「1年間日本一周、作品制作の旅」053 ステージ04山形宮城その2
>>YouTube
10月になっても、ANAの便数削減が響き、山形庄内空港へ向かう機内はコロナの時代にしては非常に過密な状態となっている。
この減便は、機内の過密状態だけではなく、到着時刻にも影響を与えている。
いつもの旅では、朝の5時台に起き出して、6時台の電車、羽田空港への到着。
そして、7時台の便での出発、9時くらいには到着して、9時半にはレンタカーでスタートという流れだった。
しかしながら、今回の便は、11時の出発、12時過ぎの到着となっている。
つまり、これは、初日のスケジュールが3時間削られることを意味していて、この状況から、移動後にまずすることと言ったら、とにかく移動、そして移動、できれば食事となる。
そんなわけで、二人は、一路、東に向かう。
この旅、最初の宿『喜至楼』は、とても古い明治の頃のからの建物で、ここで写真を撮るためにも、何とか、十分な光があるうちには到着したい。
幸いなことに道も順調に流れ、カーナビの予定到着時刻は、午後2時10分を示している。
チェックインは午後3時なので、このままいけば、先に食事をとることもできそうだ。
ふと思い出したのが、旅館の近所にある食堂。
おばあさんがやっているらしいのだけれど、これが、なかなかおいしいらしい。
そのエリアには、もう一軒、お寿司屋さんもあって、これまた非常に評判が良いらしく、そっちを食べたさそうな加藤さんだったのだけれど、ちょっと我慢してもらうことにした。
さてさて、そのおばあちゃんの食堂、昼のみで、営業時間は11時から2時半とGoogleには書かれている。
2時半までに入れば大丈夫なのか、それとも、その時間には店を閉じたいのか、どちらか分からない。
とくさんは運転中なので、加藤さんに電話をしてもらうことにした。
「2時10分頃には到着しそうだけれど」と伝えて欲しいとお願いをして、後を託す。
電話は無事に通じたらしく、話の感じだと大丈夫そうだ。
「あのね、かわいらしい声のおばあちゃんが出て、ちょっと何言ってるのか分かんないんだけれど、待っててくれるって」
良かった。
待っててくれるかどうかが分かっただけで、十分。
待っててくれるかどうかの返事が、「ちょっと何言ってるのか分かんないんだけど」だと困るけれど、そこのところさえクリアなら、あとはもう何でもいい。
結局、予定よりも、ずいぶんと早く到着。
『やまや食堂』の暖簾をくぐると、もうお客さんの姿はなく、おばあちゃんが一人、我々の到着を待ってくれていた。
挨拶をして、お礼を言って、かつ丼を二つ注文。
オーダーは先に決めていた。
かつ丼は、伝説のかつ丼らしい。
旅館は、もうすぐそこなので、チェックインの3時までは逆にすることもなく、そういう意味では、時間に余裕ができた。
なので、広めに取った常識の幅の中であれば、ゆっくりとかつ丼を作ってもらって構わない。
急いでもらう必要はない。
むしろ、良い雰囲気のお店の中で、自分たちだけのためにご飯を作ってくれる贅沢な時間を味わいたい。
まあ、贅沢を味わうも何も、おばあちゃんはすんごい元気な感じ。
無口でもなく、過剰でもない、良い感じの量の会話をしてくれる。
細かいところは、ちょっと何言ってるのか分かんないんだけれど、大枠でとらえて何とかなる感じ。
あ、話が長くなりそうだ。
もう結論から言おう、伝説のかつ丼は、もう、伝説どころか、奇跡のかつ丼だった。
うん、『1000年に一度のかつ丼』だと思う、ほんとに。
で、テーブルには、それが二つも並んじゃってる。
ね、それはもう、奇跡じゃん。
そうそう、先だって、法隆寺駅前の洋食屋『若竹レストラン』の話をした。
あちらもおいしかった。
あちらについては、「飛行機に乗ってまで行く価値がある」、「見事、法隆寺に勝利」と言ったけれど、うん、これはね、うん、生まれて来れた幸せを感じる。
自分の人生が不幸だと感じる人、食事が可能な状態なら、こちらでご飯をいただくといいです。
「生まれてきてよかった」と思うから。
あ、でも、「これで、もう十分」と思っちゃう人もいるかも知れないので、やはり、この話は、程々にしよう。
まあ、とにかく、おいしいんだ。
あと、一緒に中華スープも出てくるのだけれど、これまたおいしい。
で、その場でも、あんまり、『おいしい、おいしい』って言ってたものだから、おばあちゃん、てんぷら作り始めて、てんぷら2人前サービスしてもらっちゃった。
なすと、ピーマンと、サツマイモ。
そっちの方も、おいしかった。
ってか、おばあちゃん、これじゃあ、利益出てないじゃん・・・。
食べ終わって、お腹いっぱい。
山形最高でした!もう、これ以上ないほどに満足したので、帰ります!!
では、またお会いしましょう!!
コメント
コメントを投稿