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新作!

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お疲れ様でございます。 CatsBとくさんです。 このところ、こちらのブログの方がすっかりとご無沙汰になっております。 と言いますのも、サボっているわけでございませんで、旅をし、次の動画を編集しておりました。 いやいや、「今まで書けたんだから、ちゃんと書きなさいよッ」てな話なのですが、時間が全く足りませんでした。 さーせん。 だってあれですよ、次の旅、ここだけの話ですが、九州行ってきたんです。 「九州のどこか?」って、いやいや、九州全部なんですよ。 全部回ってきたんです。 レンタカーを11日間借りて、1200km以上も下道で。 ええ、そうですよ。 5泊6日じゃありませんよ、10泊11日です。 いつもの倍です。 スケジュールが二倍だとね、体力的には三倍大変なの。 いつもの5泊6日のスケジュールが完了した頃には、もう、かなり疲れてるでしょ。 動画見てるからみんな知ってるじゃない? ね。 で、そこから、そのままもう一度旅始める感じなのよ。 なので、前半は通常の疲れ、後半は二倍の疲れでもって、合計三倍大変なの。 で、ぼろ雑巾になった状態で旅が終わるじゃない。 そしたら、撮影した写真のセレクトと調整、でもって、動画の編集やらアップ作業やらが始まるの。 で、毎朝7時には仕事初めて、夜中の2時前くらいまで作業してるの。 で、それがやっと終わったの…。 ちょっとゆっくりしよう!なんて無理で、もう次のスケジュールも組まないといけないのよ。 死にそうに大変なんだけれど、それ以上に楽しいとか、充実しすぎなんだどね。 「それ、もう死んでんじゃないの?」とか言わないの! はい、というわけで、本題です。 4thステージ山形宮城が終了し次第、順次公開になりますが、次のステージは、『写真家加藤ゆか日本一周、作品制作の旅、5thステージ九州全部!』となります! 新作は、11月22日スタート!! >>YouTube

「1年間日本一周、作品制作の旅」057 ステージ04山形宮城その6

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>>YouTube 鳴子温泉。 何となく聞いたことあるのだけれど、実際のところ、よく知らない。 鳴子温泉に宿泊の予定はなかったのだけれど、時間があるのとちょうど通り道だったので、駐車場に車を止めてちょっと散歩をしていた。 「ねぇねぇ、ご飯探してるの?」 軽自動車に乗った50代も後半のおじさんが、窓から声を掛ける。 「いや、あの、お散歩しながら、写真撮ってるんです」 このおじさんは、奥さんが郵便局での用事が終わるのを待っているらしい。 何か分からないが、切れ味のいい顔で、うん、元はかなりの男前だ。 窓枠に肘を掛け、首を傾けた感じで、妙に近い感じで話し掛けてくる。 今は軽だが、きっと昔は流行りの車に乗り、こんな感じで女の子をナンパしていたに違いない。 で、その時ナンパされたのが、今、郵便局から出てきたこの人なのだろう。 「温泉入ったの?」 うんと、たった今、写真を撮りながら散歩しているって言ったはずなんだが。 「あ、いや、入ってないです」 「だめだよ、入んなきゃ。鳴子温泉は、日本一なんだよ」 「?」 「鳴子温泉はね、泉質の種類が日本一なんだよ」 あ、そうか、温泉だけとってもいろんな日本一があるもんだ。 「じゃあ、ここ入りなよ」 この郵便局の隣の黄色い建物は、早稲田の湯という共同浴場らしい。 そこから延々と、早稲田の湯についての説明が始まる。 奥さんは、そんな旦那を見守っている。 「そうだ、滝の湯は入ったの?」 いや、だから、鳴子温泉は入ってないってば。 「滝の湯、行かなきゃだめだ。その道上がって、角を右に行って、突き当りを左だから」 すごいなこの人。 こう、極端に親切というか、サービス精神が旺盛というか、いずれにしても悪気がない。 そして、このサービスを受ける方も、嫌な感じがしないんだ、まったく。 そこがすごいんだ。 これだけしつこいのに嫌な感じがしなくて、「じゃあ、ちょっと行ってみますね」って言おうとしている自分がいるんだ。 まあ、何だろう、このおじさんの年季の入ったナンパのテクニックなのだろうかと、ちょっと感心しちゃったんだ。

「1年間日本一周、作品制作の旅」056 ステージ04山形宮城その5

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  >>YouTube さて、次は、有名な銀山温泉です。 銀山温泉は、何となく見たことのある『銀山温泉』の裏側に、散歩を楽しめる場所があります。 以上です。 何だろうこのブログは、ツルハドラッグについては、あんなにしっかり書くのに銀山温泉については、ほぼ、飛ばしちゃうって言うんだから。 うん、仕方ない。 ならば、もう一回言いましょう。 銀山温泉は、裏側の散策おすすめ。 二日目の宿は、赤倉温泉最上荘。 三日目の宿は、鬼首温泉とどろき旅館。 うん、小ぢんまりとしたこの二つの宿、どちらも貸し切り状態。 そして、どちらもトラブル発生。 まず、最上荘の方はね、予約の見落とし。 到着したら、「えっ!?」と、びっくりされて、全然準備ができてないとのこと。 原因は、老眼で、6と8を間違えたんだそうで。 食事付きプランだったのだけれど、準備ができないということで、ただ、あるものでよければ、お食事代はひかせていただいて・・・というのが落としどころ。 「あるもの」だったようだけれど、内容を見ると意外と頑張っていただいたので、「割引はなしでいいです」と、こちらから申し出る。 結局、翌朝提示された明細では晩御飯の時のビールの分を割り引いてくれたという所で、お互いに気持ちのいいディール。 「そうですね。うん、これでいいです」 ただ、こちらの宿泊で加藤さんは一晩中、くしゃみやら鼻水が止まらず、ちょっと体調不良。 とくさんの方も、言われてみれば、何だか、のどが痛い。 出発の時に持ち上げたとくさんの黒いプラスティックのスーツケース、埃で真っ白になってました。 原因、これね。 うん、部屋の掃除もしてないのだったら、言ってくれれば、こっちでしたのに。 あと、お客さんの部屋の前の廊下に中身の入った灯油のポリタンクを蓋を空けたまま、二つも置かれると、ちょっとしたことでお客さんが死ぬかもしれませんので、こちらは完全に止めてもらいたいところ。 ただ、ご主人とお母さん、二人ともいい人なので嫌いじゃないですけれどね。 その翌日、三泊目は、鬼首温泉とどろき旅館。 ここも、貸切。 ここは、この日がたまたまなのか、60代の女将さんが一人で仕切っている状況。 あ、でも、もしかしたら、一人帰っていく人がいたので、食事の下準備をした板さんかも。 ここの旅館、とてもきれいにお掃除していて、そこは好感が持てます。 ただ、「カメムシ

「1年間日本一周、作品制作の旅」055 ステージ04山形宮城その4

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   >>YouTube 喜至楼の翌日は、最上荘。 距離は割と近くて、車で走れば30分と掛からない。 そのままだと、10時にチェックアウトして、10時半にチェックインしてしまうので、何かしらの方策を考えなければならない。 そして、3つ案が浮かんだ。  1.ツルハドラッグで、電子版地域クーポンを使ってみる  2.興味はないけれど、銀山温泉に行ってみる  3.山刀伐峠を車で越えてみる この三つ。 恐らく、この辺をこなしておけば、最上荘へのチェックインはちょうどいいだろう。 さて、10月になって、ちょっと問題になった使えないクーポン券、電子版地域共通クーポン。 これ、ほんと使えるところ少ない、いや、ほとんど無い。 う~ん、もう少し正確に言うと、ほとんど無いよりも、まったく無いに近い。 使うためには、片道30キロ程度の移動は覚悟しなくてはならないし、もし、事前に使えるところを把握してなければ、クーポン・クエスト状態になり、旅の目的自体がそれになることは間違いない。 通りすがりの村人に話を聞き、迷い込んだ暗い森では毒蛇やハチに襲われステイタス異常、何だかんだで気がつけば、旅の仲間が増えているはずだ。 めでたく、クエストを完了することができれば、恋の一つも始まるかも知れない。 いや、それはないだろう。 冗談はさておき、ちょっと想像してもらいたい、もし電車の一人旅だったとして、ある程度、始末をした旅でもらえる電子クーポンは1000円分、そして、30km先にあるツルハドラッグであれば使えるという状況。 移動のためにタクシーなんてもってのほかで、電車を使っても、バスを使っても、確実に赤字。 にもかかわらず、泊っている旅館では、「紙クーポンなら使えます」と言われる状況。 こりゃあちょっと、想像しただけで悲しくなるというもの。 繰り返しになるけれど、この辺で電子クーポンを使えるところはツルハドラッグくらい。 で、ここは、初日の喜至楼から少し戻った新庄市内とその南に位置する尾花沢市に5店舗以上ある。 でもって、銀山温泉、山刀伐峠ルート上にも1店舗ある。 車でよかった。 この電子クーポンって、ほんと嫌い。 使えるところが少ないだけじゃなくて、やたらとややこしい。 「クレジットカードとモバイルスイカあるのに、何で無理やり、何とかPayなんてやらなきゃならないの?」派のとくさんとしては、画面を見

「1年間日本一周、作品制作の旅」054 ステージ04山形宮城その3

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   >>YouTube 『喜至楼』うん、良い名前です。 とても古い建物で、現存する山形の旅館の建物としては最古、明治元年の建築だそう。 増築する中で、大正時代の建物だったり、昭和の部分だったりと、迷路のような通路で繋がっている構造。 あ、あ、今思ったのだけど、明治時代、大正時代は言うけれど、まだ、昭和に『時代』って付かないね。 閑話休題。 館内は、平日だけにとても空いている。 一番古い本館には、3人が泊っているのだけれど、とくさんたちの別館には、他には誰も泊まっていない。 ここの一番の名物である、タイル張りの円形大浴場は本館の方にあるのだけれど、別館の方にもタイル張りの男女別のお風呂があって、こちらは自分たちだけで好きなように使える状況。 お風呂については、本館の方が充実しているから、ざわざわこちらの棟に来る人はいない。 もう、一棟貸しの状況。 うん、幸先よし、でも、ちょっと夜怖い。 さてさて、この喜至楼の本館、まあいろいろとレトロな感じで雰囲気いっぱいなんだけれど、不思議な施設がある。 「ふかし湯」と名付けられたその施設?スペース?う~ん、なんて言ったらいいのだろう。 要は、サウナみたいなものなのよ。 なのだけれど、初見、サウナよりは、むしろ、トイレに近い。 板張りの二畳くらいのスペースに、人が二人で寝転がるのだけれど、真ん中あたりに直径4センチくらいの穴が開いていて、そこから温泉の湯気、熱が出る。 で、直接だと火傷するので、タオルでその穴をふさいで熱を分散させて、体のどこかしらを温めるの。 あまり説明用の画像を挿入することはしないのだけれど、説明しても分からな過ぎて、喜至楼さんのHPから借りてきた。 ね、ほらね、言葉で説明しても分かんないものは、画像で見ても分かんないでしょ。 これ、ちょっと薄暗くて、静かに天井見ながら寝るから、5分もすると、目というか、意識がとろんとなってくる。 ちょっと見くびってたのだけれど、これ、かなりの強者。 うん、あんまり気持ちがいいものだから、今夜、ここで寝たいです。

「1年間日本一周、作品制作の旅」053 ステージ04山形宮城その2

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  >>YouTube 10月になっても、ANAの便数削減が響き、山形庄内空港へ向かう機内はコロナの時代にしては非常に過密な状態となっている。 この減便は、機内の過密状態だけではなく、到着時刻にも影響を与えている。 いつもの旅では、朝の5時台に起き出して、6時台の電車、羽田空港への到着。 そして、7時台の便での出発、9時くらいには到着して、9時半にはレンタカーでスタートという流れだった。 しかしながら、今回の便は、11時の出発、12時過ぎの到着となっている。 つまり、これは、初日のスケジュールが3時間削られることを意味していて、この状況から、移動後にまずすることと言ったら、とにかく移動、そして移動、できれば食事となる。 そんなわけで、二人は、一路、東に向かう。 この旅、最初の宿『喜至楼』は、とても古い明治の頃のからの建物で、ここで写真を撮るためにも、何とか、十分な光があるうちには到着したい。 幸いなことに道も順調に流れ、カーナビの予定到着時刻は、午後2時10分を示している。 チェックインは午後3時なので、このままいけば、先に食事をとることもできそうだ。 ふと思い出したのが、旅館の近所にある食堂。 おばあさんがやっているらしいのだけれど、これが、なかなかおいしいらしい。 そのエリアには、もう一軒、お寿司屋さんもあって、これまた非常に評判が良いらしく、そっちを食べたさそうな加藤さんだったのだけれど、ちょっと我慢してもらうことにした。 さてさて、そのおばあちゃんの食堂、昼のみで、営業時間は11時から2時半とGoogleには書かれている。 2時半までに入れば大丈夫なのか、それとも、その時間には店を閉じたいのか、どちらか分からない。 とくさんは運転中なので、加藤さんに電話をしてもらうことにした。 「2時10分頃には到着しそうだけれど」と伝えて欲しいとお願いをして、後を託す。 電話は無事に通じたらしく、話の感じだと大丈夫そうだ。 「あのね、かわいらしい声のおばあちゃんが出て、ちょっと何言ってるのか分かんないんだけれど、待っててくれるって」 良かった。 待っててくれるかどうかが分かっただけで、十分。 待っててくれるかどうかの返事が、「ちょっと何言ってるのか分かんないんだけど」だと困るけれど、そこのところさえクリアなら、あとはもう何でもいい。 結局、予定よりも、ずいぶんと早く到着。

「1年間日本一周、作品制作の旅」052 ステージ04山形宮城その1

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>>YouTube またまた始まりました「1年間日本一周、作品制作の旅」、今回の旅先は、山形、宮城。 1stステージで青森秋田、2ndステージは秋田岩手、その流れで、「むむ、本州を北から順に攻めるつもりだな」と思わせつつ、3rdステージでは、いきなり関西に移動して、この旅の意外性をアピール。 その結果、次がどこになるのか全く予想できなくなったところで、「改めて北」で、「ああ、やっぱりね」、「いや、でも次はどうかな?」という高度なテクニックを駆使しているとくさんです。 あ、いやいや、これ、「見る人を飽きさせないように」なんてものじゃないですよ。 むしろ、このままだと本人たちが飽きちゃいそうなので、一度、大好きところに行きたかっただけです。 大阪フェチは、単に、それを我慢できなかったんです。 はい。 ということで、4thステージは、山形、宮城。 前回の「大阪・奈良・京都」とは、全然違う旅になるのは容易に想像がつくのだけれど、では、2ndステージの秋田岩手と、狙い、コンセプト、そのあたり、一体、何が違うのか。 うん、いい質問です。 結論から言いますと、さほど違いません。 つまり、『かけ流しの温泉に行こう』です。 「まるで同じじゃね~かよ!」とおっしゃる方もいるかも知れませんが、今回の場合は、『秘湯』ではないのです。 違いはそこ。 秘湯って、山の中の一軒家で、温泉名=宿名だったりすること多いでしょ。 でも、山形宮城の旅で訪れる場所・宿は、古くからある温泉場的な感じで、いくつかの、もしくは、いくつもの旅館があるそんな場所だったりします。 ね、ちょっと違うでしょ。 ということで、今回のルートをちょっと説明してみますと、まずは、日本海側の山形庄内空港から入り、各地の温泉場に泊まりながら、太平洋側の松島を目指します。 そしてまた、温泉場をたどって秋田庄内空港に戻る、5泊6日のレンタカーの旅となります。 ちょっと『松島』って観光地っぽくって、とくさんたちの旅らしくないなって思いますが、むしろ、逆に、いっその事、敢えて、行ってみることにしました。 さてさて、どうなることやらです。

「1年間日本一周、作品制作の旅」051 ステージ03大阪奈良京都その5

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>>YouTube 実質最終日となる四日目のこの日は、大阪フリー。 フリーなのだけれど、住吉大社とPanasonicミュージアムに行くという予定は入っている。 うん、ということは、フリーではないね。 はい。全然、フリーではありません。 予定としては、フリーではないのだけれど、目的地は、南西のはずれと、北東のはずれ。 この逆の方向だということと、土曜日なので、大阪地下鉄フリー切符、エンジョイエコカードの出番。 つまり、大阪フリー。 説明しますと、大阪地下鉄、バスに乗れるエンジョイエコカードというのがあって、土日だと平日の800円よりもさらに安い600円なんです。 うん、つまり、大阪フリー。 そんなわけで、これを使って気軽に大阪の街をぶらぶらするわけです。 ぶらぶらする。 大阪に来たら、これが楽しみなんです。 ただ歩くだけ。 あ、さっそく電車乗っちゃったんだけれどね。 玉出から粉浜商店街を抜けて、住吉大社。 そこからさらに歩いて、長居まで。 長居商店街では、加藤さんの楽しみにしていた大阪の地元のたこ焼きをいただく。 「たこりん」さん、もしくは、「たこ輪」さんというのだけれど、こちらのおかみさん、すんごいプロフェッショナル。 こちらが不安げにのぞき込んでいると、「あら、あなたたち大阪好きなのにアウェイな感じで、ちょっとためらっているのね。大丈夫よ、こちらからいい感じで声掛けてあげるから、って感じで対応してほしいのねって思っているわよね」という雰囲気を読み取って、ちょうどいい感じ、ちょうどいい圧の声掛けをしてくれる。 上手に中に招き入れてもらって、気がついたら、他の店のご主人と一緒に常連客みたいになってた。 ちょっとたこ焼きをいただくはずが、二人とも左手には、チューハイ持ってる始末だし。 こちら、たこ焼きのすんごいおいしいのは間違いないのだけれど、それも含めて、おかみさんの人柄、人間がすごい。 自然と鍛えられたのか、そうだから残れたのか分からないのだけれど、法隆寺駅が「レストラン若竹前」になってしまったように、長居駅は「たこりん」駅になってしまった。 「日本一周、頑張ってね」と言われて、お金の心配もされながら、たこりんさんを後にする。 うん、何度でも行きたいですね。 みんな、行った方がいい。 でも、一度に行くとあれなので、順番に行ってください。 次は、Panasonicミュ

「1年間日本一周、作品制作の旅」50 ステージ03大阪奈良京都その4

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>>YouTube 関西3日目、この日は万博記念公園と太陽の塔の内部見学。 なのだけれど、、、残念ながら、朝から土砂降りの雨が続いている。 実は、出発当日の朝、天気予報に従って荷物に入れていた傘を、わざわざ取り出して、家に置いてきた。 何故ならば、期間中、降水確率が0%だったから。 だから、傘を置いてきた。 そして、その0%だった降水確率が、今、100%になっている。 30%なら置いてこなかった。 20%だったら迷っただろう。 10%なら、こんなには怒っていないだろう。 0%だったんだ。 それが今、100%って書いてあるんだ。 傘を置いてきたのに、土砂降りなんだ。 どうすんだ。 お天気サイトにクレームを入れても、天気を変えてはくれないだろうし、ならば、Uberで傘のオーダーはできないだろうかと考えてみたりしたのだけれど、決定打が出ない。 今日、ようやく待ち焦がれたあの太陽の塔の中に入ることができるのだ。 ただ、我々のためにその門が開かれる時間は限られている。 11時30分、もう出発の時間は迫っている。 すでに天気予報の都合にあわせて、たった一度だけ使えるというLV5の予約変更魔法は使い果たしてしまっている。 (その天気予報も間違っていたため、変更は無駄打ちになったのだが) 完全に現実逃避しているとくさんの横で、加藤さんが言う。 「いいホテルだから、傘貸してくれるんじゃない?」 加藤さんが賢くて助かった。 もう結論を言おう。 傘を2本借りたそして、無事に万博記念公園に到着した。 ただ、「借りた傘」というのは、気になるものだ。 しかも、柄の錆びた透明傘ではなく、ちょっといいホテルなので、ちょっと良い感じの傘なのだ。 例えば、管理職が取引先にこの傘で行っても、別に大丈夫な感じ。 そんな傘だから、太陽の塔に入っている間、傘を外にある傘立てに入れておくのは、すごく心配。 加藤さんは、2本の柄をまとめて、そこに手ぬぐいを巻いた。 「このご時世、触りたくないでしょ」 「なるほど!さすが加藤さん」 色々あった太陽の塔への旅だけれど、その内部は、あまりに素晴らしく、涙が出るほど。 それはもう、ぜひ、みなさんにも入ってもらいたい。 これについては、もう書くことないです。 生きているうちにしたいことの一つを叶えることができた日でした。 あ、そうそう、わずかに小雨になる時間もあったりしまし

「1年間日本一周、作品制作の旅」049 ステージ03大阪奈良京都その3

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>>YouTube   この日の予定は、奈良。 うん、人生において、何度となく、奈良にも京都にも足を運んだ。 最初は、中学の修学旅行だったし、その次は、高校の修学旅行だった。 以来、何度となく、足を運んだ京都奈良、奈良京都。 段々と行ったことがないところを探すのが難しくなってくる。 そう言えば、前回の奈良では、奈良公園の森の中で迷子になり、気が付いたら平城京跡にいたのだけれど、あれは何だったのだろう。 あ、そうそう、話を戻そう。 加藤さんに尋ねてみた。 「奈良で行ったことなくて、行きたいところある?」 「法隆寺」 「へ!?」 何と加藤さんは、大人になるまで、そして今まで、法隆寺に行ったことがないという。 日本人が法隆寺に行かずに10代の頃を過ごすなんて、帰国子女以外にはあり得んはずなのだが、知らなかっただけで、実は帰国子女だったのだろうか。  -法隆寺に行ったことがない。 何だろう、そこには、「電車には乗ったことがないのよ」とか、「切符ってどうやって買うのかしら?」みたいな、「でも逆に、今はコスプレに嵌ってますのよ」とか、どこが「逆」なんだか全然分からない極端に偏ったセレブ感さえ漂っている。 「よく今まで、法隆寺に行かずに生きてこれたね」 「うん」 ということで、奈良は、法隆寺。 法隆寺は、地下鉄を天王寺でJRに乗り換え。 11時に到着した法隆寺駅は、普通の駅で、駅前は普通の駅前。 普通の地方都市のさらに地方な感じ。 お腹が空いたので、法隆寺への道すがらにあるというか、まだ駅前なんだけれど、「レストラン若竹」という食堂の佇まいの洋食屋さんに入ってみた。 結論から言います。 ここ、すごいです! 奈良県、もう、これだけで十分です。 Googleでの評価は、4.1なのだけれど、私の基準では、うん、9.85。 11時の開店で、11時10分頃に入り、そのあと、すぐに満席。 11時半には、もう2周目のお客さんが入り始める。 えっと、12時に行ったら席がないなんてのは、東京でのランチでは良くある光景。 でも、ここは、地方都市のさらに地方。 なのに、評価が、9.95。 (増えちゃったよ!) そうそう、選んだメニューは、二人とも日替わり定食。 お醤油のしみ込んだ鶏の竜田揚げとフワフワの白身のフライ。 もうね、すごいんだ、しつこいけれど。 うん、えっと、ここでご飯食べるために遠くから車

「1年間日本一周、作品制作の旅」048 ステージ03大阪奈良京都その2

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>>YouTube さて、いつも通り、羽田空港に到着、そして機内へ。 「あ、モニターついてる」 珍しく、というか、国内線でモニターが付いている飛行機は初めて。 エアバス321だそうで、前方やら下方を見るカメラもついてるらしく、全体的にピカピカ。 国際線だとずっと海の上だったり、永久凍土の上だったりして、機体のカメラの映像があんまり面白くないことが多いんだけれど、地図と合わせて行ったり来たりしながら、ちょっと楽しめた。 空路到着したのは、伊丹空港。 そして、今回の旅は、電車と歩き。 日本一周の旅では、旅先の空港に到着すると、まずはレンタカーのカウンターに向かうというのが常だったので、これは、ちょっとした違和感。 空港からは、モノレールと電車で梅田へ。 「うん、いい。大阪、素晴らしい」 多幸感と同時に、緊張感にも包まれる。 大阪は加藤さんもとくさんもとても好きなので、余計に緊張する。 好きって、そういうものでしょ。 中之島のホテルに荷物を預けて、最寄りの肥後橋から一駅歩いて淀屋橋。 淀屋橋から京阪電車の特急に乗って、二つ手前の駅で一度の乗り換え、石清水八幡宮に到着。 京阪、今回、初めて乗った電車だった。 石清水八幡宮駅から山頂の八幡宮まではケーブルカー、帰りは山をぐるっと回って駅に戻ってくる感じ。 「うん、神社だね」 日本一周の旅では、どうしても、神社は多くなる。 これは、海外に行っても、旅であれば、どうしても起こりがちな現象。 寺、大社、大聖堂、カテドラル、うん、行きがち。 お城、古城、城址、間違いなく、行きがちだ。 まあ、この世の中には、自然に出来たものと、人が作り上げた風景があって、「観光」をしようとすると、大体どちらかを見て周る他はない。 巨大建造物を見て、「いやぁ、大きいね。人間って偉大だね」と思ったり、自然の風景を見ては、「やっぱり人間って、ちっぽけだなぁ」みたいなこと言ったりする。 まあ勝手なもので、結論としては、「いやぁ、人って、色々だねぇ」というところに落ち着くのだけれど。 相変わらずの寝不足だけれど、石清水八幡の参拝を終えても、まだまだ元気。 歩いていた距離は、大したことない。 なので、一駅歩くことにした。 普通は一駅歩くのは、目的地に近い方向かってとなるのだろうけれど、逆に歩いてみることにした。 つまり、大阪方面じゃなくて、京都方面に。 そこでは、

「1年間日本一周、作品制作の旅」047 ステージ03大阪奈良京都その1

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>>YouTube さてさて、1stステージが青森秋田、2ndステージが秋田岩手となれば、当然、3rdステージは、山形宮城あたりのはず。 はずれ! 今回、3rdステージは、大阪、奈良、京都です! 「何故にいきなり!」となりますが、何と言いますか、あまり同じ感じになると、見る方だけじゃなくて、やる方もまた飽きちゃうものですからね、多分。 この日本一周の旅が始まる前、実は、今年の2月には、北海道に行っていたりしまして、ほんとに日本を順に南下している感じになってしまっていて。 ということで、気分を変えて、今回は、大阪、奈良、京都。 基本的には、大阪がメインで、奈良、京都については、ちょっと気になるところに行ってみるくらいになります。 どうしても、奈良、京都となりますと、修学旅行に始まり、大人になってからも何度となく足を運んだりしますので、そのあたりのことも考慮して、となります。 さてさて、この旅の日程は、いつもよりも一日短い、4泊5日 理由は、レンタカーの旅だと移動時間が長くなりがちだけれど、今回は、電車と徒歩で街の近郊をめぐるので、自分たちとその外側との隔たりが取り去られる時間が、より多く確保できるような気がしたからというもの。 ただ、時間を乗せてシミュレーションしてみたら、あら?意外と余裕がない。 最初の最初は、さらに一日短い日程に兵庫も入れちゃおうかと思っていたので、さすがにそれは無理だったといことで、このあたりについてはちょっと反省。 ということで、大阪奈良京都の旅、始まります。 >>YouTube

「1年間日本一周、作品制作の旅」046 ステージ02秋田岩手その17

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>>YouTube 2ndステージ最終日となる6日目の朝、またもやの土砂降りで、この旅のメインイベントの実現に暗雲が立ち込めていた。 秘湯めぐりをコンセプトに置いてはいたが、実は、この旅のメインイベントは、田沢湖。 そう、『田沢湖で泳ごう!』だった。 内緒にしていて申し訳なかったのだけれどね。 いや、そんなこと誰も気にしていないか。 ということで、雨の山小屋を後にし、八幡平をぐるっと回り、秋田県側に降りてくる。 途中、ダム湖で遊んだりして、順に高度を下げていくと、日差しも出てきて結構な暑さになってきた。 移動の車の中だったり、夜の間は、ひどい雨になったりするのだけれど、何かしようと思っているところでの雨はなく、どちらかというと天候に恵まれていると言っていい。 駐車場に車を止めて、大荷物を持って道を渡る。 いつものカメラ類に、水着やらタオルやら、ビーチ用の簡易テントと、その中にはビーチボールも入っている。 田沢湖は、遊泳場を持っていて、日本で一番深い湖なのに、遠浅の白いビーチがあるというとても不思議な湖。 9月の平日では、すでに水泳をする人などどこにもおらず、ちょっとおかしな二人のための完全なるプライベートビーチ。 水温はかなり低いのかと思いきや、指を入れてみると、意外なほどにあったかい。 そして、言うまでもなく、水はすんごい綺麗。 そんなわけで、水が苦手な加藤さんも、一緒にじゃぶじゃぶ。 少し離れたところでは、観光客が泳いでいるこちらを見て、「えっ?ここ泳げるの?それともバカなの?」と、ひどく驚いた様子。 そんな彼らもしばらくすると、ズボンやスカートの裾をまくり上げて水に入り始める。 『いやあ、どうぞ、どうぞ、ご遠慮なく。ここは、我々のビーチではあるんですが、皆さんに入っていただいても、別に、構いませんよ』的な、ちょっと上からの心持ちになるのはなぜだろう。 あ、あと、「別に」って入れると、実はすんごい気にしちゃってる感じになるのはなぜだろう。 それはいいとして、まあとにかく楽しい。 今回の旅、最大の目的は、無事に達成できた。 さてと、適当な時間になってきたから、この旅も終わりにして、空港へと向かおう。 あ、もうこのあと特にハプニングとか無いです。 疲れすぎてて、レンタカーをガリガリやっちゃったとか、そういうネタはありません。 >>この時の動画はこちら

「1年間日本一周、作品制作の旅」045 ステージ02秋田岩手その16

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>>YouTube この日の宿泊は、『松川温泉松楓荘』。 うん、何かこう、プロが選ぶ日本の旅館100選か何かで、毎年上位に食い込んで、加賀屋さんあたりと、いい勝負をしていそうな雰囲気が漂う名前。 いいや、ここは山小屋、山小屋なんです。 もし、これが「旅館」だとすると、いろいろとがっかりしたり、腹立たしく思ったりすることが出てくるので、ここはかけ流し、にごり湯の温泉にも入れる「山小屋」、山小屋なのに水も使い放題、しかも、個室でもってプライバシーも保たれるという素晴らしい山小屋なんですと考えると、ほらね、ほぼすべての問題はなかったことになる。 はい、そんな感じ。 とにかく、秘湯のコンセプトで、旅に来ちゃってるものだから、まあ、そうなります。 ここの温泉、名物は、つり橋を渡った崖の下に半洞窟の小さい露天風呂。 でもってここ、にごり湯の硫黄泉が出ている。 混浴ではあるのだけれど、小さいので実質、貸切風呂。 貸切風呂どころか、そもそも、この日のお客さんは、とくさんと加藤さん、あとおじさん一人なので、宿自体が、ほぼ貸し切り状態。 お風呂は、そのほかにも内湯も男女二つずつあって、当然かけ流し。 とにかくここ、湯舟は充実している。 まあ、それ以外のところのお話をすると非常にいろいろとあるのだけれど、そこが山小屋であることを前提とすることで、不都合も収まる。 収まる、収まるんだ、大概は。 けれど、寝れないんだ、この部屋は、この部屋では。 やっぱり寝れないとくさん、旅最終夜のこの日も、何かしらの理由で寝れない。 ちょっと説明しよう。 この部屋、とにかく、すんごい蒸し暑い。 サウナみたい。 理由は、この部屋の真下が内湯だから。 畳もダメになり、床もべこべこになっちゃうくらいの蒸し暑さ。 ならば窓を開けて換気をしようと言っても、開けた窓のすぐ下には高温の温泉を適温まで冷ますための水路が張り巡らされている。 そんなわけで、窓を開けても、閉めてもすんごい湿気が入ってくるだけ。 外、ほんとはすんごい涼しいはずなのに、ここだけ、ジャングルみたいなのよ、行ったことないけど。 でもって、寝れない原因は、もう一つあるんだ。 トイレの問題なんだ。 あまり詳しく言っても誰得なので詳細は端折るけれど、ここで唯一のまともなトイレは、内湯のお風呂にあるトイレだけ。 そして、そのトイレに行くには、薄暗い薄気味悪い廊

「1年間日本一周、作品制作の旅」044 ステージ02秋田岩手その15

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    >>YouTube 宿泊をした八幡平ライジングサンホテルと今夜宿泊を予定している宿との距離はわずか。 どのくらいわずかかというと、距離にして6.4キロ、車で走ると10分ほど。 確かにわずか。 ということで、次の宿のチェックインまでの6時間に、何を詰め込むかというところなのだけれど、正直なところ、この辺は、とくさんたちにとって、あまり、色々あるところではない。 したがって、事前に「これ!」という予定は立てていない。 つまり、この辺が、加藤さんの言う、「旅の伸びしろ」というやつらしい。 ただ、ドライブをするには景色がいいようなので、遠回りをしながら何か探してみる一日とする。 この辺のルートは、うまいことに、ちょうど円を描くようにできている。 時計の針で言うと、6時の位置から7時の位置に行くのだけれど、逆回りをして7時の位置に行く感じ。 そして、そちら側に回ることで、想定外の一日を楽しめるのではないかと考えている。 ただ、この辺は、どこに行ってもかなり森に入る感じになっているので、熊の出没が心配。 数日前にも、八幡平では男性が熊に襲われ亡くなったというニュースが報道されたばかりだったし。 この日、周ったのは、湧水、駅舎、遺跡のようなアパート群と御在所沼。 美しい湧水は、サンライズホテルから、遠くないところにある。 そして、その前には、湧水を利用したイワナの養殖場があるということで、イワナの塩焼きが食べたい加藤さんはテンションが上がる。 ただ、残念なことに、イワナはそのまま渡されるか、地方発送されるかのどちらかで、この場で焼いてなどいなかった。 それはそうだ、どう見てもここは観光地じゃないし、焼かれる方のイワナの立場になったら、人も来ないのに、一日中、焙られっぱなしというわけにもいかないだろうから。 昨日に引き続き無人駅に立ち寄って、その後、八幡平アスピーテラインに入る。 アスピーテラインに何があるのかは、あまり把握していなかったのだけれど、どうやら景色は良さそうだという程度の知識はあった。 いや、それは知識とは言わないが。 なだらかな山道の綺麗な景色の中に、違和感のある古い煙突が2本見えた。 ちょっとした遺跡に近い、古い施設のようだと、道を戻り、ちょっと見えるところまで行ってみることにした。 昔、硫黄を採る松尾鉱山というのがあったそうで、そこの住民のためのアパート

「1年間日本一周、作品制作の旅」043 ステージ02秋田岩手その14

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         >>YouTube 『八幡平ライジングサンホテル』、ライジングサンなんて名前のリゾートホテル、きっと新しくて豪華に違いない。 えっと、もう結論から言っちゃうと、きっと、バブルの頃には、「行った」と言えば、みんなに羨まれた高級スキーリゾートホテルだったんじゃないだろうかという感じ。 間違いなく豪華、だった。 まず、どう豪華だったのかというと、煉瓦とウッド調の広々ロビーラウンジの真ん中に、見たことない皿のような形の暖炉が置かれ、で、それがもう大きいのなんのって。 多分、三上博史と原田知世の間でも、『いつかは、八幡平ライジングサンに行きたいね』なんて話が出たはずで、ただ、いろいろすれ違いやら、お邪魔虫などが大量発生して、結局は、いつまでたっても宿泊できなかったに違いない。 うん、例えは、確かに古いんだが、実際に古いんだ。 とにかく、贅沢な作りで、古くなったものを丁寧に使っているので、一部はさらにいい感じになってきている。 もちろん、良いところばかりではない。 メンテナンス予算が足りない中で、スタッフみんなが、それぞれ、何とかしようと意見を出し合い、工夫をしたことで、全体としてのコンセプトがあいまいになり、若干ながら、迷走をしている、そんな感じ。 会社でもよくあるやつ。 で、迷走と豪華さをバランスで言えば、8:2で、迷走。 うん、こりゃダメだね。 おしゃれなラウンジの筋向いには、お土産物屋さんスペースがあるのだけれど、商品はほとんどなく、スナック菓子やらカップ麺を全面押し、スーパーと変わらない値段、うん、とにかく、良心的なのは分かった。 きっとすごくいい人たちなんだ。 一方で、お風呂、とても良かったです。 これ、最高に良かったです。 リゾートホテルなのに、かけ流しって素晴らしい。 泉質は、わずかに硫黄の臭いと鉄っぽい感じ。 このくらいなら、硫黄の臭いは、体にほとんど残らない。 かけ流しは、ちゃんとほんとのかけ流しです。 とてもいいです。 これについては、「持ち上げておいて、落とす」みたいな部分もないですね。 結局、3回も入りに行きました。 さて、ゆっくりと温泉にも浸かったし、今夜こそは、ゆっくりと眠りたい。 もう眠らないと、もう大変。 だって、そろそろ、ほんとに大変でまずいんだもん。 何言ってる分からないくらいなので、こりゃ、相当大変そうだ。 館内は空いて

「1年間日本一周、作品制作の旅」042 ステージ02秋田岩手その13

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        >>YouTube 旅も4日目になる。 この日は、宿の庭園を散歩し、猫神社を神社の中に持つ、遠野郷八幡宮をお参りし、八幡平へ向かう。 体力など色々限界で、とりあえず、コンビニで滋養強壮剤を購入。 これが、思いのほか効果あり。 眠気に襲われることもなく、八幡平方面へと向かう。 途中、食べ損ねていた加藤さんのリクエストの冷麺を食べるために、このあたりの焼肉チェーン店に立ち寄る。 昼過ぎで、結構な込み合い具合。 加藤さんとしては、それなりにおいしく食べられたようなのだけれど、とくさんとしては、「これはどうなんだろう」という結果。 おそらく、このお店がどうのという事ではなくて、体質的になのか、育ちの問題なのか、この『冷麺』というものをおいしいと感じない体のだと思う。 ひとまず、そういうことにしておこう。 う~ん、でも、みんなほんとにこれ好きなの?だってさぁ。 もうやめておこう、ほんとに叱られる。 この日がほとんど移動だけになってしまうのがもったいなかったので、昼食の後、当初予定になかった小岩井農場に行ってみることにした。 車の中で加藤さんのPPAP的なものを聞かされながら、ため息交じりの到着。 小岩井農場は、駐車場を挟んだ園内入り口の反対側に場外の売店がある。 皆さん、園内よりも、そちらの方が目当てで来るのではないかというくらい。 とくさんたちにしても、特に乳しぼりがしたいわけでも、馬車に乗りたかったわけでもなかったので、その売店で小岩井農場牛乳を購入し、脇の森のベンチでそれをいただく程度に留めた。 さて、昨日の体調を崩すほどのスケジュールに比べると、今日は、あまりに薄っぺら。 何となくなのだけれど、宿泊先とは全く関係ない方向の無人駅にでも行ってみることにした。 到着した駅の名前は、東大更。 読めましたか?オオサラではないです。オオブケと読みます。 ああ、言われてみれば、そうも読むよね、なのですが、言われないと読めません。 すんごい暑いのだけれど、あまりにもいい景色だったので駅舎と待合室を兼ねた場所でちょっと空を見ながらごろっとさせていただいた。 加藤さんも写真は撮れたみたいだけれど、何があったという一日ではなかったな。 うん、何にもなかった。 さてと、今夜のお宿、八幡平ライジングサンホテルに移動します。 >>この時の動画はこちら

「1年間日本一周、作品制作の旅」041 ステージ02秋田岩手その12

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>>YouTube その後、山崎のコンセイサマの社殿のお掃除をしたり、もう一つの河童淵に行ってみたりして、この日の宿泊先である水光園に到着。 辺りはすっかり暗くなってきた。 こちらは、健康ランド的要素もあるらしく、いや、むしろ、部屋数から言ったら、仕事帰りの日帰り入浴の人がメインの準温泉施設ようだ。 以前も、そんな感じのところに泊まったとこがあったのだけれど、そういう場所にはスリッパがない。 それから、靴箱やふろ場のロッカーが完全に指定されるなど、人の出入りに関する管理がとても厳しいというのも特徴だったりする。 さて、受付でチェックインの書類記入を済ませて、非常にややこしいルールの説明を受けると、ここを含めて遠野のお店やタクシーで使用できるという1000円分の金券を1枚手渡された。 それが何なのか、どのように使うのかなどよく分からなかったので、この金券に関するルールを順に尋ねていくと、その説明を聞く中で、「あ、もう一枚ね」と言いながら、追加(不足分)の一枚を手渡してきた。 後になって思えば、このスタッフは、今日だって昨日だって宿泊客一人に対して1枚ずつを配っているはずで、その金券に不慣れなわけはなく、もしも、こちらが細かく聞かなかったら、残りの一枚はどうするつもりだったのかなと、ちょっとした疑問が湧いた。 さてさて、そんな話はよしとして。 この日も結構な蒸し暑さの中、相当にアクティブだったので、相当な汗をかいた。 すぐにでも風呂に入りたいと思っていたのだけれど、先に食事をとりに街に戻らなければ、すぐに閉まってしまうのが、地方のお店。 部屋に荷物をおいて、エアコンの設定をリモコンで確認し、地元の名物ジンギスカンを食べにもう一度出かけることにした。 街までは、真っ暗な道を20分以上走る。 奇しくも、到着したジンギスカン屋さんは、お昼ご飯を食べたラーメン屋さんの隣。 結論としては、うん、こちらも間違いなくおいしい。 感じもよく、とても誠実な仕事をしている。 食事を終え、同じ道のりを戻り、部屋に入る。 「あれ?冷えてない」 全然、冷えてない。 エアコンの温度を19℃にしてみても、まったく冷たい空気が出てこない。 二人とも、限界まで疲れているので、今夜は、早めに眠りたかったのだけれど、そうは問屋が卸してくれないらしい。 受付カウンターに行くと、ラッキーなことに、100キロくら

「1年間日本一周、作品制作の旅」040 ステージ02秋田岩手その11

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     >>YouTube 早池峰神社からの帰り道、来るときに通った道の脇に変わった橋が架かっていた。 欄干やらアーチ部分が木製で、なのに地面は舗装されていて普通に車も走るような橋。 大きくはない。 それに惹かれて車を駐車したのだけれど、その先に『重湍渓』という看板を掲げた駐車場があるのを見つけた。 それが何なのかはよく分からないのだけれど、その先に何かありそうだということで少し車で走ってみる。 最初は見逃してしまったのだけれど、戻りがてら降り口の看板を見つけたので、車を止めて河原に降りてみる。 河原と言っても、渓流なので岩。 もっと正確に言うと、岩と言うよりも、下の岩盤が露出している感じ。 まあ綺麗なこと。 景色に見とれているとくさんのずいぶんと後ろで、加藤さんは川沿いの草むらをのぞき込んでいる。  「どうしたの?」  「いる!」 何が「いる」なのかは、我々の間で確認をする必要はない。 言わずとも、それがブヨであることは間違いない。 そう、加藤さんのブヨに対する敵対心は、並大抵、生半可なものではないのだ。 「ブヨ」・・・普通は、何かハエか何かみたいなやつと思うだろうし、一般的に、アブとブヨは頭の中で十分に整理をされることなく、何となく、ごちゃまぜにされたままだろう。 とくさんたちも、何年か前までは、そんな感じだった。 あれは、6月だったか、7月の初めだったか、伊豆の湯ヶ島という温泉地に出かけた時の事だった。 そこには、とてもきれいな川が流れていて、その川から引いた水路が歩道よりも高いところを流れているというちょっと不思議な場所がある。 その事件は、そのあたりを散歩しながら写真を撮っていた時に起きた。 気が付くと、スカートをはいていた加藤さんの両脚の膝から下あたりから、少なくない数の血が流れている。 その時は、トゲのある植物か何かに引っ掛けたのかと思っていたのだけれど、まさかそれがブヨに噛まれた痕で、傷からの出血だったとは、二人とも思わなかった。 水路をまたいで、花の写真を撮影している加藤さんだったのだけれど、どうやら、その間にやられたらしい。 蚊と違って刺すのではなく、皮膚をあごの力で食いちぎるということなので、やられたところが傷になり、出血まですることになるらしい。 加藤さんの両脚を何本もの鮮血が細い痕を作っていた。 色々と知らべ、「もしかしたらブヨなのかも」

「1年間日本一周、作品制作の旅」039 ステージ02秋田岩手その10

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     >>YouTube こういう旅で宿泊を素泊まりを選択するメリットは、コストの面だけではない。 メリットはいくつかあるのだけれど、まず、みんなが食事をしている時間は、確実にお風呂が空いている。 それからもう一つ、予定したスケジュールがずれ込んでも、夕食の時間に合わせてスケジュールを切り上げたりしなくていいという事だ。 むしろ、これは素泊まりのメリットというよりも、夕食付きのデメリットと言った方がいいのかもしれない。 さて、この日の遠野のスケジュールは、かなり詰まっている。 すでに、夏油温泉から70キロ程を移動をしてきて、遠野の街中歩き、食事をし、カッパ淵周辺のお散歩などをしている。 そして、この後もいくつ盛り込めるか検討し、時間はいくらあっても足りなさそうな遠野の旅路である。 次に向かうのは、座敷童で有名なのだという早池峰神社。 この神社は、結構な山の中にあり、カッパ淵の散策のために車を止めさせてもらった伝承園から、ほぼ真北に位置する。 途中、とてつもない味わい深いというか、昭和の初めじゃないかというとても古い建物の酒屋さんを発見。 目に留まったどころではなく、目がくぎ付けになったので、あえて飲み物を買い、休憩をしてみた。 古いといっても観光地の移築された日本家屋でよく見るようなかやぶき屋根ではなく、瓦屋根。 民家というよりは、人里を少し離れたところにありそうな神社仏閣に近く、むしろ、屋根瓦にされた汚い銀閣寺と言っていい。 ほぼ意味不明だけれど。 ただ、今でも普通に使われている建物という意味では、「それは、極めて貴重なものである」と、勝手に決めつけて、こうして眺めている。 そんなところには、普通なら古いオロナミンCやらキンチョールの看板が打ち付けられているべきだと思うのだけれど、ここでは、逆に真っ赤でピカピカのコカ・コーラの自販機が置かれているそのギャップがすごい。 「Ifeel Coke.」もしくは、「Yes Coke Yes」な感じだ。 加藤さんと一緒に外観の撮影をしているところで、お店の中から60代後半くらいの男性が出てきて、GoProで撮影をしていることに気づく。 おじさんも、「いやぁ、俺も映っちゃったなぁ」などと笑いながら画面に入ってくれたのだけれど、本気何だかジョークなんだか分からないコメントが相次いだため、カットした。 いずれにても、撮影の許可