オフィーリアが河童になってる「河童」であったり、三輪車に乗ってランドセルを背負ったバイキングっぽい人が、こちらに何か叫んでいる「思春期」という作品だったりします。
あと、ボッティチェリのプリマヴェラがベビーメタルになっている作品もありました。
そして、そういう絵の中にも、「思春期」のように見ただけでは分からない「へ?それ、そういう意味だったの!?」という驚きの意図があったりするのですが、池尻先生、簡単には教えてくれません。
それで、それらの作品は、同時に展示されると、見る方は混乱してしまって全く判断できずに、とても困ります。
でも、大丈夫。それは最初だけです。
そのうち、そうです、もうラッスンを待ってまっすんな自分に気が付きます。
上の写真は、池尻先生ファンの私たちとしましては、喉から手が出るほど欲しいこの新作「アマビエ」です。
このところ、自分たちがバタバタしていたものですから、情報にキャッチアップできておらず、ちょっと出遅れた感じです。
ただ、今からでも手に入るかも知れないということなので、急いで問い合わせしているところです。
しかも、今回、池尻先生の作品なのに、15万って・・・すんごい安い。
うん、いい感じにふざけてていい。
願いを込めて、まじめにふざけてる感がいい。
頬にマスクのヒモが食い込んでる感じとか、ホクロが半分だけ隠れてるとか、何というか、こういうちょっとした細かいところに、とことんこだわるのとかすごいです。
延びちゃっているNYの個展の日程が早く確定するといいんですけれど。
→結局、ぽちっ。
以下、靖山画廊HPより、
作家コメント / From the Artist
その昔、ヨーロッパでペストが流行った時、その治療にあたった医師達のちょっと異様な姿がどことなくアマビエに似ている。
特に目を引くのがくちばし型のマスクで、これがアマビエっぽいのである。
アマビエの正体は海を渡って日本にやって来た西洋のお医者さんなのかもしれません。
コロナ前の世の中が良かったとは思えません、コロナ後の世界に期待しています。
Amabie somewhat resembles the eccentric look of doctors who treated Plague patients in Medieval Europe. They both have odd beaks. Amabie could be a foreign doctor who crossed the sea and migrated to Japan. I wonder if the world pre-COVID19 was any good. I hope we make the world post-COVID19 a much better place for all of us.
作家名 : 池尻育志
作品名 : アマビエ
制作年 : 2020 年
作品サイズ : S10号(53×53 cm)
素材 : キャンバスに油絵の具
税込価格 : 150,000 円
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