「1年間日本一周、作品制作の旅」035 ステージ02秋田岩手その6
旅の二日目、今日の予定は、花巻方面。
宮沢賢治の墓所にお参りすること、冷麺を食べること、マルカンビルの大食堂に行くこと、あとは、「イギリス海岸」という北上川のほとりをお散歩すること。
で、それがが終わるとまた同じ道を上って、『元湯夏油温泉』まで戻ることになる。
さてと、出発。
昨日の大雨、とりあえず、建物が流されることはなかったけれど、崖崩れで道がふさがれたりしていないだろうか、走っているところで、ちょうどがけ崩れが起きたりしないだろうかと、ちょっと心配。
最初の270度カーブを超えた先の工事中の法面のあたりが少し崩れたようで、作業員の方が、スコップで黄土色の土と砂利を崖の下に落としていた。
一人の作業員の方の周りには車などなく、途中に車を止める場所などない。
6キロの区間を歩きながら確認して、作業をしているのだろうか。
いやいや、頭が下がる。
結局、6キロ区間の下でも、いくらかの崩れがあったようで、作業が行われている箇所が二つくらいあった。
さて、そんなわけで、この日の最初に到着したのは、宮沢賢治の墓所。
車を止めて少し歩き、墓所までは数分。
少し階段を上ると、見事な枝垂桜が何本も。
それぞれ、満開の緑の葉をたらしいる。
「春はすごそうだね」
よく手入れがされている。
お墓は、本堂の裏側にあって、そちらに回る。
ところどころに、宮沢賢治の墓という案内の立て札もあり、とても分かりやすくしてくれている。
普通、お墓の通路は、土のままだったり、場合によっては、粗目のコンクリートを敷いていたりするけれども、ここは芝生。
外国みたい。
墓地自体の規模は、決して大きくはなく、むしろ、小さいのだけれど、それぞれのお墓をぎゅうぎゅうに詰めるようなことはしていないので、なんとも、快適に休んでいるだろうと思われる、ちょっと羨ましい墓地、お墓だった。
車に戻り、イギリス海岸に向かう。
このイギリス海岸は、もちろんイギリスにあるわけではなく、花巻市を流れる北上川にある。
宮沢賢治が、「イギリスあたりの白亜の海岸を歩いているような気がする~ん」と言ったとか言わなかったとか。
もう少し具体的に言うと、ドーバー海峡に面したホワイトクリフというところがその対象らしいのだけれど、う~ん、どうでしょう、彼は妄想癖があるからな。
「あ!」
「え?」
今のところを曲がる必要があったらしい。
ここでは、戻るどころか、止まることもでない。
もう進むしかない。
「あのさ、宮沢賢治何とか館に行こうか」
良く分からないが、一時期予定に入れていた、その何かしらの、「宮沢賢治”何とか館”」を提案してみた。
「じゃあ、行こう!」
という事で、止められるところで車を止め、ナビを再設定。
それからどれくらいだろうか、ナビにナビられて、やがて到着。
「はい、知らない神社!」
「って、ここ神社じゃん!!」
分かりづらい流れだが、ここは無関係な神社。
少し戻り、周りを見渡すと立て札が。
『関係者専用入口』
「ナビ、間違えやがった・・・」
どうやら、カーナビにここに連れてこられちゃう人が多いらしく、戻り道に『宮沢賢治童話村こちら→』の立て看板がしっかりと置かれている。
こちらに入り込む前に、この立て看板置いておいてくれると助かるんだが・・・。
そんなわけで、到着したのは、「宮沢賢治何とか館」ではなく、『宮沢賢治童話村』
惜しい、ほんのちょっと違った。
ただ、ほとんど正解!
宮沢賢治のところまでは、完璧だった!!
とくさんは自分に甘いのである。
さて、駐車場に車を止めて中に入ろうとすると、駐車料金の支払ブースがない。
「え?こちら、無料でよろしいんですか?」
無料なのは、駐車場だけじゃなくて、入園料も。
それだけじゃない。
入場券売り場として使うような場所には人はおらず、雨の日には、丁寧に手入れをされた貸し傘を、無人で提供してくれている。
半透明のビニール傘に、絵の上手なスタッフの方なのか、かわいらしいロゴや絵を描いていて。
いやいや、これには男性でも、「わぁ~」となる。
ちなみに、これ、埼玉県飯能だと、「駐車料金1500円、入園料一人4200円、お二人様で締めて9900円、毎度あり」となる。
まあ、あそこは論外だけれど。
で、『宮沢賢治童話村』、肝心な中については、うん、良かったですよ。
中だけじゃなくて、外の駐車場にある汽車でも、結構、遊んじゃいましたし。
うん、楽しかったですね。
オブジェにもライトアップされるらしいので、花巻に泊まるようなら、また行きたいと思うようなところでした。
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