「1年間日本一周、作品制作の旅」032 ステージ02秋田岩手その3
空港に到着すると、まずは、スーツケースの受け取り。
正直なところ、スーツケースの受け取りについては、ちょっと緊張する。
これまでに国内線で荷物を預けたという記憶がなく、そのため、どうしても、荷物受取には国際線のイメージが付いて回る。
-何故か、自分のスーツケースは、なかなか出てこない。
-ようやく出てきても、壊されている。
-で、壊された上に中身が盗まれている。
うん、過去4回の積み重なったトラウマ。
暗いな。
「今回は大丈夫なのか?ああ、国内だから大丈夫だろう。ただ、コロナもあるし、ストレスも溜まっているだろうから、スーツケースとか、ぶん投げたり、蹴飛ばして運んでいたりしないだろうか。う~ん、だったら、中身はくれてやる。だから、せめてスーツケースのガワだけは、無事に・・・」と、あろうはずもない妄想を繰り広げている。
だが、手荷物受取所では、すでにスーツケースの方が先に到着し、こちらの到着を待っている。
スーツケースたちは元気に手を振っているじゃないか。
やはり、取り越し苦労だったようだ。
地方の空港は小さいから荷物運搬車両の移動距離が短く、おまけに便あたりの乗客も少ないから、当然、荷物の数だって少ない。
理由はいろいろあるのだろうけれど、とにかく、出てくるのが早い。
うん、とにかく早い。
まさか荷物の方が、「もうぉ、遅いよぉ~!」なんて、待っててくれるとは思ってもみなかった。
もう次からは、積極的に預けていこう。
身軽になれて、こっちの方がはるかに圧倒的に楽だ。
そんなわけで、荷物を受け取ってゲートを出たら、次はレンタカーを借りる作業。
空港のレンタカー受付カウンターで名前を言うと、敷地の外にあるレンタカー会社まで、スタッフの車に乗せられて移動し、そこで正式な受付をすることになる。
前回の青森秋田では、先方都合で、珍しくマツダ・デミオになったのだけれど、それは1.5Lだったので、それなりにトルクがあって山道も楽々だった。
今回は、力のないフィットなので、楽しい山道というわけにはいかない。
一方で、レンタカーのフィットには、よくクルーズコントロールの機能が付いているので、長距離移動には助かる。
このクルーズコントロール、ご存じの通り、一定の車速と、前方の走行車両との距離を一定に保つ機能なのだけれど、今回のフィットには、レーンキープ、ある程度、ハンドルの操作もしてくれるという機能も付いていた。
これらの機能、何も高速道路だけでなく、地方の交差点もないような道路では、半自動運転機能として、なかなか役に立つ。
ただ、こういう便利、安全機能も、まだまだ、いいところばかりじゃなさそう。
山道の上りカーブでの車速維持が働くと、本来、アクセルを緩めようと思うところで、急加速して、崖から落ちそうになる。
うん、これ、一回、ちょっとなった。
あとは、前を走る車が、道路の左わきの駐車場なんかに入ろうとすると、人なら軽く右にハンドルを切って、アクセルを少し緩めるくらいで、躱すようにして進むのだけれど、安全機能が働くと道の真ん中で、想定外のフルブレーキが掛かる。
うん、これは、二回あった。
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