投稿

ラベル(とほほ。2020)が付いた投稿を表示しています

「1年間日本一周、作品制作の旅」041 ステージ02秋田岩手その12

イメージ
>>YouTube その後、山崎のコンセイサマの社殿のお掃除をしたり、もう一つの河童淵に行ってみたりして、この日の宿泊先である水光園に到着。 辺りはすっかり暗くなってきた。 こちらは、健康ランド的要素もあるらしく、いや、むしろ、部屋数から言ったら、仕事帰りの日帰り入浴の人がメインの準温泉施設ようだ。 以前も、そんな感じのところに泊まったとこがあったのだけれど、そういう場所にはスリッパがない。 それから、靴箱やふろ場のロッカーが完全に指定されるなど、人の出入りに関する管理がとても厳しいというのも特徴だったりする。 さて、受付でチェックインの書類記入を済ませて、非常にややこしいルールの説明を受けると、ここを含めて遠野のお店やタクシーで使用できるという1000円分の金券を1枚手渡された。 それが何なのか、どのように使うのかなどよく分からなかったので、この金券に関するルールを順に尋ねていくと、その説明を聞く中で、「あ、もう一枚ね」と言いながら、追加(不足分)の一枚を手渡してきた。 後になって思えば、このスタッフは、今日だって昨日だって宿泊客一人に対して1枚ずつを配っているはずで、その金券に不慣れなわけはなく、もしも、こちらが細かく聞かなかったら、残りの一枚はどうするつもりだったのかなと、ちょっとした疑問が湧いた。 さてさて、そんな話はよしとして。 この日も結構な蒸し暑さの中、相当にアクティブだったので、相当な汗をかいた。 すぐにでも風呂に入りたいと思っていたのだけれど、先に食事をとりに街に戻らなければ、すぐに閉まってしまうのが、地方のお店。 部屋に荷物をおいて、エアコンの設定をリモコンで確認し、地元の名物ジンギスカンを食べにもう一度出かけることにした。 街までは、真っ暗な道を20分以上走る。 奇しくも、到着したジンギスカン屋さんは、お昼ご飯を食べたラーメン屋さんの隣。 結論としては、うん、こちらも間違いなくおいしい。 感じもよく、とても誠実な仕事をしている。 食事を終え、同じ道のりを戻り、部屋に入る。 「あれ?冷えてない」 全然、冷えてない。 エアコンの温度を19℃にしてみても、まったく冷たい空気が出てこない。 二人とも、限界まで疲れているので、今夜は、早めに眠りたかったのだけれど、そうは問屋が卸してくれないらしい。 受付カウンターに行くと、ラッキーなことに、100キロくら

「1年間日本一周、作品制作の旅」040 ステージ02秋田岩手その11

イメージ
     >>YouTube 早池峰神社からの帰り道、来るときに通った道の脇に変わった橋が架かっていた。 欄干やらアーチ部分が木製で、なのに地面は舗装されていて普通に車も走るような橋。 大きくはない。 それに惹かれて車を駐車したのだけれど、その先に『重湍渓』という看板を掲げた駐車場があるのを見つけた。 それが何なのかはよく分からないのだけれど、その先に何かありそうだということで少し車で走ってみる。 最初は見逃してしまったのだけれど、戻りがてら降り口の看板を見つけたので、車を止めて河原に降りてみる。 河原と言っても、渓流なので岩。 もっと正確に言うと、岩と言うよりも、下の岩盤が露出している感じ。 まあ綺麗なこと。 景色に見とれているとくさんのずいぶんと後ろで、加藤さんは川沿いの草むらをのぞき込んでいる。  「どうしたの?」  「いる!」 何が「いる」なのかは、我々の間で確認をする必要はない。 言わずとも、それがブヨであることは間違いない。 そう、加藤さんのブヨに対する敵対心は、並大抵、生半可なものではないのだ。 「ブヨ」・・・普通は、何かハエか何かみたいなやつと思うだろうし、一般的に、アブとブヨは頭の中で十分に整理をされることなく、何となく、ごちゃまぜにされたままだろう。 とくさんたちも、何年か前までは、そんな感じだった。 あれは、6月だったか、7月の初めだったか、伊豆の湯ヶ島という温泉地に出かけた時の事だった。 そこには、とてもきれいな川が流れていて、その川から引いた水路が歩道よりも高いところを流れているというちょっと不思議な場所がある。 その事件は、そのあたりを散歩しながら写真を撮っていた時に起きた。 気が付くと、スカートをはいていた加藤さんの両脚の膝から下あたりから、少なくない数の血が流れている。 その時は、トゲのある植物か何かに引っ掛けたのかと思っていたのだけれど、まさかそれがブヨに噛まれた痕で、傷からの出血だったとは、二人とも思わなかった。 水路をまたいで、花の写真を撮影している加藤さんだったのだけれど、どうやら、その間にやられたらしい。 蚊と違って刺すのではなく、皮膚をあごの力で食いちぎるということなので、やられたところが傷になり、出血まですることになるらしい。 加藤さんの両脚を何本もの鮮血が細い痕を作っていた。 色々と知らべ、「もしかしたらブヨなのかも」

「1年間日本一周、作品制作の旅」039 ステージ02秋田岩手その10

イメージ
     >>YouTube こういう旅で宿泊を素泊まりを選択するメリットは、コストの面だけではない。 メリットはいくつかあるのだけれど、まず、みんなが食事をしている時間は、確実にお風呂が空いている。 それからもう一つ、予定したスケジュールがずれ込んでも、夕食の時間に合わせてスケジュールを切り上げたりしなくていいという事だ。 むしろ、これは素泊まりのメリットというよりも、夕食付きのデメリットと言った方がいいのかもしれない。 さて、この日の遠野のスケジュールは、かなり詰まっている。 すでに、夏油温泉から70キロ程を移動をしてきて、遠野の街中歩き、食事をし、カッパ淵周辺のお散歩などをしている。 そして、この後もいくつ盛り込めるか検討し、時間はいくらあっても足りなさそうな遠野の旅路である。 次に向かうのは、座敷童で有名なのだという早池峰神社。 この神社は、結構な山の中にあり、カッパ淵の散策のために車を止めさせてもらった伝承園から、ほぼ真北に位置する。 途中、とてつもない味わい深いというか、昭和の初めじゃないかというとても古い建物の酒屋さんを発見。 目に留まったどころではなく、目がくぎ付けになったので、あえて飲み物を買い、休憩をしてみた。 古いといっても観光地の移築された日本家屋でよく見るようなかやぶき屋根ではなく、瓦屋根。 民家というよりは、人里を少し離れたところにありそうな神社仏閣に近く、むしろ、屋根瓦にされた汚い銀閣寺と言っていい。 ほぼ意味不明だけれど。 ただ、今でも普通に使われている建物という意味では、「それは、極めて貴重なものである」と、勝手に決めつけて、こうして眺めている。 そんなところには、普通なら古いオロナミンCやらキンチョールの看板が打ち付けられているべきだと思うのだけれど、ここでは、逆に真っ赤でピカピカのコカ・コーラの自販機が置かれているそのギャップがすごい。 「Ifeel Coke.」もしくは、「Yes Coke Yes」な感じだ。 加藤さんと一緒に外観の撮影をしているところで、お店の中から60代後半くらいの男性が出てきて、GoProで撮影をしていることに気づく。 おじさんも、「いやぁ、俺も映っちゃったなぁ」などと笑いながら画面に入ってくれたのだけれど、本気何だかジョークなんだか分からないコメントが相次いだため、カットした。 いずれにても、撮影の許可

「1年間日本一周、作品制作の旅」038 ステージ02秋田岩手その9

イメージ
   >>YouTube 旅は早くも中盤戦の3日目に突入。 まあ、人生と同じで、始まりはすごく長く感じるのだけれど、中盤からはあっという間に時間が流れる、らしい。 なので、この旅も、あっという間に過ぎ去るのろうけれど、今日のスケジュールは、中身がぎっしり詰まっているから、今日一日だけで言えば、とてもとても長い一日だ。 さて、この日は、雨の夏油温泉を後にして遠野に向かう。 基本的には、偶然性とコストの面から下道を走りたいのだけれど、北上市を過ぎてしばらく走った後、高速道路の入り口に入るようにと、ナビが指示をする。 どうやら、復興に絡んだ無料区間ということらしく、スケジュールも詰まっていることだしと、「今回くらいは」と、一気に遠野まで移動することにした。 「うん、これはこれでちょっと助かる」 予定よりも早くに到着した遠野は、まだ、11時を過ぎたところ。 駅前の駐車場に車を止めて、初めての遠野を散歩してみることにした。 うん、くそ暑い。 昨日も、一昨日も、夜は落ち着くものの、昼間は雨であっても、かなり蒸し暑かった。 で、今日はすっかりいい天気で・・・普通にくそ暑い。 天気がいいから蒸し暑くないのかと言えばそんなことはなく、今日は今日で、「暑さ」に負けじと「蒸し」の方も、これまで以上に頑張っている。 東北はうすら寒いんじゃないかと長袖を持ってきたのだけれど、結局、確実にTシャツが足りなくなるという、アホみたいなことになった。 さて、遠野駅前の通りを左方向に抜けると、昭和の飲み屋街が続いている。 飲み屋街といっても、焼き鳥屋、焼き鳥屋、隣にラーメン屋と焼き肉屋を挟んで、焼き鳥屋とかではなく、女性のお名前が付いた、いわゆるスナック、パブが並ぶ。 蘭、夕子、みゆき、エリカ、愛などが、ずらっと並ぶ、そんな感じ。 「スナック」、「パブ」・・・・。 これまでも、これからも、恐らく、一生足を踏み入れることのないだろう世界。 その未知の世界との境界は、わずかに、木製のドア一枚で仕切られているだけ。 遠野の駅前裏通りは、そんな別の世界に通じるドアが無数に並んでいる、そういう場所。 もっとも、その中には、どこにも通じなくなったドアも、少なからずありそうだったけれど。 さて、街で食事を済ませて、次は、遠野で悪さをしていると伝え効く、河童を捕獲するためにカッパ淵へと向かう。 近くの「伝承園」の駐車

「1年間日本一周、作品制作の旅」037 ステージ02秋田岩手その8

イメージ
>>YouTube 昨日の到着よりも少し遅くなったのだけれど、まだ明るいうちには、旅館に戻ることができた。 駐車場の車は、昨日に比べると幾分、数が多く、少し客が増えたことを感じさせた。 カウンターで鍵をもらい、2階の自分たちの部屋に入る。 そうそう、部屋の鍵では、一つエピソードがあったのだった。 この旅館の部屋の鍵は、よくあるのタイプの部屋番号や部屋の名前を彫った透明プラスティックの棒とチェーンでつながれている。 で、部屋のカギを開錠するには、棒ではなく、鍵の方を鍵穴に差し込んで回す。 説明するまでもない、ごく普通のタイプ。 一方で施錠する場合は、ドアノブのボタンを押して、そのまま閉める。 テーブルの上に鍵を置いたままでインロックをしやすい、そして、二人のどちらが不注意だったのかでケンカもを発生させ、旅行自体を台無しにしかねない、ちょっと危険なタイプ。 危険だけれど、使い方は、本来、使うには一番簡単。 そう、操作自体は、本来は一番簡単な鍵であるはずなのだが、このドアの場合はなかなか難しい。 このドアの場合、普通の動作で静かにドアを施錠することができない。 ここで問題なのは、「静か」に施錠できるかかどうかという点。 もう一度言う、普通にやったのでは、静かにドアを閉めることはできない。 何故ならば、ドアも、枠も適当に歪んでいるから。 そう、そのため、ドアを閉じるには、勢いよく閉じるか、もしくは、軽くドアを持ち上げながら、すんごい丁寧に親指でドアの縁を指圧するかのように、ゆっくりと体重をかけていくかどちらか。 そして、このドア、ただ歪んでいるだけでなく、真ん中には明り取りのすりガラスが埋められている。 このタイプのドアは、閉めた時に「どすっ」というような重低音の振動は来ない代わりに、バタン、ガシャンとけたたましい音がする。 そのタイプのドアが、普通の動作では、到底、閉まらない状態だというのだ。 さあ、何か起きそうな気がする。 とくさんたちが部屋に戻ってしばらくすると、すでにチェックインをし、湯舟を堪能してきたご老人のグループが、大騒ぎで階段を上ってきた。 すんごく訛っているので、地元の人たちなのだろう。 ドアを開ける、そして、閉める。 「ブワタ~ン!ギュアッシャ~ン!!」 そして、部屋に入ると、「ぎゅあはははははは」と、盛り上がっている。 もし、トイレを含む「水回り」が部

「1年間日本一周、作品制作の旅」036 ステージ02秋田岩手その7

イメージ
>>YouTube 何だかとても楽しかった宮沢賢治童話村を後にして、『イギリス海岸』に向かう。 イギリス海岸については、先だってのお話をさせていただいたので、気になる方は調べてみてください。 で、このイギリス海岸、北上川とそれに合流する瀬川の水位が低いときに、それっぽくなるという側面もあるようで、今日は、昨日からの大雨で水量は増えているし、濁流というほどではないけれど、確かに濁りもある。 結局、どの辺がイギリスなのかは現地に到着してもチンプンカンプンだった。 ここについては、大して面白い話もないので、特に書くことはないかな。 この後は、花巻の街の中にある焼肉屋さんに冷麺セットの食事をいただきに向かうのだけれど、前を通ると、「あれ?やってない?」という事になり、冷麺は先延ばしにすることになった。 次に向かうのは、そこからほど近い、『マルカンビル』というところにある大食堂。 ここは、とくさんが、ぜひ行ってみたかった場所で、その目的はソフトクリーム。 本当は、加藤さんに内緒にしておいて、「受け取ってみて、びっくり!」な感じにしたかったのだけれど、ご飯が飛んでしまったので、そういうわけにはいかなくなってしまった。 ここのソフトクリーム、何とも巨大で、税込み230円。 「スガキヤのラーメンって安すぎませんか?あんなにおいしいのに!」的な驚きで、B級好きには、ちょっと有名なお店らしい。 なんか、もう、どこのお店の話をしているのか分からなくなりそうなので、話を戻します。 さて、時間は、すでに午後2時を過ぎ、お腹も空いている。 本来は、軽く冷麺でも食べた後に、デザートをいただくつもりでの訪問を予定していた。 しかしながら、お昼ご飯を食べ損ねてしまったわけで、空かせたお腹で大食堂。 お腹が空いていれば、まずは、ご飯が食べたいと思うのは、人のサガ。 そんなわけで、ソフトクリームの予定が、急遽、カツカレーに変更。 一方、すでにソフトクリームの正体を知ってしまった加藤さんの方は、まだ幾らかの可能性を残すためか、ラーメンを選択。 ただし、この瞬間、マルカンビル大食堂でのメインであったはずのソフトクリームは、やはり、食べれたら食べる「デザート」に格下げされてしまった。 このマルカンビル、一度は、閉店閉館されたものが、ファンからの寄付を募ることで見事この大食堂を復活させたというものらしい。 寄付

「1年間日本一周、作品制作の旅」035 ステージ02秋田岩手その6

イメージ
>>YouTube 旅の二日目、今日の予定は、花巻方面。 宮沢賢治の墓所にお参りすること、冷麺を食べること、マルカンビルの大食堂に行くこと、あとは、「イギリス海岸」という北上川のほとりをお散歩すること。 で、それがが終わるとまた同じ道を上って、『元湯夏油温泉』まで戻ることになる。 さてと、出発。 昨日の大雨、とりあえず、建物が流されることはなかったけれど、崖崩れで道がふさがれたりしていないだろうか、走っているところで、ちょうどがけ崩れが起きたりしないだろうかと、ちょっと心配。 最初の270度カーブを超えた先の工事中の法面のあたりが少し崩れたようで、作業員の方が、スコップで黄土色の土と砂利を崖の下に落としていた。 一人の作業員の方の周りには車などなく、途中に車を止める場所などない。 6キロの区間を歩きながら確認して、作業をしているのだろうか。 いやいや、頭が下がる。 結局、6キロ区間の下でも、いくらかの崩れがあったようで、作業が行われている箇所が二つくらいあった。 さて、そんなわけで、この日の最初に到着したのは、宮沢賢治の墓所。 車を止めて少し歩き、墓所までは数分。 少し階段を上ると、見事な枝垂桜が何本も。 それぞれ、満開の緑の葉をたらしいる。 「春はすごそうだね」 よく手入れがされている。 お墓は、本堂の裏側にあって、そちらに回る。 ところどころに、宮沢賢治の墓という案内の立て札もあり、とても分かりやすくしてくれている。 普通、お墓の通路は、土のままだったり、場合によっては、粗目のコンクリートを敷いていたりするけれども、ここは芝生。 外国みたい。 墓地自体の規模は、決して大きくはなく、むしろ、小さいのだけれど、それぞれのお墓をぎゅうぎゅうに詰めるようなことはしていないので、なんとも、快適に休んでいるだろうと思われる、ちょっと羨ましい墓地、お墓だった。 車に戻り、イギリス海岸に向かう。 このイギリス海岸は、もちろんイギリスにあるわけではなく、花巻市を流れる北上川にある。 宮沢賢治が、 「イギリスあたりの白亜の海岸を歩いているような気がする~ん」と言ったとか言わなかったとか。 もう少し具体的に言うと、ドーバー海峡に面したホワイトクリフというところがその対象らしいのだけれど、う~ん、どうでしょう、彼は妄想癖があるからな。 「あ!」 「え?」 今のところを曲がる必要があった

「1年間日本一周、作品制作の旅」034 ステージ02秋田岩手その5

イメージ
>>YouTube 先程までは曇りだったのだけれど、急に土砂降りになった。 これから、すんごい山道を上っていくことになるのに、すんごい土砂降りになっている。 50ミリを軽く超えるゲリラ豪雨のような状況。 最速にしても、ワイパーがまるで効かない。 いや、効いている。 無いよりは、ずっと効いているのだけれど、それでもまだ全然足りない。 あと2、3本、いや、もし、贅沢を言っていいのなら、追加で、5、6本のワイパーが欲しい。 ふと思ったのだけれど、このワイパーというやつは、ずっと昔から進化しない。 ちっとも進化しない。 到底、完成形だとは思えないのだけれど、進化しないのは何故だろう。 使用頻度は少なくないのに。 いずれにしても、このまま山道に入ってしまうとかなり危険なので、誰か、今すぐに新しいワイパーを発明してくれ。 時間は、10分程度で。 あと、予算ならない。 もう、思ってることを鍵括弧でくくるのを忘れるほどの半べそで走っていると、突然、雨が弱くなった。 ゲリラ豪雨の境目だ。 「助かった」 ただ、一旦弱くはなったのだけれど、山の天気は分からない。 今のうちに、少しでも夏油温泉に近づきたい。 夏油温泉に続く道は、手前の夏油温泉スキー場入口までは、走りやすくて安全な2車線。 そこから先、最後の6キロは、車線の無い、タイミグが悪いとどちらかがバックで戻るタイプの山道。 初めての道なので、晴れていてもちょっと嫌なのに、もしも、さっきみたいな土砂降りならば、すんごく嫌だ。 嫌っていうか、もう、無理だろう。 とりあえず、タイミングの悪いところで対向車と出会わないことを祈るしかない。 昼間でもライトの点灯が必要な山道を進み、ようやく慣れてきたころ、夏油温泉の建物と駐車場が見えてきた。 「温泉場としては、とても古いらしいのだけれど、昔の人は、どうやってここまで来ていたのだろうか」 他人の事を考えられるようになったのは、良くも悪くも、少し余裕が出てきた証拠。 そして、なんとか、『元湯夏油温泉』に到着。 時間は、午後4時。 午後3時で日帰り入浴は終了しているはずなので、ここにいるのは宿泊客とスタッフのみのはず。 駐車場に置かれた車の数もそう多くないので、これくらいなら、窮屈に感じるようなこともないだろう。 ただ、週末以外の旅だと時々発生する、「完全貸し切り状態」ではないのは、ちょっと残念なの

「1年間日本一周、作品制作の旅」033 ステージ02秋田岩手その4

イメージ
>>YouTube しばらく走る。 走り出して、まだ間もないのだけれど、最初に出てきた道の駅に車を止めて、体を動かす。 前回の旅であったように、加藤さんの腰痛の発生は、本人にも、旅全体にも多大なダメージを与えるので、今回の旅では、腰痛の発生を防ぐことを優先し、早め早めに休憩をとることにした。 そんなわけで、空港から一番目の道の駅、『道の駅 かみおか茶屋っこ一里塚』で休憩。 ん?何か、長いな。 「みちのえきかみおかちゃやっこいちりづか」 うん、確実に長い。 「えっとですね、みちのえきのかみおかちゃやっこいちりづかの手前を右に入ったすぐです」 タクシーで行き先を伝えるにも、やっぱり前置きが長い。 もうちょっと何とかならんかな。 『道の駅 神岡』もしくは、百歩譲って『道の駅 かみおか』 うん、これで十分だ。 こっちの方が、潔いし、すっきりしていて覚えやすい。 何かこう、今のは、デンツー入りました、物事ややこしくしました、お客さんの判断力低下させました、成功です!!的な臭いがして嫌だな。 まあ、感じ悪くなるので、これくらいにしておこうかな。 この後、Googleを使って事前に想定していた山沿いのルートを、ナビが外れてしまったので、ならば、いっそ毒までということで、横手城へ。 ここは、コンクリート製の模擬天守だし、歴史的には何ということはないのだけれど、天守閣に上れるというのは、やはり嬉しい。 駐車場では、車から降りる時に、自宅から持ってきた医薬品扱いの強力な虫よけスプレーを加藤さんの両脚にに散布(?)し、ムラの無いように伸ばして差し上げた。 さっそく、天守に上ろうと近づくと、手前に綺麗なおトイレ。 天守閣をゆっくり堪能させてもらうのに、「まずは、ちょっと」と、寄らせていただく。 そして、しばらく。 「うん、何だろう」 股間が、ひりひりと熱い。 困惑している間に、結構、痛くなってきた。 「あ、イタタタタタ。あ、あまさか!!」 水曜どうでしょう、ユーコン編の虫よけスプレーの件を思い出し、顔面蒼白。 「あかーん!!」 似非大阪弁が、股間から飛び出した。(意味不明) その後どうなったかは、ここには書けませんが、しばらくの間、大変でした。 こんなものを読まされた皆様にも、何か、すんませんでした。 さて、その後、落ち着きを取り戻したとくさんたちは、車を走らせ、北上市に向かう。 すぐに宿

「1年間日本一周、作品制作の旅」032 ステージ02秋田岩手その3

イメージ
>>YouTube 空港に到着すると、まずは、スーツケースの受け取り。 正直なところ、スーツケースの受け取りについては、ちょっと緊張する。 これまでに国内線で荷物を預けたという記憶がなく、そのため、どうしても、荷物受取には国際線のイメージが付いて回る。 -何故か、自分のスーツケースは、なかなか出てこない。 -ようやく出てきても、壊されている。 -で、壊された上に中身が盗まれている。 うん、過去4回の積み重なったトラウマ。 暗いな。 「今回は大丈夫なのか?ああ、国内だから大丈夫だろう。ただ、コロナもあるし、ストレスも溜まっているだろうから、スーツケースとか、ぶん投げたり、蹴飛ばして運んでいたりしないだろうか。う~ん、だったら、中身はくれてやる。だから、せめてスーツケースのガワだけは、無事に・・・」と、あろうはずもない妄想を繰り広げている。 だが、手荷物受取所では、すでにスーツケースの方が先に到着し、こちらの到着を待っている。 スーツケースたちは元気に手を振っているじゃないか。 やはり、取り越し苦労だったようだ。 地方の空港は小さいから荷物運搬車両の移動距離が短く、おまけに便あたりの乗客も少ないから、当然、荷物の数だって少ない。 理由はいろいろあるのだろうけれど、とにかく、出てくるのが早い。 うん、とにかく早い。 まさか荷物の方が、「もうぉ、遅いよぉ~!」なんて、待っててくれるとは思ってもみなかった。 もう次からは、積極的に預けていこう。 身軽になれて、こっちの方がはるかに圧倒的に楽だ。 そんなわけで、荷物を受け取ってゲートを出たら、次はレンタカーを借りる作業。 空港のレンタカー受付カウンターで名前を言うと、敷地の外にあるレンタカー会社まで、スタッフの車に乗せられて移動し、そこで正式な受付をすることになる。 事務所も狭いので、先に到着していたお客さんの受付をしている間は、ドアの外で、星空のソーシャルディスタンス。 うん、言わなくていい、それは、本人が一番よく分かっている。 すでにみんなうんざりしているだろうし、確かに、すごく古い。 で、ドアの外で待っていると、上から何かが、カサカサするものがドサッと落ちてきた。 巨大なオニヤンマ。 ちなみに、オニヤンマが壁にぶつかって落ちてくると、それぞれ、ドスッ、ドサッという音がする。 動かなくなったオニヤンマを心配した加藤さんが、持

「1年間日本一周、作品制作の旅」031 ステージ02秋田岩手その2

イメージ
>>YouTube 今回、第2ステージの旅、第1ステージ同様の5泊6日のスケジュール。 ただし、前回はフライトが午前中だったこともあり、最終日は移動のみ。 一方で、今回はフライトが夜8時になったことで、実質、一日得をしたと言っていいのか、それとも、一日分、余計に体が辛くなるのか、さてさて、それは始まってみてのお楽しみ。 さて、今回の旅のコンセプトは、秘湯三昧。 北東北ですからね。 南東北だと、また少し違うかもしれないのだけれど、北東北だとやはり秘湯。 いや待てよ、やはり、南東北も秘湯。 福島県も、北の方とか、南の方とか、すごいらしいものね。 ああ、北とか南とか東とか、もうひたすらややこしい・・・。 つまり、東北は、ほぼ『秘湯』ということなんですな。 というか、それ以外に興味がないんですな、多分。 はい、そんなわけで、今回の旅のコンセプトは、『秘湯めぐり』にしたのだけれど、加藤さんの好みで、もう一つのコンセプトは『文学散歩』。 こちらも採用することにしました。 うん、何だろうな、この『秘湯めぐり』、『文学散歩』という文字列。 良い悪いではなくて、何だか、すんごい『るるぶ』っぽい。 うん、すんごい、ぽいなぁ。 で、ちょっと文学の話をすると、前回の旅、青森の時は、太宰治。 そして、今回の旅は、花巻周辺での宮沢賢治と遠野での柳田国男関連というところ。 ちなみにとくさんは、日本文学には、まったく疎い、めっぽう弱い。 そんなとくさんの中では、夏目漱石と寺山修司は同じ時代の人だし、『遠野物語』というのは宮沢賢治の代表作だということになっている。 もう少し話を進めると、夏目漱石と野口英世は、同じ人の別人格だと思っている節もあり、もはや、この話は文学とは関係なくなりつつある。 ただ、そんなとくさんのいいところとしては、「どうやら、それらは違うらしい」ということに、最近では、少しづつ気づき始めていることだ。 さて、8月も終わりに差し掛かったこの日、第2ステージの始まりは、日曜日。 駅まで、加藤さんとスーツケースをガラガラし、無事に乗車。 今回は、日曜日の朝6時過ぎのスタートということもあって、電車の中は、比較的空いている。 途中の乗り換えにも、時間的余裕があり、問題なく羽田空港に到着。 羽田空港へのアクセスでは、必ず京急を使う。 その車内では、何となくなのだけれど、同じ車両にCAさんが

「1年間日本一周、作品制作の旅」030 ステージ02秋田岩手その1

イメージ
>>YouTube さて、今回、第2ステージの旅先は、秋田岩手。 第1ステージの旅は、『青森、秋田』とは言ったものの、ほとんど空港の離着陸と通過するだけだった秋田県。 何だか、秋田さんのことを利用してしまったみたいで、申し訳ない気がする。 秋田さんは、きっと辛い思いをしていたに違いない。 いや待て、ちょっと落ち着け。 空港というものは、大概、利用をするわけで、むしろ、利用せずに「遠くから見守ります」だの、「心からの応援します」だのをされても、みんな困るだろうから、結局、空港は利用しないよりも、利用した方がいいはずだ。 そうだ、そうに決まっている。 少しだけ罪悪感が薄れた。 とは言え、このままの関係は良くない。 もう子供ではないので、そろそろちゃんとしなくてはならない。 そのためには、まず、秋田さんとの間に何かしらのイベントを発生させなければならないのだが、正直なところ、さほどの魅力を感じていないのも、事実だ。 いや、知らないからだ。 もう少し、ちゃんと知るべきだ。少なくとも、知ろうとするべきだ。 きっと、鬼の形相で包丁片手に人を追い回す乱暴な人たち以外にも、秋田さんにもいい所はあるはずだ。 例えば、ロシア人のVIPを喜ばせるようなモフモフした何かがあるのかも知れない。 そのあたりをしっかりと調べてみなくてはならない、まだ遅くない。 うん、そうしよう。 延べ2週間に渡るの大規模調査の結果、数少ない候補の中から、一つに絞った。 すっきりした。 ただし、一つに絞ったということは、代替案など何処にも存在しないということだ。 言い換えれば、何かちょっとしたトラブルがあったら、もう、まるで対応できないということでもある。 いやいや、せっかくすっきりしたので、それはさて置こう。 日程的には、最終日に発生するイベントなのだけれど、このステージ最後を飾るにふさわしい十分なものだ、条件が合いさえすれば。 ただ、それを実行するためには、ちょっとばかり荷物が増える。 まあ、それが何なのかは、いずれ、お話しさせていただくとして、ここでは最終選考まで残ったもう一つの候補をお知らせするとしよう。 その最終候補者の名前は、『乳頭温泉』 言わずと知れた、東北随一、全国でも指折りの有名温泉場。 その乳頭温泉が最終選考で落選した理由は、『だって、そんな混んでいる所に、わざわざ行きたくないじゃん!』という

「ジェイソン・ボーン」の人

イメージ
 大切なものを一つ手に入れると、何か一つ、大切なものを一つ失う。 すべてのものは、抱えきれない。 今回、YouTubeに上げた動画(音声)は、そういった人生の本質に迫る、ちょっといい話です。 下にリンクを張ります。 >>YouTube こちら、長くはありませんので、もし、お時間が許すようでしたら。

「1年間日本一周、作品制作の旅」029 次の旅への準備

イメージ
YouTube:SunnydayCats そんなわけで、何とか、『日本一周、作品制作の旅1stステージ青森秋田』が終了しました。 終了した内容としては、2名分の作品の現像とYouTube動画の制作と発表、そして、ブログの脱稿と発表。 言うまでもありませんが、その辺の作業がすべて終わってから、次の旅の準備なり、構想を練っていたのでは、到底1年という期間内には収まりません。 多分、5年は掛かります。 そんなわけで、現状、次の次の旅までの日程調整、航空券の確保、宿泊先の予約までは完了しています。 なのですがね、このご時世ですので、なかなか難しいんですよ、航空券の確保。 前月までの運行状況、欠航状況に合わせて、本来の就航スケジュールの中から、欠航になる便を予想して、でもって、そこを避けて予約を取るんですけれど、今回も見事にその予想を外されました。  「ANAさん、何で今月はそっちの便を戻して、こっちの便を欠航にしたの?」 前回と同様に、United航空からANAのチケットを取得しているのですが、先日、見知らぬ番号から電話が掛かって参りまして。 で、それが、United航空なんですけれどね、女性の方でした。 「お客様のご予約された便が欠航になりまして」と。 今回は、前回と違って、しっかりと電話を掛けてきてくれました。 で、こちらが、「予約はウェブから取り直せばいいですか?」というと、「いいえ、お客様からご予約いただける枠は、もうありませんのでこちらで対応します」と。 「大丈夫です。欠航は、ANAの責任ですので、ANAの責任でやってもらいます」 強い口調で、とても頼もしい。 ふと、何年か前アメリカ国内において、オーバーブッキングの時(正確には空港職員を乗せるため)に、乗客を暴行して乗客を引きずり降ろした画が浮かんだのだけれど、とくさんたちのために、あのような犠牲者が出るのは望まない。 あ、そうだ、今回、欠航の対応をするのは、ANAだった。 日本の会社だから、空席がなくても、そんな極端なことはしないだろう。 きっと、席が空かなければ、プライベートジェットの一機やそこらは飛ばしてくれるはずだ。 さて、話を少し戻そう。 うん、明らかにこれ、United航空の責任じゃないし、ANAも被害者と言えば被害者なのだろうけれど、それを言ってしまうと、もはや、誰も責任を取る人がいなくなってしまう

「1年間日本一周、作品制作の旅」028 ステージ01青森秋田その19 Final

イメージ
YouTube:SunnydayCats さて、「1年間日本一周、作品制作の旅」1stステージ青森秋田、ちょっと長いタイトルでしたが、本日で終了となります。 行程の最終日は、午前8時前には十和田荘を出発し、大館能代空港を目指します。 大館能代空港、飛行機の出発は、10時50分。 当初のスケジュールでは、最終の宿泊は、十和田市の民宿旅館を予定していたのですが、それを十和田荘にしたことで、空港への移動にはずいぶんと余裕ができました。 おかげさまで、問題なく、大館能代空港、羽田空港に到着、無事、自宅に戻りました。 今回の旅は、1stステージということで、まだ始まったばかりですので、ここで特にまとめのようなお話はありません。 うん、すんごく忙しかったですが、楽しかったです。 二人とも今まで通り写真の撮影をして、お互いの被写体にもなり、その上今回は、動画を交互に撮ってという状況なので、本来の作品制作に集中できないことになりやしないかと、多少懸念をしていたのですが、その辺は大丈夫だったみたいです。 普段の撮影旅行であれば、帰って数日の間に撮影したものを整理し、画像処理を完了するのですが、今回は、帰ってから2週間掛かりっきりでした。 写真の方の作業については、少し枚数が増えるくらいですので、作業に掛かる時間はそれほど変わらなかったのですが、むしろ、大変だったのは、動画の制作とブログの原稿書き。 動画については、まったくの素人なものですから、何となく撮影していたものを何度も何度も見直しながら、面白かったところをつないでみて、失敗してやり直しと、まあ、これ大変な作業なわけです。 おまけにブログの方もやっていますと、ほんと大変。 この内容で1週間の撮影に行くと、あとの作業に丸2週間はかかる状況。 ああ、疲れちゃって同じこと二度言ってる。 フルタイム以上に、大体、毎日15時間くらいの作業をこなして、それくらいの日数が掛かるので、うん、完全に専業でないとできないですね。 大変だ~。 いずれにしても、また次の旅もこんな感じで進むのだと思います。 動画については、もう少し効率よくできるようになるかもしれませんが、「作り物」にならないように気を付けたいなと思います。 加藤さんの人柄を知ってもらいたくて始めたことですが、思いのほか、面白い人だったので、自分も絡みながら無理なくウソなく、ちょっと深堀

「1年間日本一周、作品制作の旅」027 ステージ01青森秋田その18

イメージ
YouTube:SunnydayCats 部屋からは駐車場が見えるだけ、宿のどこからも湖畔は見えないけれど、少し歩けばすぐに遊覧船の乗船場に到着する。 3つある湖畔の乗船場の一つで、ここは先ほど最初に到着した乗船場とは異なる。 この辺りは、旅館も多く、お店もたくさん。 乗船場には、双胴船が3艇係留され、今日の遊覧はすでに終了しているらしい。 夕食をどうしようかと思っていたところで、乗船上の横にある喫茶店が目に入った。 いわゆる喫茶店で、確かに営業中なのだけれど、お客さんも店員さんの姿も見えない。 メニューの内容は、コーヒー、コーラ、カレーライス、ミックスピザ、ミックスサンド。 このメニューを出すお店って、どうだろうね。 結論としては、回避。 この先には、「乙女の像」があるというので、そこまでお散歩してみることにした。 乙女の像、これが、なかなか遠い。 思ったよりずっと遠い。 途中、加藤さんにいくつか写真を撮りたい状況が発生したりして、そのあたりは動画の方が分かりやすそう。 「休屋」という名前の地区には、すごくたくさんのお宿や、おみやげ物、食堂なんかがあるのだけれど、これが、まさに!というその状況も、動画でご覧くださいませ。 まあ、「金曜日の夕方なのに!」と、びっくりしますので。   >>その時の動画はこちら そんなわけで、夕暮れ時まで湖畔を散策し、宿に戻る。 結局、食事は、宿のお食事処でラーメン。 うん、これは、結構おいしかった。 このお食事処、スタッフが、女性が一人しかいないのでとても大変そう。 1人しかいないって、「フロアにかな?」って思うでしょ。 違うのよ。 調理と、フロアと、会計と、全部を合わせて1人。 その時点でお客は、6人。 でもって、最後に来た夫婦が空気が読めない人たちで、メニューにないものまでお願いし始めるから、もう大変。 相当ガラ悪かったしね。 お会計をしに行くと、忙しそうに目の前を通過するスタッフの方が、申し訳なさそうにしていたので、「待ってますので、大丈夫ですよ」と軽く声を掛けると、結果、レジの前の10分以上待つことになった。 奥で料理を始めちゃうと手が離せないから、どこかのオーダーした料理を全部出し終わらないと、会計してもらいない状況。 まあ、自分で待ってると言ったからね。 これは、仕方ない。 ここには、建物の中の2Fとの吹き抜けに、大きな音

「1年間日本一周、作品制作の旅」026 ステージ01青森秋田その17

イメージ
YouTube:SunnydayCats 5日目の朝。 朝食の時間から女将さんと話し込む。 結局、1時間半かけて朝食をいただいていた感じ。 昨日の話に出てきた作品のタイトルにしたい言葉というのは、夕飯の時でなく、この時いただいた言葉だっただろうか。 何の話だろうと思うだろうから、少しだけお話させていただくと、昨年亡くなったご主人が、私たちと同じお仕事をしていて、というか、私たちの世界の大先輩で。 話し込んだのはそういうことなので、変な宗教的なのとか、セミナーっぽいやつとか、啓発してくれるやつとかではありませんので、大丈夫です。 ここまでお会いできて良かったと思った方は、なかなかいらっしゃらなかった気がします。 松本さんご夫妻とか、う~ん、数えるほどだなぁ。 もしも、日本一周をするこの旅が、「誰かに会うため」であるとすれば、スタートして、いきなりゴールしちゃった感じです。 まあ、そういう意味では微妙ですが…。 いずれにしても、ゴールの報告をするために、また伺うことにしようかと思ったりしています。 *このくだりだけは、ですます調にさせてくださいね。 そんなわけで、つる屋さつき荘さんを後にして、我々は十和田湖を目指して南下。 地図で見てもらうと分かるのだけれど、ほとんど純粋な南下、この世にこれ以上の南下はなかなかないだろうという感じ。 多分、十和田湖までにウインカー3回くらい出すか出さないかくらい。 さて、この日の行程は、一昨日の230kmに次ぐ、180km。 予定している時間は、3時間半くらいなので、一旦は、ほぼまっすぐに伸びたとは言え、加藤さんの腰の状況が心配なのは変わらない。 道すがら、ドラッグストアを探す。 見つけたドラッグストアで、応急処置として腰痛ベルトを購入してみたのだけれど、結果、これじゃないロボだった。 女将からお借りしたフランス製のやつとあんまり変わらないくらい高価なこれじゃないロボ。 ちなみに、これがいいんじゃないかと勧めたのは、私。 だって、いままでのコルセット全部黒かったから、フランス製のと同じ白い方が効果あるかと思ったんだもの。 (/_;) さて、この日の目的地の十和田湖に向かうと、そこに到着するすこし前に有名な奥入瀬渓流がある。 ここまで長い道のりだったのだけれど、コルセット以外に特に話をするほどのイベントはなかった。 ハプニングもなかった、

「1年間日本一周、作品制作の旅」025 ステージ01青森秋田その16

イメージ
(写真は石野卓球さんのものまね) YouTube:SunnydayCats 今日の移動行程は、65kmと、平均120kmのいつもの移動と比較する半分程度。 ただし、午前中には、仏ヶ浦の高低差100m、実質、30階のマンションを上り下りした加藤さんは、大間崎を終えたくらいでかなりつらくなっている様子。 予定している今日のお宿は、 つる屋さつき荘さん で、チェックインは16時。 こちらは、先だって予約の際にメッセージでやり取りをしたあのお宿。 途中のパーキングなどで時間をつぶしたりしながら、3時半ごろまで粘り、なんとか旅館の前に到着。 暖簾をくぐって声をかけると、女将さんらしき方が対応してくれた。 和服で出てくるようないわゆる女将、若女将の世界観ではなく、威勢が良くてお神輿を担ぎそうな雰囲気。 時間は早かったのだけれど、「もうお部屋の準備はできているから」と言って快く対応してくれた。 「腰の具合が悪くなってしまって」という会話の中で、部屋に案内しながら、いろいろとアドバイスをしてくれる。 以前、看護師さんをしていらっしゃって、そのころから、ご自身もかなり腰を痛めたりしているとのこと。 加藤さんに、ご自身が使っていたコルセットを貸してくれて、おかげで翌日には嘘のように腰がまっすぐになった。 どうやら加藤さんも、このコルセットをすっかり気に入ったようで、帰ってからネットで購入した。 ちなみに、おフランス製でちょっとお高かったんだけれど、女将さんがかなり使い込んでいる様子を見ると、合わない合わないといくつも買い替えるよりはずっといい感じ。 さてさて、今宵のお宿も宿泊客は、私たちだけ。 ラッキー。 そんなわけで、真っ白な濁り湯のお風呂も独占状態。 一旦、腰を休ませた加藤さんも、お風呂をもらいに行く。 これで昨日の恐山に続き二日続けての硫黄泉。 最初はちょっと辛いかなと思っていたのだけれど、どうやら、慣れてくるとたまらないやつらしい。 もっとも、慣れるのはこちらだけで、すれ違う人々にはすごく驚かれるかもしれないけれど。 そういえば、温泉好きの友人が言っていた福島の硫黄泉で革ジャンについたにおいが消えなくてえらい困ったという話、うん、全然、大げさじゃなさそうだ。 そんなわけで、それ以降、なるべくいろんな服に移らないように注意をして過ごす。 ただ、服よりも体の方に染み付いちゃっている

「1年間日本一周、作品制作の旅」024 ステージ01青森秋田その15

イメージ
YouTube:SunnydayCats 大間崎まで行く途中に、願掛け岩という巨大な岩の崖を発見した! 発見したといっても、通りすがりの人は、みんなその存在を確認しているのだから、自慢するほどのものではないのだが、想定外のイベントが発生したという意味では、ある意味、「発見!」と言っても差し支えないだろう。 で、その岩、でかい!とにかく、でかい!!でかい!でかい!! 世界中のマッチョが羨むその姿は、まるで雲見の千貫門あたりの景色のようだ。 この願掛け岩というのは、男岩と女岩というので構成されていて、度を越したマッチョっぷりを発揮しているのは、男岩の方。 男岩と女岩の間には、駐車場があって、「ちょっと休憩ね」ということで車から降りると、道の脇にはちょっとした池があった。 目の前は大間に通じる一本道なので車の通り自体は多いのだけれど、わざわざ車を止めて、見に来る人もいなさそう。 その池は、鳥の声やカエルの声、耳をすませば、トンボの声もまでも聞こえてくるのではないかというくらいの見事なサンクチュアリを形成していた。 池の脇には、松が何本か立っているのだけれど、その下には大量のマツタケが生えていて、すでに傘を開き巨大化しているものから、「これって、もしかして、いい感じに売れちゃうんじゃないですか?」というものまで、すんごいたくさん生えている。 それが本当にマツタケなのかどうなのか確かめるために、這いつくばってにおいを嗅いでみようかと思ったのだけれど、この辺をワンコを連れてお散歩している人がいないとも限らないので、いったん、思いとどまってみた。 よく考えてみたら、そもそも、調理されていないマツタケのにおいって、今まで嗅いだことなかった。 まあ、どちらにしても、それは危険な賭けだったわけだ。 周囲100メートルほどの池を一回りして、マツタケと睡蓮、ヤゴの抜け殻の写真を撮って車に戻る。 大間まではまだしばらく走るのだけれど、順に景色が開けてくる。 高度も下がり海岸沿いに出てくると、家並があまり見たことのない作りになっていることに気が付く。 海風に強いという事なのか、寒さに強いのか、この辺の事情はよく分からないのだけれど、新しい家であっても昔風な板張りの外壁を持った家が多い。 多いというか、ほとんどがそういう住宅だ。 調べてみると、多分、板倉づくりというようなんだけれど、詳しいことは

「1年間日本一周、作品制作の旅」023 ステージ01青森秋田その14

イメージ
YouTube:SunnydayCats 翌朝、「親戚のうち」を後にしたとくさんたちは、仏ヶ浦の展望台へ。 展望台では、先に一組のご夫婦が景色を眺めていて、とくさんが近づくと、ご夫婦が連れていた黒い柴犬が飛び掛かってきた。 その表情からしたら、「背後に近づくな!」というものではなく、「遊んで~!!」の方だったので快く受け止める。 とくさんの替えを持ってきていないジーパンにしがみついてる柴犬を見た奥さんの方が、「すみませ~ん」とおっしゃるのだけれど、「犬を飼ってたので大丈夫ですよ」と感じよく返事をしながら、少し会話。 加藤さんが曲がった腰でやってきた。 柴犬は、今度は加藤さんになつきまくる。  『ねえ、加藤さん、すんごい顔舐められてますが、大丈夫ですか?』と心の声。 ご夫婦との話の中で、  「仏ヶ浦に行きたかったんですけれど、大変そうなので…」と話すと、  「大丈夫ですよ、私たち今行ってきましたらから。お二人は若いから…」と。 この奥さんの方の一押しで、展望台から見るだけにしようと話していた仏ヶ浦は、その高低差100mを下り上りする決心をした。 100mだと30階建ての高層マンションを上って下りる(下りて上る)高さ。 とくさんは、多分、大丈夫だとして、今の加藤さんには、かなり大変なはず。 というか、誰に言わせても、止めておいた方がいいはず。 とりあえず、下りるだけ下りてみて、難しかったら下の船着き場にとまる定期船で他の港に連れて行ってもらい、とくさんがそこに車で迎えに行くという手段も執れる。 この場合だが、定期船には、加藤さんが一人で乗ることが重要だ。 もしも間違って、二人で乗ってしまった場合、とくさん一人でもう一度、仏ヶ浦に定期船で戻り、階段を上るという意味の分からない事態が発生する。 状況によって執るべき手段が明確になったところで、行くだけ行ってみることにした。  >> その辺の話はこちらの動画 熊注意の看板を横目に山道の遊歩道を歩く、長いこと歩いた。 途中で、後ろからやってきたライダーに道を譲る。 プロテクターもしっかり入った黒のライディングスーツで、MonsterEnergy の帽子には、ロッシの46が入っている。 YAMAHAのR-1か、R-6に乗ってるのは確実で、ちょっとうらやましい気分。 どうぞお先に。 海岸までもう少しというところに、簡素な神社がみえる