「1年間日本一周、作品制作の旅」012 ステージ01青森秋田その3
車に戻り、今度は本当に岩木山神社を目指す。
岩木山神社は、780年に岩木山頂に造営された社殿を起源に持ち、いろいろあって、麓に下したもの。
(この辺は、Wikiを読んだ方が早いかもなので、そちらをご覧ください)
岩木山は、弘前や黒石、五所川原などの津軽地方の町々からはその裾までよく見えるので、岩木山神社も麓下の方にあるのかと思っていたのだけれど、思ったよりは高度を稼いでいた。
到着した駐車場は広々としていて、特に線引きもしていない砂利の地面。
何台かが好きなように止めているのだが、あまりに数が少なすぎるので秩序が形成されておらず、アウェイの自分には、弘前ナンバーの車のように真ん中に止める勇気はなかった。
仕方ないから隅の方に寄せて、どうやっても注意されないような置き方をした。
カメラを持って、鳥居の正面に回る。
ここにも九ノ一のアイス屋がいて、屋台からこちらを伺っている。
「いやいや、ここはすごい」
すごいのは、アイス屋ではない。
岩木山神社の参道は、緩やかな上り坂を形成していてる。
急な階段ではないので、最初の鳥居の手前から、奥の山門まで、それから社殿も少し見通すことができる、ズドーンという感じで。
広い石畳の参道に架けられた三つの鳥居と一つの山門をくぐる間にすれ違ったのは、わずか2組の参拝者。
やはりここも空いている方なのだろうか。
参道の両側には、大きな杉の木が並ぶ。
その中の一本の木にできたこぶが、まるで顔をのぞかせた妖怪に見えるのだが、ぞわっとするわけではない。
どうやら、悪い気を持っているものではなさそうだ。
とにかくここは、居心地がいい。
水音のせせらぎも、その場所を居心地よくしている要因の一つ。
水音が一番大きくなるのは、山門の手前をわきに入った手水舎。
白竜の口から大量に流れ出るご神水。
さすがに、ここまで来てしまうと水音を楽しむには大きすぎる音量になるのだけれど、その水は、とてもきれいで冷たい。
手を洗って、のどを潤す。
山門を改めてくぐると社殿。
派手に彩られた彫刻と黒く塗られた背景は、東照宮っぽい。
特に久能山東照宮っぽい。
後で神主さんに聞いた話では、徳川家とのゆかりもあるということで、そのあたりも合点がいった内容になった。
あ、そうそう、神主さん、進んで自分から説明しましょうかと声を掛けてくれて、歴史から、「そこの水飲めますよ」まで、いろいろ説明してくれました。
20代なのかな、若くて感じいいですよ。
でも、神社から一歩出ると、かなりやんちゃでしょという雰囲気バリバリでした。
さて、旅館にあまり早くに入っても仕方がないので、来るときの案内板でちょっと気になった猿賀公園に寄ってみた。
地方にありがちな巨額なコストで整備したのだけれど、メンテナンスの予算はありません的な状況も見受けられたのだけれど、広い池では、蓮が花を開く準備をしていた。
ピンクの縁取りの大きなつぼみは、数日のうちには開くだろうという状況になっていて、遠くまで見渡すと、いくつかの花は開いているかなという段階。
近所では、すでに恐怖のシャワーヘッド化している状況なので、北国に来たんだなと改めて実感した次第。
あ、ここだけの話ですが、蓮の花の落ちた後のシャワーヘッド、あれ、天敵です。
見ただけで体調崩しそうになりますし、夜、トイレに行けなくなります。
まあ、夜というか、もう見た次の瞬間には、トイレ終わりますが。
今ちょっと調べてみたら、蓮って、トライポフォビアの代表例になるくらい強烈なのね。
いや、確かに強烈だもの。
あ、そういう意味では、最近のiPhoneとか、もう悪意しか感じないわ。
何の話やねんということで、この公園、7月下旬になるといい感じなのかなと思います。
とくさんの気持ちがわかる人は、間違っても、8月中旬以降には行かない方がいいと思います。
この公園は、これくらいにして、そろそろ旅館に行こうかな。
「加藤さん、そろそろ、行くよ~」
「もうちょっと~」
動画もご覧ください→YouTube:SunnydayCats
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